マレー半島縦断1800km『深夜特急』の旅⑮:マジェスティックホテルの聖夜
2019年12月24日(火)
「マレー半島縦断旅」12日目。
本日は12月24日、クリスマス・イブ。
奇しくも、今回のマレー縦断旅における最後の宿泊日ということで、マラッカを代表するクラシックホテル「ザ・マジェスティック・マラッカ」でラスト・ステイを満喫します。
カフェ「デイリー・フィックス」
■ マラッカの人気カフェでブランチ
昨日までに、マラッカの定番スポットは回ることができたので、今日はスロースタート。
ホテルの朝食をパスして、近くのカフェにブランチを食べにいくことに。
ジョンカーストリート沿いにある1軒のショップハウス。
古びた入口からは、何の変哲もないお土産屋さんにしか見えないのですが、更に奥へと進むと、お目当てのカフェ「ザ・デイリー・フィックス」があります。
マラッカ随一の人気カフェは、朝から大盛況!
でも運良く、入口でちょっと待っただけで、2階に案内していただけました。
ブラウン管テレビやタイプライターなど、レトロなビンテージ品に囲まれた店内。
ノスタルジックで居心地のよい空間には、ゆったりとした時間が流れています。
メニューには、「ブレックファスト・プレート(TDF Big Breakfast)」や「フレンチトースト」、「サンドイッチ」など、充実のラインナップ。
オーダーしたのは、フワフワの「バナナ・パンケーキ」。
メイプルシロップをたっぷりかけて、いただきました。
The Daily Fix Cafe
「ババ&ニョニャ・ヘリテージ博物館」
■ クアラルンプールのオールドタウン散策
一回ホテルに帰って、お昼にチェックアウト。
荷物をフロントで預かってもらい、同じ通りにある「ババ&ニョニャ・ヘリテージ博物館」に向かいます。
もともと、ここはプランテーション事業や不動産で財を成したプラナカン「チャン・チェン・シウ氏(Chan Cheng Siew: 1865-1919)」の邸宅だった建物。
以前訪れたときは、ガイドツアーのみだったのですが、現在はセルフツアー形式が基本(ガイドツアーは要予約)。
玄関ホールで入場料16リンギット(約1250円)を支払うと、ガイドブックのような冊子(日本語版あり)を貸してくれます。これを片手に、邸内を自分のペースで見学。
以前はNGだった写真撮影も、一部のプライベートスペースを除いて可能になっていました。
19世紀後半から20世紀前半、中華系とマレー系、西洋風の文化を取り入れて独自の発展を遂げた、華やかなプラナカンの世界。
豪華絢爛な調度品や衣装は、ため息ものです。
Baba & Nyonya Heritage Museum
マラッカのオールドタウン散策
■ 古今東西のカルチャーが混在!
まだ時間があるので、昼間のオールドタウンを散策。
もともとチャイナタウンがルーツになっているだけあって、中華風の意匠に溢れるマラッカの旧市街。
古いだけかと思っていたら、唐突にファンキーなアートが出現したりと、新しいエネルギーも感じます。
フォトスポットとして人気の、カラフルな壁画前でパチリ。
■ 3大宗教が勢揃い!ハーモニーストリート
カフェ「ザ・デイリー・フィックス」の地点で右折して、ジョンカーストリートの一本横を並行する「トゥカン・エマス通り〜トコン通り」へ入ります。
この通りには、
- イスラム教の「カンポン・クリン・モスク」
- ヒンドゥー教の「スリ・ポヤタ・ヴィナヤガール・ムーティ寺院」
- そして中国寺院の「青雲亭(チェン・フーン・テン)」
と、3大宗教の寺院が一つの通りに仲良く並んでいることから、別名「ハーモニーストリート」と呼ばれているそうです。
■ カンポン・クリ通り
ハーモニーストリートの更に1本横の道が、「カンポン・クリ通り」。
古いながらも味わいのある建物が残るエリアは、昔から労働者や職人さんたちが多かった地区だとか。
家と家の間の細い路地には、壁画が描かれて、アートストリートになっています。
■ マラッカのお土産さがし
旧市街には、レストランやカフェだけでなく、お土産ショップも多いので、マラッカのお土産を物色。
いろいろ吟味した結果、グラマラッカのシロップとゴマ油で購入。
川岸で味わうマラッカのラクサ
■ ローカルフードの食べ納め
最後に、もう一度マラッカ川のほとりまでやってきました。
リバーサイドのカフェで、ラクサを注文して、ローカルフードの食べ納め。
これで心置きなく、オールドタウンともお別れできます。
老舗ホテル「ザ・マジェスティック」
■ 「ザ・マジェスティック」で最後の宿泊
13日間におよぶマレー半島縦断旅で、最後の宿泊に選んだホテルは、「ザ・マジェスティック」。
1950年代・60年代、マラッカに集まる上流階級の名士や顧客たちに愛された由緒あるクラシックホテルです。
ジョンカーストリートからGrabタクシーで15分ほど、ホテルに到着。
正面玄関のファサードに書かれた「大華酒店・MAJESTIC HOTEL」という文字が、老舗の歴史と風格を感じさせます。
世界各国の小規模・高級ホテルで組織される「スモール・ラグジュアリー・ホテルズ」の一員となっている「ザ・マジェスティック」。
飴色のタイル床と、チークの家具・建具が素敵なロビー。画一的な近代ホテルチェーンにはない趣があります。
The Majestic Malacca
★★★★★
地図 188, Jalan Bunga Raya, 75100 Malacca, Malaysia
エリア オールドタウン(マラッカ)
空室・料金チェック
Agoda | Expedia | Booking |
■ 部屋:クラシックな内装+最新の水回り
「ザ・マジェスティック」の客室があるのは、本館の奥に増設された新館。
チェックイン後に案内された部屋は、9階の「902号室」。
真ん中に設置された4柱式ベッドは、ホテルのコロニアルな雰囲気にぴったり。
窓際は、ソファとデイベットが置かれたリビングスペースとなっています。
手前側は、6畳ほどの広々としたバスルーム。
床の市松タイルに、猫足のバスタブ、ガラス張りのシャワーブースと、クラシックなスタイルはそのまま、最新の水回りにアップデートされています。
コーヒーテーブルに置かれていたのは、ラタンのボックスに入った素敵なプラナカンのお茶セット。
ウェルカムのニョニャ菓子と一緒に、くつろぎながらのティータイム。
■ 夕日は拝めず!雨降るクリスマス・イブ
遠くにマラッカの海も望める部屋からのビュー。
あわよくば、昨日につづき今日も、ホテルから夕日が拝めるかもという期待も束の間。
夕方が近づくにつれ、雨雲に覆われていく空。
残念ながら、2日連続で夕日を見ることは叶いませんでした…。
日が暮れると、美しく浮かび上がるマラッカ川のライトアップ。
ホテルの真正面にある建物に、シンガポールにもあるショッピングセンターの「TANGS」という文字が見えたので、行ってみることに。
夕食でもと思っていたけど、選択肢があまりなく、結局スタバでパンやケーキなどを買って、トンボ返り。
ホテルの部屋で慎ましいクリスマス・イブを過ごしました。
The Majestic Malacca
★★★★★
地図 188, Jalan Bunga Raya, 75100 Malacca, Malaysia
エリア オールドタウン(マラッカ)
空室・料金チェック
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明日は、ついにマレー半島縦断旅の最終日。ゴールのシンガポールを目指して、最後の大移動です。
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