マレー半島縦断1800km『深夜特急』の旅⑫:ムルデカ広場周辺の歴史地区
2019年12月22日(日)
「マレー半島縦断旅」10日目。
旅もいよいよ終盤!
本日は午前11時50分の列車でクアラルンプールを出発。最後の滞在都市となるマラッカへと移動します。
ムルデカ広場周辺の歴史的建造物
■ クアラルンプールのオールドタウン散策
クアラルンプール最後の朝は、日の出(7時くらい)とともに起床。
まだ空も薄暗いうちから、朝の散歩に出掛けます。
GoogleMapを頼りに、マレーシアの独立が宣言されたムルデカ(独立)広場を目指します。
■ 国立テキスタイル博物館
歩くこと約15分ほどで、ムルデカ広場周辺に到着。
まず目に入るのが、交差点の一角に建つ「国立テキスタイル博物館」。
レンガ色と白色の横縞が印象的な建物は、既にお馴染み、A.B. Hubbackによるデザイン。
もともとマレー鉄道の本社ビルとして建設されたという事実も、マレー鉄道で巡る今回の旅とのゆかりを感じます。
紆余曲折を経て、現在は伝統衣装や織物を展示する博物館となっています。
National Textiles Museum(Muzium Tekstil Negara)
■ クアラルンプール・シティギャラリー
テキスタイル博物館の向かいにあるのが、「クアラルンプール・シティギャラリー」。
朝早いのでギャラリーはまだ開いていませんが、人気フォトスポットとして人気の「I ♥ KL」の前でパチリ。
Kuala Lumpur City Gallery
■ スルタン・アブドゥル・サマド・ビル
そして、ついに御大登場。
ムルデカ広場の正面に陣取る「スルタン・アブドゥル・サマド・ビル」です。
「旧連邦事務局ビル」とも呼ばれる、この建物は当時マレー連邦を統括していたイギリス植民地政府の事務局として建設されました。
A.C. Norman、R.A.J. Bidwell、A.B. Hubbackの3人の建築家の手を経て、1897年に完成した建物は、レンガ造りのムーア様式。
19世紀、コロニアル建築の最高傑作と言われています。
英国国会議事堂のシンボル「ビッグ・ベン」を模して作られたという時計塔の高さは、41m。
マレーシアの歴史と文化を感じさせる威風堂々とした建物は、一見の価値あり。
Sultan Abdul Samad Building
■ 街に溢れるイスラムの美的エッセンス
「スルタン・アブドゥル・サマド・ビル」のあとは、ムルデカ広場の周囲をくるっと回って、ホテルへと戻ります。
建物の壁や床など、至るところに取り入れられた幾何学模様のパターンやタイル。
マレーシアの首都クアラルンプールは、イスラムの美的エッセンスに彩られた美しい街でした。
朝食はエッグステーションでオムレツ
■ 運動後のゴハンは美味しい!
散歩で体を動かした後は、いい具合にお腹が空いてきました。
昨日同様、ホテルの1Fのレストランで、朝食をいただきます。
今日は、エッグステーションでオムレツをオーダー。
ここに、トーストとベーコン、サラダを加えて、バランスのよいワンプレートの出来上がり。
高級ホテルの朝食を堪能して、もう思い残すことはなし。
クアラルンプール駅よ、永遠なれ!
■ 旧中央駅で浸るマレー鉄道の栄華と哀愁
11時過ぎにホテルをチェックアウト。
到着日から3日ぶりの「クアラルンプール駅」にやってきました。
乗車するのは、11時50分発のグマス(Gemas)行き列車。
電光掲示板で、運行に遅れがないことを確認して、一安心。
出発の30分前ですが、まだ改札ゲートは閉まったままなので、待合室で待機。
しかし、本当に利用者が少ない…。
出発15分前に、やっと改札がオープン。駅員さんに切符を見せて、構内に入場します。
2番ホームで、グマス行き列車を待ちます。
ヨーロッパの鉄道駅のように、天井高・大架構屋根が見事なクアラルンプール駅。
しかし中央駅としての栄華は過ぎ去り、今となっては限られた列車が停まるのみ。
がらーんとしたプラットフォームに哀愁を感じつつも、由緒ある駅舎を独り占めできる贅沢な時間に浸ります。
■ 定刻運行!なかなかやるねマレー鉄道
11時50分、定刻通りに列車がやってきました。
マラッカの最寄り駅となる「プラウ・セバン駅」への到着予定時刻は、13時43分。
ここから、約2時間の列車の旅です。
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