憧れの豪華列車はロマンとミステリーの香り『オリエント急行展』

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今も昔も、人々のロマンを掻き立てる鉄道での旅

その最高峰に位置するのが、ヨーロッパとオリエントを結んだ国際寝台列車「オリエント急行」

1883年の誕生から130周年。パリで開催された「オリエント急行展」が、シンガポールにやってきました。

「オリエント急行展」の会場前で展示されている機関車
会場前に設置された158年前の機関車

この特別展では、実際に大陸を走り抜けた車両や、約300にも及ぶ貴重なアイテムや文献資料を展示。

鉄道旅行の黄金期を追体験する、またとない機会をお見逃しなく!

 


会場やチケット購入方法について


■ 会場と会期

2020年の12月から始まった「オリエント急行展」

当初、会期は半年間という予定だったところ、延長が決定。2022年1月12日まで開催しています。

ガーデンズ・バイ・ザ・ベイで開催中の「オリエント急行展」

会場は、ガーデンズ・バイ・ザ・ベイに特設された展示場(地図)。

ちょうとマリーナベイサンズ・ホテルからガーデンズ・バイ・ザ・ベイへとつながる連絡橋を渡り終えたら、駅舎を模したパビリオンが見えてきます。

■ チケットはオンラインでの事前購入

チケット料金は、一人$25(3歳以下は入場無料)。

注意すべき点は、チケットは現地購入不可で、オンラインでの予約・購入のみ。

コロナ禍で来場者数をコントロールするために、あらかじめ日時を選択。その決められたスロットで入場するシステムです。

 


在りし日のオリエント急行を追体験


■ 乗車気分を味わえる1930年代の実物車両

「オリエント急行展」のスタートは、駅の待合室を再現したような空間から。

「オリエント急行展」待合室を模した入場口

ステップを踏みしめて、いよいよオリエント急行に乗車!

オリエント急行の乗車ステップ

重厚な木製パネルに覆われた通路を通り抜けて、サロンカーへ。

「オリエント急行展」サロンカーの内部

この展覧会のために、わざわざフランスから運ばれたという車両は、1930年代に実際に使われていた本物の客車

「オリエント急行展」ラウンジのテーブル席

赤い絨毯に、布張りのソファにランプ。

「オリエント急行展」1930年代の雰囲気を醸し出すビンテージな小物

白いテーブルクロスがひかれたテーブルの上には、ワイングラスやトランプ、本などが置かれています。

「オリエント急行展」トランプ

列車の中とは思えぬ、豪華なラウンジにうっとり。

「オリエント急行展」コンパートメント(個室)
コンペートメント(個室)

当時、「走る社交場」と謳われたオリエント急行で、上流階級の名士たちが談笑しながら、優雅に過ごす姿が浮かびます。

 


『オリエント急行殺人事件』の舞台


■ ミステリーの女王「アガサ・クリスティー」

サロンカーに連結されていた車両は、荷物室。

煌びやかな客車から一転、薄暗い車内に横たわっていたのは、なんと死体⁉︎

「オリエント急行展」被害者ラチェットの死体
12カ所を刺されて殺された大富豪の死体

これはミステリーの女王「アガサ・クリスティ」にちなんだ展示の一部。

1934年、彼女が書き上げた『オリエント急行殺人事件』は、ちょびヒゲの名探偵「エルキュール・ポワロ」が活躍するミステリー小説。

「オリエント急行展」アガサ・クリスティのミステリー小説『オリエント急行の殺人』

1974年には映画化され、近年では2017年にリメイクされたことでも話題になりました。

 


オリエント急行の歴史・発展


■ 2000㎡もの広い館内で多角的な展示・解説

実物車両の見学が終わると、今度は展示スペースの観覧へ。

「オリエント急行展」の展示場

第一次大戦、第二次大戦と、激動の時代を駆け抜けたオリエント急行

ヨーロッパ〜バルカン半島〜オリエントに広がる路線図。

「オリエント急行展」タウラス急行の路線図

食器類や調度品・制服なども、展示されています。

「オリエント急行展」調度品や制服も陳列

国際長距離列車とともに、発達を遂げたのが観光業。

トルコのイスタンブールやエジプトのカイロといったの経由地を宣伝する、ポスターやホテルのパンフレットなども、見ることができます。

「オリエント急行展」観光業の発展

■ オリエント急行のブルーの車体とエンブレム

「オリエント急行展」車両の外観
ワゴン・リ社のエンブレムが輝く車体

最後に、気品あるブルーカラーが美しい車両を、外側から目に焼き付けて、オリエント急行にお別れ。

■ お土産ショップやカフェ

出口に設けられたショップエリア。

展覧会のロゴ入りグッズや、オリエント急行関連の本などが、販売されています。

「オリエント急行展」ショップ

展示場の一角には、ドリンクやケーキ、パンやデニッシュなどの軽食が楽しめるカフェが併設。

チケットを持ってない人でも自由に出入り可能です。

「オリエント急行展」カフェ

憧れのオリエント急行の全盛期を追体験できる「オリエント急行展」

コロナ禍で旅行のできない今、展覧会でひとときの豪華鉄道旅を楽しむのはいかがでしょうか。

Once upon a time on the Orient Express

会期2020年12月12日〜2022年1月12日

会場Gardens by the Bay, West Lawn, Singapore

サイトorientexpressexhibition.com/

 

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