マレー半島縦断1800km『深夜特急』の旅④:東洋の真珠ペナン島へ
2019年12月15日(日)
「マレー半島縦断旅」3日目の朝。マレーシア国境の「パダンブサール駅」に到着した前回からの続き。
これからマレーシアに入国、ペナン島を目指します。
タイ出国&マレーシア入国
■ タイ・マレーシアのイミグレーション
タイ国鉄の終点「パダンブサール駅」に到着。
列車を降りた乗客が一斉に向かうイミグレは、すでに長蛇の列。
流れとしては、まずはタイ側のチェックポイントで出国審査。
その後、マレーシア側で入国審査というプロセスです。
次に向かうバタワース行きの列車は12時25分発なので、時間はたっぷり。焦らずどっしり構えて、大人しく並びます。
■ マレーシア入国
結局、タイ・マレーシア両国のイミグレを通過するのにかかった時間は約30分。晴れてマレーシアに入国しました!
ここで留意するべきは、タイとマレーシアの時差。
マレーシアは、タイより1時間進んでいるので、10時15分のタイ時間から、11時15分のマレーシア時間に移行します。
パダンブサール駅〜バタワース駅
■ バタワース行きマレー鉄道コミューター
パダンブサール駅から次に目指すのは、 ペナン島の対岸に位置する「バタワース駅」。
イミグレ通過後、階段を上がった2階にあるKTMチケットカウンターで切符を購入。大人一枚11.40リンギット(約300円)でした。
メモ
「KTM」とは、マレー語でマレー鉄道を意味するKeretapi Tanah Melayuの略。
■ 「パダンブサール駅」を定刻発車
パダンブサールからバタワースまでの区間で運行されているのは、「コミューター」と呼ばれる近距離列車。
やってきたのは、想像していた「マレー鉄道」のイメージとは正反対の近代的な列車。
『深夜特急』発行から数十年。時代の移り変わりと、マレーシアの発展を実感します。
車内は、2人掛けのシートもあれば、横並びのシートもあり。指定席ではないので、空いているところに、自由に座ります。
2人掛けの窓際席の下には電源があったので、ありがたく充電させてもらいました。
定刻12時25分に、パダンブサール駅を出発。ここからバタワースまでは約2時間。
線路沿いに、どこまでも続く椰子の木のプランテーションを眺めながら、ちょっとウトウト。
車窓に海が見えてきました。
遠くに見えるのは、 マレーシア本土とペナン島を結ぶ「ペナン・ブリッジ」でしょうか。
■ バタワース駅に到着
14時すぎ、ペナン島への玄関口「バタワース駅」に到着しました。
19世紀から20世紀前半、ペナン、マラッカ、シンガポールに至るマレー半島一帯を占めていたイギリスの「海峡植民地」。
このバタワースという地名は、海峡植民地総督だったウィリアム・ジョン・バタワースに由来します。
フェリーで海を渡る!東洋の真珠ペナン島
■ 本土とペナン島を結ぶフェリー
バタワースからペナン島へは、フェリーで海を渡ります。
駅の改札を出て、案内表示を頼りに、フェリー乗り場へ移動。
フェリーターミナルは、バタワース駅前にオープンした新しい交通ターミナル「ペナン・セントラル」に隣接。
施設内のレストランやショップを通り抜けた先にありました。
入口のチケットカウンターで、フェリーの切符を購入。大人1.2リンギット(約30円)。
レシート(チケット)のQRコードを改札機にかざして、待合所へ進むと、フェリーがまさかの遅延⁉︎
結局14時50分のフェリーは来ず、15時10分のフェリーに乗ることに。
■ ペナン島まで約20分の船旅
オープンなワンフロアになっているフェリー内部。両サイドの車両スペースと、真ん中の乗客用シートスペースに大別されています。
開口部から吹き抜ける気持ちのいい海風。
ランドマーク「コムタタワー」をはじめ、海の向こう側に浮かび上がる街並み。見よ!あれが東洋の真珠と謳われた「ペナン島」です。
■ 「ペナン島」ジョージタウンに上陸
約20分間の船旅で、ペナン島に到着。
フェリーターミナルのロータリー広場でタクシー(Grab)を呼び、ホテルへ直行します。
青の豪邸「ブルーマンション」
■ 東洋のロックフェラーが残した豪邸
本日のお宿は、「チョン・ファッツィー・マンション」。
東洋のロックフェラーと呼ばれた中国人豪商チョン・ファッツィー(Cheong Fatt Tze: 1840–1916 )の大邸宅を改装したホテル。
鮮やかなインディゴブルーで彩られた外壁から、別名「ブルーマンション」としても知られています。
風水を取り入れた家相づくりに、精緻な螺鈿家具や欄間装飾。
建物自体が荘厳な歴史絵巻のような屋敷の内部は、息がのむほどの美しさです。
以前、邸宅内の見学ツアーに参加してから、一度は泊まってみたいと思っていた「ブルーマンション」。
案内された部屋は、1階の角部屋。テラコッタの床に、中国調の家具や扉が印象的な、上品な趣きのある空間。素敵です。
両開きの扉の奥には、これまた広いバスルームがあり。早速シャワーに入って、リフレッシュ。
部屋の外から、激しい雨音が聞こえてきました。雨宿りを兼ねて、しばらく部屋で休憩です。
Cheong Fatt Tze Mansion
★★★★
地図 14, Leith St, George Town, 10200 Penang, Malaysia
エリア ジョージタウン(ペナン)
空室・料金チェック
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「レッドガーデン」でローカル屋台飯
■ ペナンの美食が集まる「レッドガーデン」
雨が降っているということと、疲れもあるということもあって、夕食はホテルの隣にある「レッドガーデン」へ。
ここは、30以上のストールが集まるペナンでも有数の屋台村の一つ。
平たい米麺を炒めた「チャークイティオ」や、串焼き「サテー」など、安くて美味しいローカルフードを満喫。
Red Garden Food Paradise
■ ホテルに戻り、就寝
3日目は、これにて終了。
バンコクからの寝台列車で一夜をかけて、朝マレーシアの国境に到着。その後、バダンブサール駅〜バタワース駅、ペナン島へのフェリーと、移動につぐ移動だった1日。
寝台列車は快適だったけど、シャワーがなかったため、気分的に前日の疲れを引きずったままになったのが辛かったかなというのが率直な感想。
さすがに疲れたので早めに就寝します。
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