【必読】ぼったくり?シンガポール旅行でトラブルを防ぐ現地ルール

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【更新】2024年1月1日から消費税(GST)が9%にアップ

シンガポール旅行の体験談や口コミで、たびたび聞くのが『ぼったくりにあった!』という話。

ちょっと待ってください! 本当にそうなのでしょうか。

よくよく聞くと、観光客の方たちがシンガポール独自の「慣習」を知らなかったために生まれた誤解だということが少なくありません。

シンガポール現地ルール

そんな無用なトラブルを防ぐために、知っておくべき「現地ルール」をまとめてみました。

『郷に入りては郷に従え』

あらかじめシンガポールの習慣を知って、楽しい旅行・滞在になりますように!

 

RESTAURANT

シンガポールの掟:レストラン編


まず、一番良くあるクレーム(?)が、『お会計ときによくわからないものが加算されていた!』というもの。

シンガポール有料のティッシュとお茶

いくら少額であったとしても、頼んでいないものが勝手に加算されていたら、気分が良くないのもわかります。

 

■ 「水」や「お茶」の無料サービスはなし

まずは序の口。

日本では「お冷」や「お茶」の無料サービスされますが、シンガポールでは(ごく一部のお店を除いて)、そういうサービスはありません。

水もお茶も、1つのドリンクの「注文」としてチャージされるので、くれぐれもご確認を。

 

■ おしぼり(ウェットティッシュ)も有料!

お箸やお皿と一緒に席にセッティングされている「おしぼり(個包装のウェットティッシュ)」

日本ではおしぼりは無料なので、その感覚で使ってしまう人が多いのですが、シンガポールでは有料

シンガポール有料のウェットティッシュ(おしぼり)

$0.3とか微々たる金額ですが、使ったらチャージされるので、不要の場合は使わないこと

事実、地元シンガポーリアンは、お店のおしぼりを使用せず、携帯している自分のウエットティッシュを使うことがほとんど。

ウエットティッシュは、シンガポール生活(旅行)に欠かせない必需品の一つなのです。

 

■ 不要なら「NO」と断れ!有料のお通し

おしぼりと同じく、気をつけないといけないものが、もう一つ。

あらかじめテーブルに置いてあったり、頼んでもいないのに持ってくるピーナッツやお漬物など(店によって違う)が入った小皿料理。

シンガポールつきだしは有料

『お店からのサービスかしら?』なんて、わからないまま手をつけてしまう人が多いようですが、これは日本でいう「お通し(つきだし)」のようなもので有料

ただし、つきだしを断るということは日本ではあまり聞きませんが、シンガポールでは可能

その場合、注文を取りにきてくれた店員さんに下げてもらえば、チャージされることはありません。

 

■ シンガポールの消費税とサービス税

シンガポールのレストラン前に掲げられた看板でよく見る、金額の後についた「++」というマーク。「何だろう?」と疑問に思う人も多いはず。

レストランやバーの料金の後につく++(プラス・プラス)表示
$14.90の後についている「++」

これは表示された金額に、

  • 9%の消費税(GST)
  • 10%までのサービス税(Service Charge)

2つがプラスされるという意味。

ちなみに、サービス税がチャージされているので、基本的にチップは不要

また、ホーカーセンターやフードコートといったセルフサービスのお店では、このサービス税はかかりません。

 

TAXI

シンガポールの掟:タクシー編


物価の高いシンガポールにおいて、日本より安いと感じるものの一つがタクシー料金

たとえば市内中心部からチャンギ空港まで、だいたい$30(約3,000円)前後というお手軽さ。

タクシーは、シンガポール観光の強い味方なのです。

シンガポールのタクシー

また日本のタクシーと異なるのは、ドアは自動ではないので、自分で開け閉めしましょう。

 

■ タクシーの基本料金

政府によって厳しく管理されていているので、料金はメーター率100%の明朗会計(タクシー料金についての公式ページはこちら)。

スタンダード・タクシーの料金体系は、以下のとおり。

初乗り料金 $4.10〜$4.80
距離制運賃 10km以内
400m毎に24〜26セント
10km以降
350m毎に24〜26セント
待ち料金 45秒毎に24〜26セント

かなり信頼度が高いと思われるシンガポールのタクシーでも、『ぼったくられた』という声が出てくるのは、なぜなのでしょうか。

いくつか考えられる理由として、旅行者の方には分かりにくい「追加料金」を列記していきます。

 

■ 時間帯による割増料金

まずは、深夜とピークの時間帯による割増料金の加算。

これは日本のタクシーでも早朝・深夜に適用される割増料金と同じようなものだから、まあ理解しやすいでしょうか。

ピーク時間 i.  平日の6時〜9時29分(祝日を除く)
i.  週末の10時〜13時59分(祝日を含む)
ii. 全日17時〜23時59分(祝日を含む)
メーター料金の25%
深夜 0時〜5時59分
メーター料金の50%

 

■ 場所による追加料金

シンガポールではロケーションサーチャージといって、乗ったときに、追加料金が課せられる場所がいくつかあります。

たとえば、チャンギ空港や、マリーナベイサンズなどは、旅行者が利用しそうな場所は以下のとおり。

市内 17時〜23時59分
$3
チャンギ空港 17時〜23時59分
$8.00
それ以外の時間帯
$6.00
ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ $3.00
マリーナベイサンズ 日・祝の6時〜17時
$3.00(Premier/Prime/Stridesタクシーのみ)
リゾートワールド
セントーサ
$3.00
マンダイ野生動物保護区 13時〜23時59分
$3.00

 

■ ERPチャージ

シンガポールでは、市内中心部への車両の通行量を規制するための一つとして、ERP(Eelectric Road Pricing)というシステムが導入されています。

シンガポール市内への交通量を管理するERPシステム
道路に設置されているERPゲート

市街地の入口には、ERPゲートが設けられており、この下を車両が通過すると、自動的に料金が徴収される仕組み。

この金額は、メーター料金とは別に加算されます。

 

■ 一方通行が多い

追加料金に関するポイントではありませんが、シンガポールは一方通行の道路が多いです。

日本で一方通行といえば、住宅街の細い道というイメージですが、シンガポールでは4車線くらいある大通りが一方通行ということも珍しくありません。

オーチャードロードも一方通行
あの有名なオーチャード・ロードも実は一方通行

『遠回りして、料金を水増ししているんじゃないか』と疑心暗鬼にかられることもあるかもしれませんが、一方通行のために迂回している可能性があることを、頭の片隅に入れておいてください。

 

ALCOHOL

シンガポールの掟:お酒・アルコール編


■ 22時半〜翌7時までは酒類の販売禁止

『シンガポールのアルコール類は高い』ということは、ガイドブックや口コミなど散々書かれていることなので、ご存知の方も多いと思います。

その対策?として、お金のかかるレストランではなく、スーパーやコンビニでお酒などを調達しておき、ホテルの部屋で晩酌しようと考えている方もいるかもしれません。

トラブルではないけれど、意外に知られていないのが、このお酒まわりでの規制

22時半以降クローズするスーパーのお酒コーナー
お酒コーナーは夜10時以降は立ち入り禁止

2015年に施行された法律で、お酒に関わるルールが厳しくなったシンガポール。

①夜10時半から午前7時まで、公共の場所における飲酒禁止。

飲酒が禁止となるのは、公園やビーチといった公共の場所。ホテルの部屋や自宅などのプライベートな場所は、規制の対象外です。またライセンス許可のあるレストランやバーでは10時半以降も通常通りお酒を飲むことが可能です。

②夜10時半から午前7時まで、酒類の販売・購入禁止。

夜遅くにコンビニに寄っても、お酒コーナーは夜10時半以降は閉鎖&購入不可。ホテルでの晩酌派を楽しみにしている方は、時間に余裕を持って買い出しを!

 


以上、トラブルのもとになりそうな現地ルールを挙げてみました。

防ぐポイントとしては、

  • 頼んでいないものが出てきたら、食べる前に聞く
  • 必ずレシートをもらって、明細を確認
  • 不明なものがチャージされていたら、その場で質問する

シンガポールは、治安もよく安全な国の一つだと思いますが、やはり海外。常に警戒心を持つことは大切ですが、それと同時に現地の慣習へのリスペクトも怠りなく。

異なる文化を体験することも、海外旅行の醍醐味。違いを楽しみながら、新しいシンガポールの魅力を発見してください!

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