コーヒーを自在に操る錬金術師「アルケミスト」人気3店舗をカフェ巡り
オフィス街の片隅の小さなコーヒースタンドからスタートし、たちまちシンガポールで人気のコーヒー・ロースタリーとなった「アルケミスト」。
今では、大小あわせて計10つの店舗を展開しています。
中でも面白いのは、立地・雰囲気・コンセプトと、それぞれ全く異なる趣向をもつ店舗。
今回、わざわざ遠出してでも行ってみたい「アルケミスト」のカフェ3ヶ所を巡ってきました。
アルケミストの旗艦店「康元ビル店」
■ 元ビスケット工場!フラッグシップ店
まずやってきたのは、タイセン(Tai Seng)駅。
ドビーゴートやベイフロントからサークルラインで約30分ほど、シンガポールのやや東寄りに位置する郊外の町です。
A出口から地上に上り、歩くこと約4分。
細長い三角地帯に建つ、古いビルが見えてきます。これが「アルケミスト」のフラッグシップ店であるKhong Guan Building。
実はここ、昔はシンガポールの老舗ビスケットメーカー「康元」の本拠地だった場所。
長年、地域のランドマークとして親しまれてきたビルは、シンガポールの歴史的建築遺産にも指定されています。
正面扉の上部には、ビスケット本社当時の記憶を留める「康元」や「KHONG GUAN BISCUITS」の文字が残っています。
■ ロースタリー併設!コーヒーの香りに包まれて
店内の大部分を占めるのが、レジとキッチンを兼ねた中央のカウンター。
客席は、その両サイドに数席あるのみ。
奥は焙煎所となっており、コーヒーのいい香りが漂ってきます。
メニューは、いたってシンプル。
ホットかアイス、豆乳もしくはオーツミルクを選択することもできます。
コクのあるエスプレッソに、キメの細かいクリーミーなフォームが、マイルドな口当たりの「フラットホワイト」。
カウンターに並ぶ4〜5種類のペストリーから、コーヒーブレイクのお供に選んだのは「アーモンド・クロワッサン」。
アーモンドクリームの自然な甘味に、ほっこり。
疲れているときには、ほんのりとした甘味のある「ホットチョコレート」や「カフェモカ」がおすすめ。
毎日、人気ベーカリーから焼きたてが届くクロワッサンやデニッシュも、文句なしの美味しさです。
アイコニックな建物に、新たな役割・息吹を吹き込んだ「アルケミスト」の旗艦店。
中心部から少し離れた場所ではありますが、行くだけの価値ありです。
Alchemist Khong Guan Building
ネオゴシックの城「ザ・ミル店」
■ ウエストの郊外に出現したコーヒー城
イーストの次は、ウエスト郊外へ。
古いHDBやホーカーを中心に、飾らないローカルな雰囲気が垣間見れるブキメラ地区。
近くにMRTの駅はないので、アクセスにはバス・タクシーなどを利用しましょう。
「アルケミスト」の店舗があるのは、大通りから一本入った裏道に建つ「The Mill」という名のビル。
黒塗りの外観に、槍のような尖塔モチーフ、そして、天井から吊るされたシャンデリア!
ゴシックをオマージュに設計デザインされた建物は、ひときわ異彩を放っています。
エレベーターで2階へ上がり、「アルケミスト」の店舗へ。
ビルの外観同様、店内の壁も黒色。
高さが2.4mもある大きな窓の下には、ダークブラウンの革ソファが据え付けられ、居心地のよいコーナー席になっています。
バーのように、洗練された大人の雰囲気漂うザ・ミル店。しっぽりとしたコーヒータイムをどうぞ。
Alchemist The Mill
オーチャード通り沿い「ヒーレン店」
■ ショッピング天国のオアシス
最後に向かうのは、オーチャード通り!
MRTサマセット駅前の交差点の一角、ショッピングモール「ヒーレン(The Heeren)」の1階に、「アルケミスト」の店舗があります。
木目とコンクリートで構成された、ミニマルでシンプルなインテリア。
一見無機質なスペースですが、半オープンの店外から入り込む緑と光が、生き生きとした輝きを与えてています。
オーチャードのド真ん中、ショッピングの合間にコーヒーブレイクできるオアシスです。
Alchemist The Heeren
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