シンガポール中が熱狂する「草間彌生展」かぼちゃとドットの無限ループ
2017年6月9日からナショナルギャラリーで始まった「草間彌生展: Life is the Heart of a Rainbow」。
スタートから1ヶ月経った今も、シンガポール国内での関心は高く、特に週末の混雑ぶりは未だにおさまる気配がありません。
シティホール(City Hall)駅から徒歩約5分ほどの距離にあるナショナルギャラリー。
石造りのドームと柱が重厚な歴史的建造物も、今は赤と白のドット模様で、すっかりポップで大胆なKUSAMAワールドに変身中。
チケット売場のあるB1階へ降りる大階段のあるコートヤードで、黄色と黒色のドット柄をしたオブジェ『Dot Obsession』が早速目を奪います。
無事チケットをゲットしたら、エレベーターで特別展の入り口がある3Fへ。ここから大きく4つに分かれている展示室を巡っていきます。
Infinity Netと呼ばれる蜘蛛の巣のようなモチーフが多用されている初期の作品。
のちに草間さんの代名詞ともなる、かぼちゃモチーフや、黄色と黒色の組み合わせは、この頃から片鱗を見せ始めています。
草間作品における重要なキーワードである「Infinity(無限性)」。この「無限性」への執着ともいえる希求は、鏡を取り入れることによって、さらに昇華していきます。
カラフルな色使いも、草間作品の特徴の一つ。溢れる色彩の中で、ほとばしるエネルギーと情熱に圧倒されます。
最後の展示室で再現されているのは、1966年のベネチア・ビエンナーレで発表したインスタレーション「ナルシスの庭」。
ここでも無数のミラーボールによる、無限の反射・反復が創り出されています。
最初から最後まで、見所たっぷりの草間展。
一部の作品を除き、写真撮影も許可されている点も、今のSNS全盛時代には追い風となり、フォトジェニックな草間アートが注目されている理由の一つでしょう。
特に今回の展覧会では、鑑賞者自身が参加・体験できる作品群が多く、来場者の人気を集めています。
まだ行っていない人もリピートの人も、2017年9月3日の最終日まで残り約2ヶ月。心ゆくまで草間彌生の無限ループにハマってください!
[National Gallery Singapore]
1 St. Andrew’s Rd, Singapore 178957
https://www.nationalgallery.sg/
おまけ1:年2回以上行くなら年パスがお得
ナショナルギャラリーには「Insider」というメンバーシッププログラムがあります。いわゆる「年間パス」制度で、一年間入り放題のほか、ナショナルギャラリー内のレストラン・ショップでのディスカウントが受けられるというもの。
通常、外国人(=シンガポール人もしくはPR以外)の年会費は$75なのですが、Singtelユーザーなら40%オフの$45で会員になれるというプロモーションが2017年7月31日まで実施中!
草間展のチケットが$25(特別展のみ)もしくは$30(特別展&常設展)なので、もし年に2回以上ナショナルギャラリーに行くつもりがあるなら、年間パスが断然お得です!
申し込みは、オンラインもしくはB1階チケット売場の奥にある「Visiter Service」で可能です。その際、上記のディスカウントを受けるには、スマホ画面の左上に表示されるSingtelのロゴを見せるだけ。
プロモーションの詳細はSingtelのHPへ。
おまけ2:キュートな草間展特別メニュー
展示を見終わった後には、ナショナルギャラリー1階にあるカフェ「Gallery & Co.」で、草間展を記念した特別メニューはいかが?
中でもイチオシは、シンボリックなかぼちゃを再現したデザート‼︎
キュートすぎるデザートで、最後までKUSAMAワールドを満喫してください。
おまけ3:シンガポールにある草間作品
シンガポールには、草間さんの作品が他にもあるって知ってましたか?
場所はプロムナード駅近のオフィスビル「Milenia Tower」。
誰でも入れる1階のパブリックスペースの一角にあるので、草間作品のファンは是非行ってみてください!
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