【2026年】シンガポールでヒンドゥーの奇祭「タイプーサム」を体験
【更新】2026年は2月1日(日)開催
“10番目”を意味する「thai」という語と、“月が最も輝くとき”を意味する「pusam」が組み合わさって、タイプーサム(Thaipusam)。
年に一度、タミル暦で「Thai」にあたる月の、満月の日に執り行われるヒンドゥー教のお祭りです。
2026年は2月1日(日)に開催。インド本国ではすでに禁止となってしまったヒンドゥーの奇祭を目撃するチャンスです。
ヒンドゥー教の奇祭「タイプーサム」とは
■ ムルガン神を讃える祭典
タイプーサムで主役となるのは、勝利を司る軍神ムルガン(Murugan)。

シンガポールのフォートカニングにある「スリ・タングユタパニ(Sri Thendayuthapani)寺院」は、このムルガン神を祀る寺院として知られており、タイプーサムのイベントでは中心的な役割を果たします。
■ 2日間にわたって開催!祝祭スケジュール
前日と当日の2日間にかけて行われるタイプーサム。概要は下記のとおり。
山車巡行:1/31
ムルガン神の御神体を乗せた山車が、「スリ・タングユタパニ寺院」から、ケオン・サイク・ロードの「ラヤン・シチ・ヴィナヤガー(Layan Sithi Vinayagar Temple)寺院」まで巡行します。
巡礼行進:2/1
1月31日の23時半から翌2月1日にわたって、「スリ・スリ二ヴァサ・ペルマル寺院(Sri Srinivasa Perumal)」から「スリ・タンダユタパニ寺院」へ、信者たちの行進が続きます。
■ タイプーサムの巡行ルート&地図
巡行がスタートするのは、ファーラーパーク駅前の「スリ・スリ二ヴァサ・ペルマル寺院(→地図)」。
セラングーンロードを直進し、ドビーゴートを通過、タンクロードから最終地点である「スリ・タンダユタパニ寺院(→地図)」へと目指します。
※上記は、過去に開催されたときのルート。今年のルートとは若干異なる可能性もあります。
タイプーサムの神聖なる巡礼行進
タイプーサムのハイライトとも言えるのが巡礼行進。
毎年、数万にものぼる敬虔な信者が、誓願成就を求めて、ムルガン神を祀る寺院への行進に参加します。
■ スリ・スリ二ヴァサ・ペルマル寺院から出発
当日、出発地点である「スリ・スリ二ヴァサ・ペルマル寺院」は、早朝から異様なほどの熱気に包まれています。

シンガポールにおけるタイプーサムの行程は、ここから「スリ・タンダユタパニ寺院」まで約4.5kmの道のり。
神への恭順と感謝を一歩一歩に込めた行脚のスタートです。
Sri Srinivasa Perumal
■ セラングーンロードに連なる巡列
タイプーサムのために、一部が封鎖されたセラグーンロード。
参加者一行が通るたびに、花びらが巻かれ、周囲からの応援がかかります。

受難・苦行の体現する「カバディ(Kavadi)」や、針や串でのピアシングは、1ヶ月前から精神的・肉体的に準備を整えてきたもののみが耐えうる神聖な行為。

最大で40kgほどの重量があるというカバディ。四方から張り巡らされた針や串で、信者の体に固定されています。

カバディを背負う以外にも、舌と頬へのピアシングやライムをぶら下げたりと、「苦行」の形態はさまざま。

木製カバディ(Paal Kavadi)を運ぶ男の子。
シンガポールでは、16才未満の参加者が、針や串でピアシングするのは禁止されています。

■ ヒンドゥー教における象徴学的シンボル
それぞれに異なる装飾と色が使われ、どれ一つとして同じもののないカバディですが、共通する点もいくつか。
それらがヒンドゥー教で、どのような意味を持つのか興味が湧いたので、調べてみました。

孔雀の羽
ヴィジュヌ神の乗り物として、ヒンドゥー神話に登場する伝説の鳥「ガルーダ」の羽から創造されたとされる孔雀。その羽は、幸運のシンボルとされ、多くのヒンドゥー教徒の家に飾られています。
サフラン色
オレンジ・イエローのサフラン・カラーは、闇を焼き払い、光をもたらす「火(アグニ)」を表す聖なる色。

■ 終着地「スリ・タンダユタパニ寺院」
「スリ・タングユタパニ寺院」に続々と到着する信者たち。
彼らは運んできたミルク壺を神前に捧げ、誓約を果たした証として、聖なる灰を受け取ります。

奥の至聖所では、僧侶たちが、軍神ムルガンのシンボルである槍(Vel)に、集めたミルクを注いでます。
Sri Thendayuthapani Temple
総評
苦行の中で、ひたすらに前を向き、進んでいく信者たち。
「神を敬い、家族を想う」ー宗教・時代を超えて、変わることのない普遍の思いに心打たれます。

人間の根源的なパワーに触れることができる貴重な祭事「タイプーサム」。シンガポールで是非体験してみてください。
Thaipusam
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