「リトルインディア」色彩×香り×熱気で感じるシンガポールの異空間
[更新] マップ追加・改稿
多民族国家シンガポールで、中華系の74%・マレー系の13%につぎ、9%の割合を占めるインド系の人々。
そんな人たちが集まる「リトルインディア」は、シンガポールの中でもひときわ異彩を放つエリア。極彩色の街並みに、サリーやパンジャビ・ドレスで行き交う女性たち、そして、スパイスやジャスミンの香りが、一気にインドへと誘います。
今回、リトルインディア駅から隣のファラーパーク駅まで、一駅分を歩きながら、リトルインディア周辺のおすすめスポットをご紹介します。
リトルインディアへのアクセス
MRTダウンタウン線(青色)もしくはノースイースト線(紫色)でリトルインディア(Little India)駅へ。駅の改札を出たら、E出口から地上にあがりましょう!
フォトジェニックなタン・テンニア氏の邸宅跡
E出口を上がると、目に飛び込んでくるのは、カラフルな色の洪水!
「アート地帯」と称されるリトル・インディア周辺には、赤・青・黄などの原色に塗られたショップハウスや、壁一面に描かれたストリートアートなど、大胆な色使いに目を奪われます。
E出口に設置されている、上の看板を目印に、「Kerbau Rd」へと進んでいきましょう。
■ インスタで人気の「タン・テンニア邸跡」
Kerbau Rd沿いで絶対見逃せないのが、異彩を放つ「タン・テンニア氏の邸宅跡」。
もともとは製菓業で財をなした中国人実業家が奥さんのために建てた邸宅。
1900年の建設当時は白かったようですが、近年になって、このような鮮やかな色に塗り替えられたとか。
窓枠や壁などに様々なカラーを組み合わせた建物は、インスタなどのSNSでも話題。絶好の写真スポットになっています。
Tan Teng Niah
■ 街を彩るカラフルな壁画アート
アート制作が活発なリトルインディア。
小さな通りや路地裏を歩いていると、突如として現れるストリートアートが目を楽しませてくれます。
シンガポールのストリートアート界で活躍するYip Yew ChongさんやZEROの壁画もあるので、要チェックです。
リトルインディアの中心「セラングーンロード」
■「セラングーンロード」を散策
Kerbau Rdを真っ直ぐ進むと、リトルインディアのメインストリート「セラングーンロード(Serangoon Rd)」に突き当たります。
通りの両側には、まばゆいゴールドの宝飾商や、衣料品店、お供えの花輪飾りの商店などが軒をが連ね、人々の活気あふれる日常を垣間見ることができます。
■ リトルインディア・アーケード
「リトルインディア・アーケード」は、セラングンロードの起点に建つ古い商店街。
低層階アーケードの中は、近代的なショッピングモールにはない、味のある雰囲気が漂います。
鮮やかな色合いのスカーフや、ビーズ刺繍のバッグ、はたまたガネーシャ像まで、見ているだけで楽しくなるエキゾチックなお土産がたくさん。
Little India Arcade
■ スリ・ヴィラマカリアマン寺院
目抜き通りを散策しながら北へ進むこと数分、無数の彫像で覆われた塔門が目印の「スリ・ヴィラマカリアマン寺院」が見えてきます。

このヒンドゥー教の寺院は、リトルインディアの中心的存在で、いつも大勢の信者で賑わっています。観光客も内部見学することが可能(寺院内部は土足厳禁)。この機会にインド文化の根底にあるヒンドゥー教に触れてみてはいかがでしょうか。
Sri Veeramakaliamman Temple
バナナリーフで本格インドカレー
お待ちかねの食事タイム。せっかくリトルインディアに来たなら、やっぱり本場のインドカレーを味わわなくっちゃ!
お皿の代わりに、バナナの葉っぱで食べるのも、日本ではできない体験です。

■ ムトゥース・カリー
そんなときにピッタリなのが「ムトゥース・カリー」。シンガポール名物「フィッシュヘッドカレー」発祥の店として有名なレストラン。
広い店内は、モダンで清潔なので、ローカルなところが苦手な人にも自信を持っておすすめできます。
Muthu’s Curry
■ バナナリーフアポロ
バナナリーフと、ド直球な店名でがついている「バナナリーフアポロ」も、ガイドブックの常連。
「ムトゥース・カリー」に比べると、より庶民的な雰囲気のレストランで、いつも観光客や地元の人で賑わっています。
Banana Leaf Apolo
ムスタファセンターでお土産選び
リトルインディアの北端(Farrer Park駅側)まで歩いてきたら、最後にシンガポール版ドンキホーテと呼ばれる「ムスタファセンター」へGO。
この大型ディスカウントストアには、シンガポール土産も一通り揃っているので、ここで会社用やバラマキ用などのお土産を賢くまとめ買いするのが ◎。
Mustafa Center
帰りはファラーパーク駅から
■ ムスタファセンターの最寄り駅「ファラーパーク駅」
今回のリトルインディア散策は、リトルインディア駅からスタートしましたが、帰りはムスタファセンターの最寄り駅「ファラーパーク(Farrer Park)駅」を利用しましょう。

駅は、大型ショッピングセンター「シティスクエア・モール」と地下で直結しているので、ここを目指して歩きましょう。
駅直結!シンガポール優良ホテルの穴場
ホテル代が総じて高いシンガポールにおいて、リトルインディアの隣駅である「ファラーパーク駅」は、実は優良ホテルの穴場。
近年の建設ラッシュによって、ファラーパーク駅周辺にはホテルや大型施設が続々とオープン。
新しいホテルは、もちろん部屋や設備はキレイで、しかも駅直結!その上、お値段もリーズナブルとくれば、言うことなしです。
前述した「シティスクエア・モール」の中には、大型フードコート「Food Republic」や、カヤトーストの有名店「ヤクン・カヤトースト」、台湾小籠包の名店「鼎泰豊(ディンタイフォン)」のほか、「ドンキホーテ」「ダイソー」「ユニクロ」といった日本のお店も入っていて、何かと便利。
■ パークホテル・ファラーパーク
2017年にオープンしたばかりの新しいホテル。シンプルで清潔な部屋に、レストラン・ジム・プールなどの施設が揃い、快適な滞在をバックアップ。
ファラーパーク駅A出口に直結。
Park Hotel Farrer Park
>> 空室・料金をチェック
■ ワン・ファラーホテル&スパ
約240の客室、3軒のレストラン、ルーフトップ・プールなど、充実した設備を揃えた「ワン・ファラーホテル&スパ」。特に6階にあるルーフトップ・プールは広くて、評判高し!
ファラーパーク駅C出口に直結で、移動も便利。
One Farrer Hotel & Spa
>> 空室・料金をチェック
以上、リトルインディアでの基本スポットを押さえた「おすすめ初級用モデルコース」。食事に1〜1.5時間くらいかけたとして、所要時間はだいたい2〜3時間といったところでしょうか。
インドに行くのはちょっと勇気がいるけど、シンガポールでならインドへの旅行気分が手軽に楽しめますよ!
広告