【リトルインディア】色彩・香り・熱気あふれるシンガポールの小インド

【更新】マップ追加・改稿

ロチョー運河の北側に位置する「リトルインディア」

街の歴史は、さかのぼることイギリス植民地時代の19世紀、労働者として雇われたインド人移民が住み始めたことに始まります。

ヒンドゥー教寺院やモスク、インド系の商店などが集まる一帯は、まさにシンガポールの小インド

ファーラーパーク駅前に建つ「スリ・スリニヴァサ・ペルマル寺院(Sri Srinivasa Perumal Temple)」
スリ・スリニヴァサ・ペルマル寺院

極彩色の街並みに、サリーやパンジャビ・ドレスで行き交う女性たち。そしてスパイスやジャスミンの香りが、一気にエキゾチックな異国へと誘います。

今回の特集では、リトルインディアで必見のおすすめスポットをご紹介。エネルギーに満ちた街を歩きながら、観光・グルメ・ショッピングを満喫しましょう!

 

BASICS

シンガポール「リトルインディア」の基本情報


■ リトルインディアの地図・所要時間

今回の散策プランは、リトルインディア駅から隣のファーラーパーク駅まで歩きながら、おすすめスポットを訪ねるというもの

可能であれば、ランチかディナーを兼ねて、本場インドカレーを堪能しつつ、観光するのがベスト。

所要時間は、食事時間(約1時間半)をいれて、約2.5〜3時間ほどのモデルコースです。

 

■ リトルインディアへの行き方・アクセス

MRTダウンタウン線(青色)もしくはノースイースト線(紫色)で、最寄り駅リトルインディア(Little India)駅で下車。

リトルインディアE出口

駅の改札から出口Cもしくは出口Eを上がると、メインストリートに近い地点に出ることができます。

 

■ 気になる治安・留意点

シンガポールの治安の良さは、日本と同等(もしくは、それ以上)。リトルインディアも例外ではなく、子供連れや女性一人で歩いていたとしても、問題はないでしょう。

ただ慣れない土地では用心するに越したことはないので、夜遅い時間に出歩くのは避けたほうがベター。

リトルインディアの公園

気をつけたほうがいいのは、訪問する曜日

建設土木工事が休みとなる日曜日には、インド系の出稼ぎ労働者の人たちで混雑するので、ゆっくりと散策するなら平日・土曜日がおすすめです。

 

LANDMARK

リトルインディアの見所


■ 目抜き通り「セラングーンロード」を散策

街歩きは、リトルインディアのメインストリート「セラングーンロード(Serangoon Rd)」からスタート。

リトルインディアに並ぶ商品通りに並ぶ、ゴールドジュエリーの宝飾商や、衣料品店、お供えの花輪飾りの屋台など、目にするものすべてが新鮮でワクワク!

 

■ テッカセンター

セラングーンロードの起点に建つのが、リトルインディアの台所「テッカセンター」

リトルインディアの台所「テッカセンター(Tekka Centre)」

1階はホーカーセンターとウェットマーケット(生鮮市場)。2階は、サリーやパンジャビ・ドレスといったインド服やアクセサリーなどが並ぶ衣料品フロアとなっています。

 

■ リトルインディア・アーケード

テッカセンターの向かいに位置する古い商業施設が、「リトルインディア・アーケード」

リトルインディア・アーケード外観

アーケードの中は、近代的なショッピングモールにはない、味のある雰囲気

リトルインディア・アーケードの内部・お土産

鮮やかな色合いのスカーフや、ビーズ刺繍のバッグ、はたまたガネーシャ像まで、見ているだけで楽しくなる品物・雑貨がたくさん。

掘り出し物が見つかるかも!?

 

TEMPLE

信仰の中心!ヒンドゥー教寺院


■ スリ・ヴィーラマカリアマン寺院

セラングーンロードを北東に進んでいると、左側に見えてくる極彩色の塔門

ヒンドゥー教の女神カーリーを祀る「スリ・ヴィーラマカリアマン寺院」です。

「スリ・ヴィラマカリアマン寺院(Sri Veeramakaliamman Temple)」の塔門(ゴープラム)

リトルインディアの精神的支柱であるヒンドゥー寺院は、いつも大勢の信者で賑わっています。

「スリ・ヴィラマカリアマン寺院(Sri Veeramakaliamman Temple)」の極彩色の神々
極彩色の彫像が圧巻

観光客も内部見学することが可能。(寺院内部は土足厳禁)。

Sri Veeramakaliamman Temple

 

■ スリ・スリニヴァサ・ペルマル寺院

同じくセラングーンロード沿い、ファーラーパーク駅前に位置する「スリ・スリニヴァサ・ペルマル寺院」も必見。

ヒンドゥー教のヴィシュヌ神を祀る「スリ・スリニヴァサ・ペルマル寺院(Sri Srinivasa Perumal Temple)」の天井

寺院内の天井や柱にびっしりと施された神々のレリーフは圧巻

Sri Srinivasa Perumal Temple

 

ART

リトルインディアでアート散歩


別名「アート・ベルト」と呼ばれ、アート活動を積極的に推進しているリトルインディア。

リトルインディアのKerbau Rd

赤・青・黄などの原色に塗られたショップハウスや、壁一面に描かれたストリートアートなど、まぶしいほどの「色の洪水」に圧倒されます。

 

■ フォトジェニックな「タン・テンニア邸跡」

Kerbau Rd沿いで異彩を放つ「タン・テンニア氏の邸宅跡」

タン・テンニア氏の邸宅跡

もともとは製菓業で財をなした中国人実業家が奥さんのために建てた邸宅。

1900年の建設当時は白かったようですが、近年になって、このような鮮やかな色に塗り替えられたとか。

タン・テンニア邸のカラフルな窓

窓枠や壁などに様々なカラーを組み合わせた建物は、インスタなどのSNSでも話題。絶好の写真スポットになっています。

House of Tan Teng Niah

 

■ 街を彩るカラフルな壁画アート

小さな通りや路地裏を歩いていると、突如として現れるストリートアートも、リトルインディアの魅力の一つ。

リトルインディアのストリートアート『Traditional Trades of Little India』by Psyfool
Traditional Trades of Little India

昔のリトルインディアの日常風景や人物などが、力強いカラーとタッチで描かれています。

リトルインディアのストリートアート

お気に入りは、ブロードウェイホテルの側面一杯に描かれた『Dancing in Unison』。インドとシンガポール出身の2人のアーティストによる共同作品です。

リトルインディアの「ブロードウェイホテル」の壁面アート『Dancing in Unison』
Dancing in Unison

シンガポールのストリートアート界で活躍するYip Yew ChongさんやZEROの壁画もあるので、要チェックです。

 

GOURMET

本場のインドカレーを召し上がれ


お待ちかねの食事タイム

せっかくリトルインディアに来たなら、やっぱり本場のカレーを味わわなくっちゃ!

地域によって、味も食べ方も異なるインドカレーの中から、ぜひ体験してほしい3つのカレーをご紹介します。

■ 葉っぱをお皿に!バナナリーフ・カレー

世界最大のバナナ生産国であるインドでは、身近なバナナの葉っぱをお皿代わりに食事をする習慣が広がっています。

その代表例が「バナナリーフ・カレー」

鮮やかなグリーンの葉っぱに盛り付けられた料理は、旅情満点! 美味しさも倍増です。

「ムトゥース・カリー(Muthu's Curry)」のバナナリーフ・カレー

「バナナリーフ・カレー」のおすすめ店は、ガイドブックの常連バナナリーフアポロか、在住日本人御用達のムトゥース・カリーの2店。

 

■ インスタ映え!ココナッツ海老カレー

リトルインディア駅出口Eから徒歩2分、ラングーン・ロード沿いにある「マスタード」

ベンガル地方の料理を得意とする、このレストランの名物料理が「ココナッツ海老カレー」

Mustardのシグニチャー「ココナッツ海老カレー」

直径20cmほどの大きさのある椰子の実の器は、インスタ映え抜群!

日本人好みのクリーミーなカレーで、味も絶品です。

 

■ 南インドのベジタリアン・カレー

人口の約39%が菜食主義と言われる、ベジタリアン大国インド。

バンガロールで誕生したベジタリアン専門レストラン「MTR」のシンガポール支店が、ファーラーパーク駅前にあります。

MTRミニミールス
「MTR」のミニ・ミールス

たっぷりの野菜・豆類にスパイスの効いた南インドカレーは、サラサラしたスープタイプが主流。

フレッシュなスパイスと、さっぱりした酸味が、暑いシンガポールの気候にもぴったりです。

 

SHOPPING

ムスタファセンターでお土産選び


■ シンガポール土産が揃う!激安の殿堂

リトルインディアの北端(Farrer Park駅側)まで歩いてきたら、最後にシンガポール版ドンキホーテと呼ばれるムスタファセンターへGO。

リトルインディアにあるお土産の殿堂「ムスタファセンター」

商品が所狭しと積み上げられた店内には、マーライオンクッキーからカヤジャム、アーユルヴェーダ石鹸に紅茶、レトルト食品など、シンガポール土産がずらり。

リトルインディアにあるお土産の殿堂「ムスタファセンター」

会社用やバラマキ用などのお土産は、ここで賢くまとめ買いするのが ◎。

「ムスタファセンター」で買うべきおすすめ商品は、下記の詳細記事をチェック!

 

HOTEL

駅近&コスパ!優良ホテルの穴場


■ ファーラーパーク駅周辺がおすすめの理由

ホテル代が総じて高いシンガポールにおいて、リトルインディアの隣駅であるファーラーパーク駅は、実は優良ホテルの穴場

近年の建設ラッシュによって、ファーラーパーク駅周辺にはホテルや大型施設が続々とオープン。

新しいホテルは、もちろん部屋や設備はキレイで駅近!その上、お値段もリーズナブルとくれば、言うことなしです。

駅直結の「シティスクエア・モール」の中には、フードコートFood Republicや、カヤトーストの有名店ヤクン・カヤトースト、スーパーマーケット「フェアプライス」のほか、「ドンキホーテ」「ダイソー」「ユニクロ」といった日本のお店も入っていて、何かと便利。

 

■ ライフ・ファーラーパーク

2022年にオープンしたばかりの「ライフ・ファーラーパーク」

live-work-play(暮らす・働く・遊ぶ)が一体となった『コリビング” (Co-living=住職一体)』をコンセプトとした次世代型ホテル

「ライフ・ファーラーパーク(lyf Farrer Park)」の部屋
© lyf Farrer Park

Connect(コワーキング)、Bond(キッチン)、Wash&Hang(コインランドリー)、Refurel(カフェバー)といったシェアスペースがあります。

「ライフ・ファーラーパーク(lyf Farrer Park)」の外観・コーワーキングスペース
© lyf Farrer Park

ファーラーパーク(Farrer Park)駅まで徒歩約2分。

駅周辺には、ショッピングモール「シティスクエア・モール」や、シンガポール版ドンキホーテと呼ばれるムスタファセンターがあり、大変便利。

lyf Farrer Park Singapore

ランク ★★★

エリア リトルインディア(ファーラーパーク駅直結)

地図 2 Perumal Rd, #01-01, Singapore 218773

料金目安 16,000円〜(1泊1室)

>> 空室・料金をチェック

 

■ ワン・ファーラーホテル

ファーラーパーク駅C出口に直結の「ワン・ファーラーホテル」

ワン・ファーラーホテルの部屋
© One Farrer Hotel

約240の客室、3軒のレストラン、ルーフトップ・プールなど、充実した設備。6階にあるルーフトップ・プールは広くて、評判高し!

ワン・ファーラーホテルのプール
© One Farrer Hotel

One Farrer Hotel

ランク ★★★

エリア リトルインディア(ファーラーパーク駅直結)

地図 1 Farrer Park Station Rd, Singapore 217562

料金目安 28,000円〜(1泊1室)

>> 空室・料金をチェック

 

GOAL

帰りはファーラーパーク駅から


■ 「ファーラーパーク駅」で散策終了

今回のリトルインディア散策は、リトルインディア駅の一駅先にあたる「ファーラーパーク(Farrer Park)駅」で終着。

途中、駅の方向が分からなくなったら、駅前にある大型ショッピングセンター「シティスクエア・モール(City Square Mall)」を目印に!

MRTファーラーパーク駅
シティスクエア・モール直結のファーラーパーク駅

帰りは、ここからMRTに乗って、ホテルなどに戻りましょう。

 


以上、リトルインディアでの基本スポットを押さえたモデルコース

シンガポールにいながら、インドへの束の間のショートトリップを楽しんでください!

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