「カトン」シンガポール女子旅におすすめ!プラナカン建築と雑貨の街
[更新] マップ追加・改稿
「プラナカン(Peranakan)」とは、「現地で生まれた」を意味するマレー語。19世紀に貿易商人としてやってきた外国人と現地女性との間に生まれた子孫の総称として使われています。
中国・マレー・ヨーロッパの伝統をミックスさせた独特のプラナカン文化が色濃く残るのが「カトン」地区。
フォトジェニックな建物や、色とりどりの雑貨など、キュートなものに溢れていて、特に女子旅に人気No.1のエリアです。
カトン地区への行き方と目印
シンガポールの中心部から少し離れた東部に位置するカトン地区。
周辺にMRTの駅がないため、一番手っ取り早いのがタクシー。市街地のホテルからだと、だいたい20〜30分くらい。
バスの場合、イーストコーストロードの「Roxy Square」向かい側にバス停があるので、そこで降りるのが便利。
カトンのランドマークとなるのが、大型ショッピングセンター「I12 カトン」。「イーストコーストロード」と「ジョー・チアットロード」の交差点であるこのポイントを、カトン散策の起点とします。
おもちゃ箱のようなプラナカンハウス
■ クーンセン・ロード沿いのプラナカン建築
ジョー・チアットロード(Joo Chiat Rd)を北上すること約10分、クーンセン・ロード(Koon Seng Rd)の標識が見えたら右折。
道の両脇に連なるカラフルな建物が、有名なカトンのプラナカン建築群です。
プラナカン建築の特徴といえば「タイル装飾」。それぞれの家を美しく彩るタイルは、色も柄も様々。
フォトジェニックな通りに、思わず写真撮影に夢中になる気持ちもわかりますが、この家々は普通に暮らしている人がいる現役の住居。
くれぐれもマナーを守って、住人や地元の人の迷惑にならないように心がけましょう。

Peranakan Shophouses
カトンで買う!プラナカン雑貨・菓子店
美しい建築群を見て、プラナカン独特の文化に触れたら、プラナカン雑貨をお土産にいかが?
優美な色や模様が美しい品々は、特に女性に大人気。
■ 可愛いプラナカン雑貨店「ルマービビ」
セルリアンブルーの壁が、イーストコーストロードでも一際目出つ「ルマービビ」。
カラフルな陶器や、ビーズ刺繍のサンダルやウェアなど、店内に並んだ芸術的な工芸品にうっとり。
Rumah Bebe
■ キムチュー(金珠)
「キムチュー・クエ・チャン」は、クエと呼ばれるお餅や粽(ちまき)など、プラナカン(ニョニャ)伝統菓子の老舗。
1階は、伝統菓子やプラナカン雑貨を扱うショップ。
2階は、プラナカンの生活様式が垣間見れる無料の展示室。
プラナカンの豪華な婚礼家具やキッチンなどは、一見の価値あり。
Kim Choo Kueh Chang
おしゃれなシンガポール雑貨&お土産
■ キャット・ソクラテス
ジョー・チアットロードにある「キャット・ソクラテス」は、デザイン性の高いモダンなプラナカングッズや、シンガポールのお土産が豊富。
いつも店内の窓側で寝ているのが、お店のマスコットであるネコちゃん。かわいいネコ・モチーフのグッズも揃っています。
Cat Socrates
■ ナイーズ
センスのよい雑貨やお土産といえば、シンガポール発のデザイン・ショップ「ナイーズ」にお任せ。
シンガポール名物を再現できるソースやレトルト、シンガポール・スリング味のジャムなど、どれもパッケージが素敵。
店舗は、「I12 カトン」の一階にあります。
食べ比べ!隠れたグルメ激戦区
『絶対に負けられない戦いが、そこにはある』。
シンガポールの名物から人気急上昇フードまで、有名店が集まり、腕を競いあっているカトン。いろんなジャンルのレベルの高いグルメを楽しめます!
■ 328カトンラクサ vs. マリーンパレードラクサ
シンガポール名物の一つ「ラクサ」。
中でも、古くから名店が味を競ってきたカトンのラクサは、「カトンラクサ」として、シンガポーリアンに絶大な人気を誇ります。
「328カトンラクサ」はガイドブックの常連。イーストコーストロード沿いの路面店は、清潔感があり、観光客でも入りやすい雰囲気。
328 Katong Laksa
対する「マリンパレードラクサ」は、328カトンラクサの向かい側、ロキシースクエア1階。店舗はかなりローカルな雰囲気。
「オリジナルカトンラクサ」の継承者を自認するラクサは絶品です。
Marine Parade Laksa
■ ベトナム人街で本場の味を
街を歩いていると、ベトナム料理店や食料品店の多さに驚くことでしょう。
近年カトンでは、ベトナム料理のレストランのオープンが相次ぎ、別名「リトル・ベトナム」と言われるほど。
コッテリ中華に飽きたら、あっさりベトナム料理で胃もたれの解消を。
■ 文東記 vs. ファイブスター
リバーバレーロードで隣同士に店を構え、熾烈なチキンライス戦争を巻き起こした「文東記」と「ファイブスター」。
この因縁の2店が、カトンでも同じ一画に並び、再び火花を散らしています。

Boon Tong Kee(文東記)
Five Star Chicken Rice
カトンのおしゃれカフェ
■ ローカルの味を生かしたカフェ「シンポポ」
カトン散策中に休憩するなら、レトロモダン・カフェ「シンポポ」へ。
ここカトンを本拠地とするシンガポールの人気チョコレート専門店「Awfully Chocolate」が立ち上げたカフェなので、デザートの味は折り紙つき!
その他にもカトンには、おしゃれなカフェやレストランがたくさんあるので、是非お気に入りのスポットを見つけてください。
他の観光スポットほど混雑しておらず、地元の人の日常に溶け込んだゆったりとした雰囲気が流れるカトン。
華麗なるプラナカンの世界に浸りながら、ちょっとした遠出気分で街の散策を楽しんでください。
MRTの駅も近くにない、市内中心部から離れた場所なので、不安な場合はJTBの現地オプショナルツアーを利用するのもあり。
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