レトロ老舗めぐりで原点回帰!シンガポールの朝食「カヤトースト」6選
東南アジアで定番の朝食メニュー「カヤトースト」。
著しい経済発展を背景に、近未来的な都市に変貌したシンガポールですが、街のコピティアムで、1杯のコピとトーストを頬張る老若男女の姿は、時代を経ても変わらない朝の風景の一つ。
今回は原点回帰!昔ながらのレトロ老舗6店をめぐりながら、「カヤトースト」を食べ比べようという企画です。
ヤクン・カヤトースト | ★★★
■ 1944年創業!カヤトーストの元祖
まずトップバッターは、「ヤクン・カヤトースト 」。
1944年の創業時、小さな屋台から始まったお店も、今やシンガポールで約70店を展開する一大チェーンに成長。
シンガポールで知らぬ人はいないカヤトーストの元祖的存在です。
ファー・イースト・スクエアにある「ヤクン・カヤトースト」本店では、トーストを昔ながらの炭火焼きで提供。
薄切りのトーストは、ラスクのようにサクサクの食感。

元祖店の正統派カヤトーストで、基準となるカヤトーストの味をチェックしましょう。
Ya Kun Kaya Toast
キリニー・コピティアム | ★★☆
■ キリニーロード発祥の老舗チェーン
人気・知名度・チェーン規模において、「ヤクン・カヤトースト」と双璧をなす「キリニー・コピティアム」。

サマセット駅の裏側に伸びるキリニーロードからスタートしたお店です。
満遍なく焦げ目のついたカヤトーストは、表面はパリッと、内側はソフト。
カヤとバターの分量・バランスもバッチリ。
トーストサンドを4つ切りにしてあるのも、食べやすいくて◎。唯一の減点ポイントは、ちょっとシャバシャバすぎだった卵くらいかな…。
Killiney Kopitiam
喜園珈琲店 | ★★★
■ 新食感!ふわふわカヤトースト
ラッフルズホテル正面入口から1ブロック離れたビーチロード沿いにある「喜園珈琲店」。
開口部の大きなオープンエアの店内にテーブルが並ぶ、昔ながらのノスタルジックな雰囲気を残すコーヒーショップです。
朝早くから夜まで地元ローカルたちが集まる「喜園珈琲店」には、麺類や飯もののメニューはもちろん、カヤトーストも人気。
毎日、お店のオーブンで焼き上げられる自家製の山型パンを厚切りにしたカヤトーストは、ふわふわの新食感。
クリーミーなカヤジャムはバターとの相性も抜群です。
YY Kafei Dian
東亜餐室 | ★★☆
■ ケオンサイク通りの伝説のコピティアム
オートラムパーク駅から徒歩4〜5分の距離にあるケオンサイク・ロード。
周囲に、おしゃれなレストランやバー、ブティックホテルが建ち並ぶ高感度なエリアです。
街のY字路に位置するアイコニックな古い建物———正面に「東亜」と文字は、かつて、このビルに店を構えていた伝説的コピティアムの名残。
その「東亜餐室」は、今は移転し、ちょうど道の向かいにあたる場所で、営業を続けています。

東亜のカヤトーストは「トラディショナル・カヤトースト」と「クリスピーカヤトースト」の2種。
ほどよい厚さのパンに挟まれたカヤは、こしあんのようにテクスチャーが少し残る舌触りがGood。
卵の半熟具合も完璧で、総合的にレベルの高いカヤトーストをお試しあれ。
Tong Ah Eating House
グッドモーニング・ナンヤン・カフェ | ★★★
■ チャバタとカヤトーストの合体
オーチャードの交差点から、約5分ほどの距離にある「ファーイーストプラザ」。
「グッドモーニング・ナンヤン・カフェ」は、このローカル感漂うショッピングモールの2階にあるコーヒーショップです。
このカフェの名物は、イタリア風パン「チャバタ」を使った変わり種カヤトースト。

「オレンジ・チャバタ・カヤトースト」は、オレンジピールのほのかな香りが爽やか。
バターと半熟卵がたっぷり染みたフカフカのチャバタは、文句なしの美味しさ。
普通のカヤトーストより値段は高めですが、その価値あり。
Good Morning Nanyang Cafe
亜成海南珈琲 | ★★☆
■ アモイストリートFC内のコーヒーストール
「亜成海南珈琲」は、50年以上の歴史を持つコーヒーストール。
1964年にラオパサで開店、1997年に現在のアモイストリート・フードセンター2階に移転しました。
ホーカーでは見慣れない、深みのある素敵なカップ&ソーサーでサーブされるカヤトースト・セット。

カヤトーストの味は、超薄切りの茶色いパンといい、炭火焼きのサクサク感といい、ヤクン・カヤトーストに近い印象。
フレンチトーストもシグニチャーらしいので、また今度試してみたいです。
Ah Seng (Hai Nam) Coffee
以上、シンガポールの朝食「カヤトースト」の伝統を守る昔ながらの店舗6選でした。
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