復活!シンガポール的レトロ喫茶「チンミーチン」の円盤カヤトースト
今回のカヤトースト巡りは、シンガポールで知らぬ人はいないカトンの名店「チンミーチン(真美珍)」。
一度は閉店したものの、その後、奇跡の復活を遂げたことでも話題となった、老舗のコーヒーショップ。
シンガポールのノスタルジックに雰囲気に浸りながら、昔ながらのカヤトーストやペストリーをいただきます。
1925年創業の「チンミーチン」
■ 一旦閉店後、2021年に奇跡の復活
「チンミーチン」の創業は1925年。最初はパンの配達を主な生業としていましたが、1950年代にコピティアム(コーヒーショップ)をオープン。
カトン周辺住民の憩いの場として、長い間親しまれてきました。
しかし2018年、前触れもなく閉店。シャッターが降ろされたままの「チーミンチン」に、多くのシンガポーリアンが悲しむなか、動きがあったのは2021年。
カトン地区でTigerlily PatisserieやCafe Natsuを運営している「Ebb & Flow Group」とのパートナーシップで、再オープンが発表されました。
イーストコースト・ロード沿いに建つ「チンミーチン」。
外観は昔と同じ、ミントブルー色で塗り直され、正面に赤いロゴも設置。
店舗の片側には半屋外のテラス席が増築され、新生チンミーチンの再始動です!
■ ノスタルジー溢れるレトロな店内
きれいにお色直しされた外観とは正反対に、極力、昔の面影を壊さないようにとリノベーションされた店内。
モザイク床、タイル張りの壁、ヴィンテージの大理石トップ・テーブル、曲げ木の椅子などは、以前と同じ。
日めくりのカレンダーに、旧式スピーカーなど、そこかしこに飾られたレトロ・アイテムが、古き良き時代を感じさます。
新しく設けられたテラス席への出入口の上部には、昔のロゴが残ったまま。
広々としたテラス席は、可動式シェード屋根が設置された半屋外エリア。
大きな送風機と、天井のシーリングファンが、音を立てて回っています。
白とブルーの爽やかなボーダー柄に赤いロゴが描かれた壁面。赤のプラスティック・チェアと白いテーブル。
レトロでポップなマイアミ風(?)がイケてます。
円盤カヤトーストとペストリー
■ パンとペストリーだけの喫茶メニュー
「チンミーチン」のメニューは、パンとペストリーといった軽食のみ。
注文カウンターのショーケースには、カップケーキやタルトといったペストリー菓子に、ランチョンミートやオタを使った惣菜パンがズラリ。
どれも1個$2前後と、お値段もリーズナブル。
月曜日が定休日で、営業時間は8時〜16時。
午後を過ぎると、売り切れの商品も出てくるので、午前中の早めに行くのがおすすめです。
■ チンミーチン独自の円盤カヤトースト
カウンターで注文後、その場ですぐ用意できるドリンクやペストリーだけ受け取って、席へ。
時間がかかるメニューは、ブザーが渡されるので、呼び出し音が鳴ったら、カウンターに取りに行くセルフサービス方式です。
「チンミーチン」の看板商品であるカヤトーストは、円盤型のパンを使っているのが特徴。
端っこに焼き色がついた丸パンは、ハンバーガーのバンズほどの大きさ。
トースト表面のカリッとした食感と同時に、柔らかなパンのフワフワ感が生きています。
自家製カヤジャムと薄切りバターで、1個ずつ丁寧に仕上げられたカヤトーストです。
新しくなった食器類(ホーローのお皿・伝統的な陶器カップ&ソーサー)も、お店のレトロな雰囲気にマッチしていてGood。
■ 昔ながらの手作りペストリー
カヤトースト以外にも、手作りペストリーも人気。
ホーン型のパイ生地に、クリームがたっぷりつまった「クリームホーン」に、スポンジ生地でカヤジャムとクリームをまいた「カヤ・スイスロール」。
ケーキショップのようなファンシーさはないものの、昔ながらのスイーツでホッと一息、おやつの時間にぴったりです。
時が止まったかのようなノスタルジーな雰囲気が漂う「チンミーチン」。シンガポール的レトロ喫茶店で、ここにしかない円盤カヤトーストを味わってみてください。
Chin Mee Chin
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