マレー半島縦断1800km『深夜特急』の旅⑥:ペナン島のアートとグルメ
2019年12月17日(火)
「マレー半島縦断旅」5日目。
夕方16時の電車で、次の都市「イポー」に移動する予定。
それまで、ストリートアートにグルメと、ペナンを目一杯楽しみます。
「セブン・テラシズ」の朝食
■ アラカルトの朝食メニュー
「セブン・テラシズ」での宿泊は朝食付き。
1階レセプションの隣に位置する朝食会場は、プラナカン・スタイルが素敵なダイニング。
朝食は、メニューの中から選ぶアラカルト方式。
パンケーキやクロワッサン・サンドイッチから、ナシレマやロティ・プラタといったローカルフードなど、約8種。
メインの前にサーブされる、お茶とフレッシュジュース、フルーツ。小さな中華風の茶器が、かわいい。
色鮮やかなプラナカンのお皿に載せられてやってきたのは、注文した「エッグ・ベネディクト」。
よく考えてみれば、朝食は2日連続「エッグ・ベネディクト」…。でも、カリカリベーコンに、とろーり半熟卵の美味しさには、逆らえません。
Seven Terraces
★★★★
地図 14a, Stewart Ln, 10200 George Town, Penang, Malaysia
エリア ジョージタウン(ペナン)
空室・料金チェック
Agoda | Expedia | Booking |
ペナンのストリートアートめぐり
■ 街中に溢れる壁画やアート
ペナン最終日の本日も、ジョージタウン周辺の散策。
今やペナン観光の目玉となった「ストリートアート」を探しながら、街をめぐります。
■ ペナン壁画の立役者アーネスト・ザカレビッチ
ペナンをアートの街に変貌させた立役者といえば、リトアニア出身のアーティスト「アーネスト・ザカレビッチ(Ernest Zacharevic)」。
2012年に開かれた「ジョージタウン・フェスティバル」で、彼が描いた6点の壁画。
これが世界的な大きな注目を浴び、以降ペナンでのアート創作が盛り上がるきっかけとなりました。
赤い扉に描かれた少年の絵と、本物のバイクを組み合わせた「Boy on Motorcycle」は、ペナン・アートの代名詞。
この壁画の前は、バイクのシートに座って写真を撮る人たちで大賑わいです。
画力もさることながら、モノと組み合わせや、場所を生かすアイデアなど、キラリと光る抜群のセンス。さすがの一言。
■ ロシア出身の画家ジュリア・ ボルチコワ
テラスハウスの朽ちた壁面に、櫂をごぐ船頭さんの姿を描いた「The Indian Boatman」。得もいわれぬ迫力に、視線が釘付け。
ロシア出身の女性アーティスト「ジュリア・ボルチコワ(Julia Volchkova)」によるもの。
壁を這う木の幹を生かした「Old Indian Lady」も、彼女の作品。素晴らしい!
■ 地元ペナン出身のルイ・ガン
海外の画家だけでなく、地元のアーティストたちの活躍も見逃せません。
ペナン出身のルイ・ガン(Louis Gan)が描いた「Brother and Sister on Swing」は、人気作品の一つです。
同一氏族の水上集落「クラン・ジェッティ」
■ 周(チュウ)ー族が暮らす「姓周橋」
ペナン東岸の海沿いにあるのが、世界でも珍しい同一氏族で形成された水上集落。
林(リム)さん、陳(タン)さんなど、6つの姓による集落が残るなか、最もメジャーなのが周さんが集まる「姓周橋」。
細い桟橋の両側には、お土産屋さんに混じって、そこに暮らす人たちの住居が並んでいます。
正直なところ、そこまで惹かれなかった水上集落ですが、お目当てはこちら。
シンガポールで人気の壁画アーティスト、我らが「Yip Yew Chong」さんの作品「Folklore by the Sea」。
何気ない日常を切り取るYip節は、ペナンでも健在です。
■ 陳(タン)一族が暮らす「姓陳橋」
ついでにお邪魔した隣の集落は、陳さんたちが暮らす「姓陳橋」。
観光地化された「姓周橋」に比べて、静かで長閑な「姓陳橋」は水上集落本来の日常を垣間見ることができました。
Clan Jetties Of Penang
■ 「ホテル」をチェックアウト
ここで一度ホテルに帰って、チェックアウト。荷物はホテルで、しばらく預かってもらい、ランチに出かけます。
ペナン・グルメを食べ納め
■ 飲茶で人気「大東酒楼」
ここ数日、昼・夜と麺類が続いていたので、ペナン最後のランチは飲茶。
Grabタクシーで向かったのは、地元で人気のレストラン「大東酒楼」。
昼の12時からは2時半までは、アラカルトメニューのみと聞いていたので、ちょっと早めに入店。
お店のスタッフが引いて回るワゴンには、色とりどりの出来立て点心がいっぱい。蒸しものの他に、揚げ物やデザートのワゴンもありました。
念願の飲茶を好きなだけ食べることができて大満足!
Tai Tong Restaurant
■ 行列のできる「潮州チェンドル」
飲茶ランチの後は、やっぱりデザートでしょ。
やってきたのは、男の子が描かれた巨大な壁画の下で営業する1軒の屋台「潮州チェンドル」。
「チェンドル」とは、東南アジアで広く親しまれているカキ氷。
1936年の創業以来、伝統の味を守っているという名店は、いつでも行列が絶えることがありません。
長蛇の列にもかかわらず、意外と進みは早く、15分くらいでチェンドルをゲット。
細かく削った氷の上に、緑のゼリーや小豆のトッピング。その上から、たっぷりかかったグラマラッカ(椰子の黒糖シロップ)とココナッツミルク。
素朴な甘さと冷んやりデザートは、暑いペナンにぴったり。
Penang Road Famous Teochew Chendul
「プラナカン・マンション」
■ プラナカンの絢爛豪華な邸宅
最後に寄ったのが、「プラナカン・マンション」。
プラナカンとは、東南アジアにやってきた中華系移民と現地マレー人との間に生まれた子孫たちのこと。
ミュージアムとして公開している19世紀の邸宅内には、1000点を超えるアンティークや、豪華な調度品などが展示。
奥深いプラナカン文化に触れることができます。
Pinang Peranakan Mansion
次なる都市「イポー」へ移動
■ さようならペナン
ホテルで荷物をピックアップし、フェリー乗り場へ。
来たときとは逆に、フェリーでペナンから対岸のバタワース駅に戻ります。
遠のく「ペナン島」の街並み。さようなら〜。
■ ペナン・セントラルで出会った日本の味
16時発の電車まで時間があるので、駅前の商業施設「ペナン・セントラル」で、休憩することに。
ブラブラしていると、目に飛び込んできた日本語の看板。ペナンの地で「銀だこ」に出会うとは!旅5日目にして、日本のものが恋しくなっていたのか、思わず入店。
関西人としては、油で揚げたような「銀だこ」のたこ焼きには、イロイロ思うところはあるけれど、久しぶりのソース味には感激。元気をもらいました。
■ 土砂降りのバタワース駅
連絡通路でバタワース駅前まで来ると、いつの間にか外は土砂降りの雨。
屋内のペナン・セントラルにいたので、全く気づきませんでした。
バタワースからイポーまでのチケットは、出発前に購入済み。
大人42リンギット(約1100円)。
電光掲示板でプラットフォームを確認。時刻通りのようなので、一安心。
メモ
バタワース〜イポー〜KLセントラルまでは、人気路線で売り切れも多いので、早めにチケットを押さえておくのがおすすめ。
■バタワース駅を出発
出発10分前になって、ようやくプラットフォームに降りるゲートがオープン。
やってきたのは、シャープなお顔立ちが近未来的な車両。
車内も先進的で、日本の新幹線みたいな雰囲気。
C号車には、軽食を販売する食堂コーナーもありました。
定刻どおり、16時にバタワース駅を発車。イポーまで2時間弱かかります。
メモ
車掌さんが検札にくるので、チケットの用意をお忘れなく。
■ 雨の「イポー」に到着
17時40分、定刻どおりに「イポー駅」に到着。
流線型の屋根に、石造りの駅舎が絵になるプラットフォーム。
まだ、雨は降り止まず…。ちょっと肌寒さすら感じる天気。
駅から宿までは徒歩圏内なのですが、雨が降っているので、Grabタクシーで送ってもらいます。
旧市街の宿「サラン・パロー」
■ 立地抜群!アットホームな宿
宿に着いたのが18時ごろ。
イポー旧市街の幹線道路に面する「サラン・パロー」。こじんまりとしてアットホームな雰囲気は、ホテルというより宿といった感じ。
部屋には、ベットが2つに、テーブルセットが一つ。広さも十分。
電気ケトルや、レトロかわいいティーセット、バスアメニティなど、基本的なものは全部が揃っています。
バスルームには、バスタブはありませんが、ガラス戸の新しいシャワーブースは快適そのもの。
難を言えば、テレビが、マレー語と中国語のローカルチャンネルしか映らなかったことくらいかな。
Sarang Paloh Heritage Stay & Event Hall
★★★
地図 12, 14, 16, Jalan Sultan Iskandar, 30000 Ipoh, Negeri Perak, Malaysia
エリア オールドタウン(イポー)
空室・料金チェック
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■ 就寝
この日は、たこ焼きを間食したこともあって、お腹が減らず、夕食はスキップ。そのまま就寝。
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