マリーナ湾を周遊「シンガポール・リバークルーズ」きらめく夜景を満喫
都心部を東南に貫くシンガポール川。
シンガポール黎明期の19世紀には、積荷を乗せた小型船が行き交い、海洋貿易の大動脈として活躍したエリアです。
開発・観光地化が進んだ現在、交易船の代わりに川の主役となったのが、観光船。
今回は、人気の観光アトラクション「リバークルーズ」の見所、コース、料金、乗船場所などの詳細をお届けします。
シンガポール・リバークルーズとは?
■ リバークルーズとリバータクシー
シンガポール川で船の往来があるのは、上流域にあたる「ロバートソンキー」〜「クラークキー」〜「ボートキー」、下流の河口部にあたる「マリーナベイ」〜「マリーナ・サウス」までの区間。
左岸・右岸に計13の船着場が設置されています。
リバークルーズ社が運航する船は、「リバークルーズ」と「リバータクシー」の2種類。
内容 | |
---|---|
リバークルーズ |
大人$25/子供$15 シンガポール川の上流〜マリーナベイの間、1周約40分のコースを遊覧。8つの発着場から乗り降り可能。 |
リバータクシー |
$5 平日の朝と夕方の通勤時間帯のみ運航。 |
マーライオンやマリーナベイサンズの船着場にストップしない「リバータクシー」は、どちらかというと地元の「通勤の足」。
本記事では、シンガポール観光におすすめの「リバークルーズ」のほうに焦点をあて、レポートしていきます。
■ シンガポール・リバークルーズ8つの乗り場
上流のクラークキーから、河口部のマリーナベイの間を反時計周りに遊覧する「リバークルーズ」。1周約40分の船旅です。
下記、ルート上にある8つの船着場から乗り降りすることが可能。
場所 | メモ | |
---|---|---|
① | クラークキー | フーターズの前。リバークルーズの発着数が最も多いメイン乗船場 |
② | リードブリッジ | チリクラブの有名店「ジャンボ」(リバーサイドポイント店)の近く |
③ | ボートキー | ボートキーの岸に並ぶ飲食店街の真ん中あたり |
④ | フラトン | フラトンホテルの横 |
⑤ | マーライオン公園 | マーライオン像のすぐ横 |
⑥ | ベイフロント・サウス | マリーナベイサンズの南端にある桟橋 |
⑦ | エスプラネード | エスプラネードの屋外シアターのそば |
⑧ | プロムナード | 巨大観覧車「シンガポール・フライヤー」のそば |
通常、乗りこんだ船着場と同じ場所に戻ってくるという周遊(往復)が基本。
ただ途中下船することも可能で、例えばクラークキーから乗って、マーライオン公園もしくはマリーナベイサンズ(ベイフロント・サウス)で降りるというのもあり。
その場合は、必ずチケットを買うときに窓口で『○○で降りたい』と伝えましょう。
船は8つの船着場に必ず停まる各停ではありません。乗降客がいない場所は停止することなく通り過ぎてしまいます。
バスのような降車ボタンが船内にあるわけではないので、乗る前に係員に伝えておくのが重要。
メモ
途中下船の場合、一度下船したらクルーズはそこで終了。降りた地点からクルーズを再開することはできません
■ リバークルーズの料金とチケット売り場
各乗り場の横には、チケット売り場が併設されているので、ここでチケットを買いましょう。
「リバークルーズ」の支払いは、各種クレジット・現金に対応。
一般料金 | Voyagin割引 | |
---|---|---|
通常リバークルーズ | 大人$25(約2,016円) 子供$15(約1,227円) |
|
途中下船するショートクルーズ |
大人$18 子供$15(子供のショートクルーズ用の料金設定なし) |
− |
レーザーショークルーズ | 大人$38 子供$22 |
− |
シンガポールの割引チケットでおなじみのサイト「Voyagin(ボヤジン)」でも、リバークルーズの取り扱いがありますが、このeチケットはクラークキーの乗り場でしか引き換えできません。
他の乗り場を利用する人、途中下車したい人は、直接カウンターで買いましょう。
■ シンガポール・リバークルーズの営業時間
リバークルーズの営業時間は、毎日9時から23時まで(最終ボートの出発は22時半)。だいたい15分〜30分間隔で運行されています。
朝・昼・夜と、どの時間帯のリバークルーズも楽しいけれど、一番のおすすめは日が暮れてから。
シンガポールのきらめく夜景の中を進んでいくナイトクルーズは最高です。
シンガポール・リバークルーズの見所
■ クラークキーからナイトクルーズに出発!
8つある乗船場の中でも、リバークルーズの主体となるクラークキー乗り場(上図①)は、MRTクラークキー駅のE出口から徒歩約5分。
川沿いにバーやレストランが集まるクラークキーは、夜になるとカラフルなイルミネーションに彩られ、一層華やかな雰囲気に。
リバークルーズといっても、クルーザーに乗るわけではありません。
開拓時代、シンガポール川を行き来していた「トンカン」と呼ばれるレトロな木造船がリバークルーズの相棒。
屋根のある前方部分のベンチシートと、最後尾の屋外デッキスペースに分かれた小型ボートは、定員45人ほど。
席は指定席ではなく、早いもの順に好きなところに座っていくシステムです。
クラークキーを出航し、ゆっくりと下流へと進むボート。
リバーサイドに軒を連ねる飲食店と、オフィス街の高層ビルが共存するボートキー。船内を吹き抜ける心地よい風を感じながら、川沿いの風景を楽しみます。
シンガポールリバーが湾に合流する河口部に建つ「フラトンホテル」。
美しくライトアップされたカバナ橋とアンダーソン橋をくぐり抜けると、マリーナベイは目の前です。

■ 正面からマーライオンにご対面!
湾の入り口で出迎えてくれるのは、シンガポールの守り神「マーライオン」。
正面からマーライオンに会えるのは、リバークルーズならでは。乗客が写真撮影できるよう、船を左右に旋回してくれます。
■ マリーナ湾のレーザーショー「スペクトラ」
マーライオンを後に、ボートはマリーナ湾をくるっと一周。
南岸には金融街の摩天楼、東岸にはマリーナベイサンズ、北岸には、ドリアンの形をしたエスプラネードシアターが望めます。
毎日20時、21時(金・土曜のみ22時の回もあり)には、マリーナベイサンズの光と水のショー「スペクトラ」が開催。
このショーを船上から鑑賞できる「レーザーショークルーズ」は、19時半と20時半に出航する特別便。
大人$38、子供$22と、通常のリバークルーズより若干値段もアップ。
ただ、わざわざ「レーザーショークルーズ」に乗らなくても、特別便の次に乗ることができれば、15分間続くレーザーショーの間に、マリーナに到着するチャンスあり!狙い目です。
光と水のシンフォニー「SPECTRA」開催時間
日~木20:00、21:00
金・土20:00、21:00、22:00
上演時間各15分間
眼前に広がるシンガポール金融街の摩天楼は、まるで宇宙に浮かぶ未来都市のよう。圧巻です!
今回は、マリーナベイサンズ南側にある桟橋「ベイフロント・サウス」で途中下船。
クラークキーからマリーナベイサンズへの移動を兼ねて、約半周というショートトリップでしたが、マーライオンやレーザーショーも十分堪能できました。
船に揺られながら、老若男女、誰でも気軽に楽しめる「リバークルーズ」。シンガポール観光で、自信を持っておすすめできるアトラクションの一つです。
Singapore River Cruise
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