オーチャードで人気のカジュアル・フレンチ「ビストロ・デュ・ヴァン」
オーチャードのど真ん中にある「ビストロ・デュ・ヴァン」。
2009年のオープン以来、入れ替わりの激しいシンガポールの飲食業界で10年間、伝統的なフレンチの味を守り続けてきた老舗レストラン。
今回、本格派フランス料理を手頃な値段でいただける、大人気のランチコースをご紹介します。
裏通りの隠れ家「ビストロ・デュ・ヴァン」
■ 通称レザミ通り!ショーセンター1階
オーチャードロードとスコッツロードの交差点の一角に位置する商業施設「ショーセンター」。日本人には、「伊勢丹スコッツ」が入っている建物といったほうが早いかもしれません。
このビルの1階、オーチャードロードの反対に位置するクレイモア・ヒル側は、通称レザミ通り。
高級レストラン「Les Amis」や、日本料理「青木」といった、「ビストロ・デュ・ヴァン」が属するレザミグループの系列店が軒を連ねています。
黒のガラス戸でシックにまとめられた入口は、隠れ家的な雰囲気。
扉を開けると、そこはパリ!
大理石のカフェテーブルに、タイル床、ポスターと、パリの下町に似合う空間が広がっています。
リーズナブルなランチ・コース
■ 週末もオッケー!3コースのセットランチ
「ビストロ・デュ・ヴァン」のメニューには、前菜からスープ、メインディッシュにデザートまで、伝統的なレシピによるフレンチの定番が並んでいます。
その時の一押しメニューが書かれている店内の黒板も要チェック。
アラカルトの注文もいいのですが、ランチはお得に頼めるコースセットが断然おすすめ。
ランチセットは平日のみというお店が多いなか、週末もオーダー可能な3コース・セットランチ。これは嬉しい!
また、店名にフランス語でワインを意味する「Vin」とつくだけあって、ワインリストも充実。グラスワイン$16〜楽しめます。
■ 前菜からメインディッシュ級の満足度
3コースの始まりは、アントレから。
表面にこんがりと焼き色のついた「フォアグラのソテー」。
外側のカリッとした食感に、中のとろける味わい。フルーツの自然な甘味を生かしたソースが、フォアグラの濃厚さを引き立ててます。
チーズのたっぷりかかった熱々の「オニオン・スープ」は、「ビストロ・デュ・ヴァン」の名物の一つ。
タマネギの甘味とコクをギュッと濃縮した正統派オニオンスープを堪能できます。
ガーリックバターの香りが食欲をそそる「エスカルゴ」。言うまでもなく、パンとの相性が最高の一皿です。
■ メイン「アンガス牛のリブアイ・ステーキ」
メインディッシュに選んだのは、「アンガス牛のリブアイ・ステーキ」。
窮屈そうにお皿に載せられたステーキは、ボリュームたっぷり。希望通り、ミディアム・レアに焼き上げられたジューシーなお肉。
深みのあるレッドワイン・ソースが、肉の味に奥行きを与えています。
■ 珠玉のデザート
食後のデザートには、「アップルパイのバニラ添え」をチョイス。
温かいサクサクのパイに、冷たいアイスクリームという、温・冷スイーツの黄金コンビ。美味しくないわけありません。
デザートにサーブされた紅茶もティーバッグながら、シンガポールの紅茶ブランド「1872クリッパーティー」を使っているところにこだわりを感じます。
最後のデザートまで完成度が高く、大満足の3コース・ランチですが、一つだけ心残りが…。
「ビストロ・デュ・ヴァン」の名物デザート、「スフレ」を味わっていないこと。
オーダーを受けてから、20分をかけて焼き上げられる「スフレ」は、驚くほどフワフワ。芳醇なグラン・マルニエの香りが漂う珠玉のデザート。
残念ながら、スフレはランチコースのデザート・オプションには含まれていませんが、アラカルトで注文する価値あり!
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