フラトンベイ・ホテルのヘリテージ飲茶ブランチ「クリフォード・ピア」
シンガポールのシンボル「マーライオン」から目と鼻の先、マリーナ地区の一等地に陣取るラグジュアリーホテル「フラトンベイ・ホテル」。
ホテルの建つ場所は、かつてクリフォード・ピアと呼ばれ、20世紀の初頭、シンガポールにやってくる多くの船が発着した埠頭。
その昔、たくさんの移民や貿易商で賑わった発着所の待合ホールも、現在は絢爛豪華なホテルロビーへと変貌。
エントランスの大空間を支える半円型アーチの骨組みが、在りし日の面影を伝えています。
今回、この歴史的ランドマークに位置するレストラン、その名も「クリフォード・ピア」で、週末のみ実施される飲茶ビュッフェに行ってきました。
週末のみ!ヘリテージ飲茶ブランチ
■ ウィークエンド・ブランチで優雅な休日
ホテルの正面エントランスから真っ直ぐ、ロビーの奥側にある「クリフォード・ピア」。
レストランの窓からは、マリーナベイ・サンズを含むマリーナ湾が一望できます。
このシックで洗練された空間で、週末だけ楽しむことができるのが、「ヘリテージ・ディムサム・ブランチ」。
シーティングは2部制で、料金は大人1人あたり$69。美味しい飲茶とシンガポール名物を心ゆくまで堪能できる夢の2時間です。
■ テーブルを回る!懐かしのワゴンサービス
料理は、QRコードでオーダーするシステム。
ただ、飲茶の主役である点心だけは昔ながらのワゴンに積まれて、各テーブルを回ってくるという趣向。
「シュウマイ」や「ハーガオ」、「チャーシューバオ」などの定番点心はもちろん、ハスの葉で包まれた「中華ちまき」や、玄人好みの「鶏足の煮込み」といったアイテムも揃います。
1つ難点をあげるとすれば、セイロの中の点心が、決まった種類の組み合わせの2個セットと決まっているところ。
この固定の組み合わせは、いろんな種類を食べられるという点ではいいのですが、『シュウマイだけ追加したいな』という場合でも、有無を言わせずハーガオまで付いてきてしまう…。
またグループの場合、人数分を注文しても、点心をまとめたり、組み合わせを変えたりはできないようで、人数分のセイロがテーブルに並ぶということに…。
■ ボリュームたっぷりの揚げ物系
蒸し点心以外にも、「揚げ餃子」に「タロイモの揚げ団子」、「湯葉巻き揚げ」などの、揚げ物系もオーダー。ボリュームたっぷり。
■ 名物もローカルグルメも満喫
「ヘリテージ・ディムサム」と名付けられたブランチですが、メニューには飲茶以外の料理も揃っています。
スターターにぴったりの「ヘリテージプラッター」は、サテーやチリクラブ・マントウ、ポピアといったローカルグルメが一皿に並ぶ盛り合わせ。
外はカリカリ、中はジューシーな「ポークベリーのロースト」や、海鮮の旨味がギュッと詰まった「シーフード麺」。
そして、キャビアと桜海老で彩られた「ヘアライン・パスタ」は、イタリアンな1品。
その他、「チキンライス」や「ラクサ」、「プラタ」などのシンガポール名物も一緒に注文できるのは、うれしいポイント。
■ ローカルデザートで締めくくり
最後のデザートも、ローカルデザートで締めくくり。
「シンガポール・ヘリテージ・スイーツ」は、ラピス・サグやクエ・ラピスといったニョニャ菓子に、ご当地フレーバーを使ったマカロンやロールケーキなどが楽しめるプラッター。
テタリ、パンダン、ココナッツのローカルフレーバーのアイスクリーム3種が楽しめる「サンデー」に、鮮やかな「トロピカルフルーツ」。
スターターからデザートまで、お腹いっぱい大満喫。
正直なところ、飲茶のクオリティとしては、同じ系列のフラトンホテルのダイニング「ジェイド」のほうが上。
ただ、点心や中華料理だけでなく、チキンライスやラクサ、サテーなど、シンガポール名物も一緒に堪能できるのが、何よりのメリット。
ロケーションもいいし、時間のない観光客の方々にはもってこいの場所だと思います。
The Clifford Pier
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