【海外ローミング】2GB無料「楽天モバイル」シンガポールで使ってみた
すっかり日常生活に欠かせないものになったインターネット。
慣れない海外の土地では、ネットが頼りになることが多く、旅行をスムーズに進める上での命綱ともなり得ます。
- Googleマップ(地図)で現在地・目的地を確認する
- 行き先までのルート・所要時間をチェックする
- 周辺のおすすめスポット・レストランなどを探す
- Grab(Uber)などのライドシェア・タクシーを呼ぶ
- SNSをチェックする
いざ必要なときにインターネットに繋がらなかったり、速度が遅かったりなんてことがないように、海外でネットを使う方法を確認・準備は忘れずに!
- 海外でネット接続する4つの方法
- 進化を遂げる「海外ローミング」
- 「楽天モバイル」の海外サービス詳細
- 海外ローミング利用時の設定・使い方
- 7日間のシンガポール旅行で使ってみた
- 結論:海外で「楽天モバイル」はアリ
海外でネット接続する4つの方法
■ 一覧!海外ネット接続の方法
海外でインターネットを利用する方法は、主に以下の4つ。
- 現地の無料WiFi
- 海外SIMカード
- ポケットWiFiレンタル
- 海外ローミング << 本記事 >>
方法 | 概要 |
---|---|
現地の無料WiFi | ショッピングモールや駅、公共施設などで拡充しつつあるフリーWi-Fiスポット。無料の反面、登録が必要だったり、接続の不安定さ・セキュリティ面でのリスクには留意。 |
海外SIMカード | 日本のSIMカードを、海外SIMカードに差し替えることで、現地の通信網(通話やインターネット)が利用可能。短期旅行には、使用データ容量の決まった定額制プリペイドSIMがおすすめ。 |
WiFiレンタル | モバイル用の小型Wi-Fiルーターをレンタルすれば、スマートフォンだけでなく、PCなどを複数のデバイスを同時にネット接続することが可能。グループや家族での旅行におすすめ。 |
海外ローミング | 日本で契約している通信キャリアの海外データローミング(海外パケットサービス)を利用する方法。料金が高額になることがあるため、料金プランの確認、制限を設定しておくことが重要。 |
次項以降では、「海外SIMカード」に焦点を絞って、シンガポール旅行でおすすめのSIMや選び方など、詳しく解説していきます。
海外SIM以外の方法については、以下の各記事を参照してください。
進化を遂げる「海外ローミング」
■ 海外ローミングとは
海外ローミングとは、日本の通信キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルなど)と海外事業者の提携によって、日本国外においても、現地のネットワークを利用できる仕組み。
つまり海外に行っても、日本で契約しているスマホ(携帯番号)のまま、データ通信(インターネットの閲覧)・通話・テキストメールの送受信を行うことができるのです。
■ 海外ローミングのメリット・デメリット
海外ローミングのメリットとしては、いつもの携帯電話をそのまま使えるということ。SIMカードの入れ替えも必要ないし、モバイルWiFiなどを持ち歩く必要もありません。
ただ、ちまたには『海外ローミング=高額請求』というマイナス・イメージが強く、海外旅行ではポケットWiFiやSIMカードを選ぶ人が多いというのが実情です。
メリット | デメリット |
---|---|
|
|
しかし近年、さまざまな格安SIMや格安プランの登場によって、海外ローミングもよりシンプルでリーズナブルなプランが増えてきました。
特に、基本プランの契約者であれば、追加料金不要で海外ローミングも利用可能と打ち出したのが「楽天モバイル」と「ahamo」の2つ。
キャリア | 楽天モバイル | ahamo |
---|---|---|
概略 | 「楽天モバイル」提供。全通信キャリアのデータ無制限プランで最安 | 日本の通信業界最大手「NTTドコモ」による格安プラン |
基本料金 |
無制限:2,980円/月 |
20GB :2,970円/月 100GB:4,970円/月 |
海外ローミング | 【対応エリア】 70の国と地域 |
【対応エリア】 82の国と地域 |
【追加料金】 毎月2GB(国内で利用するデータ量とは別計算)まで追加料金なし |
【追加料金】 毎月のデータ量20GB内(国内・海外利用は合算)であれば、追加料金なし |
|
【申し込み】 不要 |
【申し込み】 不要 |
|
公式サイト | 公式HP | 公式HP |
海外旅行・出張に行く機会の多い人にとっては、魅力的な特典ですが、重要なのは本当に使えるのかどうかということ。
今回は、シンガポール&マレーシアで実際に利用した「楽天モバイル」の海外ローミングをレビュー。使い方、トラブル・シューティング、感想など、詳細をレポートします。
「楽天モバイル」の海外サービス詳細
■ データ通信2GB無料!国際通話・SMSも可能
第4のキャリアとして、通信業界に参入した楽天グループ。
最強プランと謳う「楽天モバイル」の基本プランには、以下の海外サービスが付帯しています。
データ通信 | 国際通話 | 国際SMS |
---|---|---|
毎月2GBまで |
楽天Linkアプリ利用・海外から日本の電話番号へ |
楽天Linkアプリ利用・海外から日本の電話番号宛 |
海外で最も必要となるデータ通信(インターネット)は、毎月2Gまで無料。
さらに海外から日本への通話やSMSも、以下の楽天Linkアプリ利用・日本の電話番号宛などの条件を満たせば発信/送信が無料。
Rakuten Link
無料posted withアプリーチ
万が一、海外旅行や出張中に、(LINEではやりとりができない)日本の自宅や会社に連絡する必要ができたときなどに使えます。
■ 世界中70ヶ国(地域)で使える!
2023年7月5日時点で、海外ローミングが利用できるのは、以下の70の国と地域。
エリア | 国・地域 |
---|---|
アジア | インド・インドネシア・カンボジア・韓国・シンガポール・ タイ・台湾・中国・香港・フィリピン・ベトナム・マカオ・マレーシア・ミャンマー |
中近東 | アラブ首長国連邦・カタール・クウェート・トルコ・ヨルダン |
ヨーロッパ | アイスランド・アイルランド・アンドラ・イギリス・イタリア・エストニア・オーストリア・オランダ・ギアナ(フランス)・キプロス・ギリシャ・グアドループ(フランス)・クロアチア・ジブラルタル(イギリス)・スイス・スウェーデン・スペイン・スロバキア・スロベニア・チェコ共和国・デンマーク・ドイツ・ノルウェー・ハンガリー・フィンランド・フランス・ブルガリア・ベルギー・ポーランド・ポルトガル・マルタ・ラトビア・リトアニア・リヒテンシュタイン・ルーマニア・ルクセンブルク・レユニオン(フランス)・ロシア |
アフリカ | 南アフリカ・モロッコ |
北米 | アメリカ本土・カナダ・グアム(アメリカ)・サイパン(アメリカ)・ハワイ(アメリカ)マルティニーク(フランス)・メキシコ |
南米 | ブラジル・ペルー |
オセアニア | オーストラリア・ニュージーランド |
我が居住国シンガポールはもちろん、アジアからヨーロッパ、アフリカ、アメリカ、オセアニアまで、人気の海外渡航先は、ほとんど網羅しています!
■ 事前申し込みは不要
しかも、この海外サービスは、基本プラン(最強プラン)の契約者であれば、面倒な事前申し込みや登録は一切不要。
海外ローミングが気軽に利用できるなんて、いい時代になったもんです!
海外ローミング利用時の設定・使い方
楽天モバイルで「海外ローミング」を使うための手順は簡単。
出国前、現地到着後、帰国後と、3つのタイミングでの設定を、それぞれ順に説明します
■ 出国前にすること
まずは出国前に、「my楽天モバイル」にログインして、契約プランのところで「海外ローミング」がオンになっているか確認しましょう。
my 楽天モバイル
無料posted withアプリーチ
楽天モバイルのユーザーならば、おそらく「my楽天モバイル」アプリは、既にインストール済みだとは思いますが、まだの人は上記からダウンロード。
ログイン後の画面下部に並ぶメニューから「契約プラン」を選択。
「国際」の項目にある「海外ローミング(データ通信)」をオンにする(最初から、ここがデフォルトでオンになっているケースもあり)。
■ 現地到着後
現地到着後は、端末自体の設定。
例示画像はiPhoneのみですが、各ステップの項目ついては、アンドロイドの設定方法についても記載しています。
1 |
「設定」をタップ端末の「設定」アプリを起動。 |
|
---|---|---|
2 |
「モバイル通信」をタップ設定内の「モバイル通信」をタップ。 |
|
3 |
「通信のオプション」をタップモバイル通信内の「通信のオプション」をタップ。 |
|
4 |
「データローミング」をオン「データローミング」をオンにする。 |
これで、海外でもデータ通信(インターネット)が使えるようになります。
データ通信以外の(楽天Linkアプリ経由の)国際通話や国際SMSに関しては、今回は利用していないので、設定していません。
国際通話・SMSの利用方法は、下記公式ページをご参照ください。
楽天モバイル設定方法
■ データ残量の確認&チャージ(追加購入)
「楽天モバイル」の海外ローミングにおいて、無料となるデータ量は毎月2GBまで。
2GBを超えると、通信速度が最大128kbpsに制限されます(≒インターネットの利用ができなくなります)。
滞在中に、あとどのくらいデータ量が残っているかをチェックするには、「my楽天モバイル」にログインして、「海外での高速データ容量」のところで確認しましょう。
もし、データ容量を追加したい場合は、「データチャージ」のボタンで、追加購入することが可能です。
1G・500円〜とお値段も良心的。追加購入すると、すぐ残量に反映・利用することができます。
■ 帰国後(海外ローミングの停止)
帰国後、端末の設定で海外ローミングをオフにしましょう。
やり方は、現地到着後にローミングをオンにしたときと逆のことをすればいいだけ。
- 端末の「設定」アプリを起動
- 「モバイル通信(iPhone)/ネットワークとインターネット(アンドロイド)」をタップ
- 「通信のプション(iPhone)/モバイルネットワーク(アンドロイド)」をタップ
- 「データローミング」をオフ
7日間のシンガポール旅行で使ってみた
■ 短期旅行なら無料2GB内で十分
実際に7日間のシンガポール旅行では、外出中のネット接続に大活躍。
主な用途としては、
- Googleマップでの現在地・目的地の確認やルート検索
- Grab(タクシー)の予約
- ネット検索
- ちょっとした合間にインスタ
などなど。
追加購入することもなく、無料の2GBだけで十分でした。
万が一、2Gで足りなくなったとしても、1GB500円から追加購入できるので、コスパ的にも超優秀。
しかも、この2Gというのは月ごと割り当てなので、月をまたぐ(例:9月27日〜10月4日)場合、利用量は倍の4GBにもなります!
■ 隣国マレーシアでも自動接続
シンガポール旅行中に、日帰りで隣国マレーシアのジョホールバルに遊びにいったのですが、自動的にマレーシアのネットワークに接続。国境を超えても、不具合なく、データ通信を行うことができました。
もちろん、「楽天モバイル」の海外ローミング対応国(前述)であることが前提ですが、複数国を周遊する際にも、これは便利!
■ 繋がらなくなったときは…
実は滞在中、ネット接続ができなくなったときが数回ありました。
そんなとき、「ネットワークの選択」を変更することで、接続が回復したので、トラブルシューティングの一例として、ご紹介しておきます。
端末の「設定」→「モバイル通信」→「ネットワーク選択」のところを見ると、現在接続している通信ネットワーク(事業者名)が確認できます(例として「Starhub」となっているとします)。
ネットワークを確認したら、「ネットワーク選択」をタップして、自動をオフ。
その場で接続可能なネットワークのリストが出てくるので、最初に確認した事業者(今回の場合「Starhub」)ではない、他の事業者(例えば「Singtel」)を選択。
もし、それまでつながっていたのに、突然繋がらなくなった場合には、試してみてください。
結論:海外で「楽天モバイル」はアリ
■ 「楽天モバイル」海外ローミングは最強!
第4のキャリアとして、通信業界に参入後、良くも悪くも常に注目を集めてきた「楽天モバイル」。
国内での通信品質については、賛否両論あるようですが、海外ローミングを利用した感想は「大満足」の一言につきます。
海外レンタルWiFiなどの場合、超大容量プラン1G前後を、安くて1日あたり890円〜ということを考えると、この「楽天モバイル」の海外ローミング2GB無料は、まさに最強!
しかも、使い方も「データローミング」のところをオンにするだけと、超シンプル◎。
海外旅行や出張に行く機会の多い人にとっては、「楽天モバイル」の海外ローミングは重宝すること間違いなしです!
広告