マレー半島縦断1800km『深夜特急』の旅⑪:極彩色の聖地!バトゥ洞窟
2019年12月21日(土)
「マレー半島縦断旅」9日目。
本日は丸一日、クアラルンプールでの自由時間。
今まで行く機会のなかった「バトゥ洞窟」、「セントラルマーケット」など、クアラルンプールの定番観光スポットを巡ります。
遅く起きた朝のホテルビュッフェ
■ マジェスティックホテルの朝食ビュッフェ
今朝は9時起き!
毎日、だいたい朝の7時〜8時には活動を開始していた今回のマレー縦断旅においては、遅めの起床。
ホテルのフカフカ・ベットで、じゅうぶんな睡眠をとり、気持ちよく目覚めました。
10時半まで朝食サービスのある「マジェスティックホテル・クアラルンプール」。
1階に降りていくと目に入るのが、大きなクリスマス・ツリー。ホリデーシーズンらしい華やかな雰囲気にウキウキします。
朝食会場は、ロビーのすぐ横にあるコンテンポラリー・レストラン「Contango」。
朝食のピーク時間は過ぎていたのか、すんなりと席まで案内してもらえました。
洋風メニューのほか、マレー系・インド系のローカルフード、中華などの豊富なメニューが揃うビュッフェ。
久しぶりに生野菜のサラダやフルーツを、たっぷりいただきました。
ヒンドゥー教の聖地「バトゥ洞窟」
■ 「タイプーサム」の舞台となる巨大洞窟
ヒンドゥー教の聖地「バトゥ洞窟」が位置するのは、クアラルンプール近郊。
さくっとGrabタクシーで行くことにしたものの、土曜日だからか市街地を抜ける道路は大渋滞。
それでもホテルからは約30分、12時頃に到着しました。ちなみにタクシー料金は、21リンギット(約500円)。
遠目からでも目を引く巨大な黄金像は、悪を打ち破る軍神ムルガン。
そう、シンガポールでも知られるヒンドゥー教の祝祭「タイプーサム」の主役となる、あの神様です。
ここバトゥ洞窟でも、タイプーサムは1年で最大のイベント。毎年、世界中から集まる信者・観光客は、約100万人を超えると言われています。
ヒンドゥー寺院を彩る、鮮やかな原色カラー。
正面の大階段も、2018年に極彩色に塗り替えられたときは非難が殺到したようですが、現地で見てみると悪くない!
ヒンドゥー文化特有の色使いとして、理にかなっているように感じました。
大階段は272段。こんぴらさん(785段)や、シギリヤロック(1,200段)に比べたら、全然余裕。
でも、熱中症とサルにはご用心を。
階段を登りきった先に待っていたのは、鍾乳洞の大空間。
写真の中に写る人の大きさと比較すると、いかに天井が高いのか、お分かりいただけると思います。
洞窟内を飾るのは、ヒンドゥー教の神々。
多神教なので、いろんな神さまが登場しますが、ムルガン神の見分け方は簡単―――軍神らしく槍を手に持ち、孔雀を従えているのが、お決まりのポーズです。
最奥部にある小さい祠。ムルガン神を祀る至聖所です。
敬虔な信者の人たちがお祈りを捧げている隣で、一番生き生きしていたのはサルとニワトリ。神聖な場所を、我がもの顔で走り回っていました…。
ちょうど1時間くらいで、バトゥ洞窟の観光は終了。
階段を降りて、再び入口に戻ってきたのが、13時頃。さて、これからどうしようかな。
Batu Caves
中華街「金蓮記」の名物ホッケンミー
■ クアラルンプール風「黒のホッケンミー」
お昼を過ぎていたということもあって、とりあえずランチを食べにチャイナタウンまでタクシーで送ってもらいました。
向かったのは、賑やかな中華街で真っ赤な外観が一際目立つ、こちらのお店。クアラルンプール風ホッケンミーの超有名店「金蓮記」。
2階のテーブルに着席して、看板メニューを早速オーダー。
ホッケンミー(福建麺)といえば、シンガポールでも大抵のホーカーやフードコートで食べることができるお馴染みの麺料理。
初めて対面したクアラルンプール風ホッケンミーは、艶々としたダークソースに、うどんのように太い麺。
海鮮ベースの出汁に2種類の細麺が入ったシンガポール風を「白のホッケンミー」とするなら、クアラルンプール風は「黒のホッケンミー」。全くの別物です。
味が濃いのかと思いきや、オイスターソースのまろやかなコクと旨味に、炒めもの特有の香ばしさ。これはこれで、クセになる美味しさでした!
Kim Lian Kee(金蓮記)
マレーシア土産「セントラルマーケット」
■ 雑貨・手工芸品が集まるショッピング天国
食後は、チャイナタウンから徒歩5分ほどの距離にある「セントラルマーケット」へ。
もともとは生鮮市場(ウェットマーケット)として使われていた建物を、ショッピング・スポットに改装したもの。
マレー・ストリートや華人街、リトルインディアなど、テーマごとに区切られている2階建てのマーケット。
マレーシアの雑貨・手工芸品・アートのお店が軒を連ね、エキゾチックな雰囲気が漂います。
女性に人気の「なまこ石鹸」や、パシュミナの「ストール」など、マレーシアの定番土産をゲットできます。
Central Market Kuala Lumpur
最古のモスク「マスジッド・ジャメ」
■ クアラルンプールの原点に建つ最古のモスク
セントラル・マーケットから、川沿いを北上すること徒歩約5分。
クラン川とゴンバック川の中洲に建つ「マスジッド・ジャメ」が見えてきました。
この2つの川が合流する地点こそ、マレーシア語で「泥が合流する場所」を意味するクアラルンプールの語源となった場所。
1909年に、建設されたクアラルンプール最古のモスクは、またまたA.B. Hubbackによるもの。
モスク自体は低層で広くはないものの、白亜のドームとムーア様式のアーチで装飾された姿は、まるで宮殿のよう。
入場無料。女性は入口で貸してくれるローブを着用して、髪や肌を露出しないようにしましょう(男性は短パンの場合など)。
Masjid Jamek
お風呂につかって、まったり時間
■ 旅の疲れを癒すバスタイム
今日も暑い中、「バトゥ洞窟」から、「セントラルマーケット」、「マスジッド・ジャメ」と、歩き回った一日でした。
マジェスティックホテルの部屋にはバスタブがあったので、ゆっくりお風呂に使って、旅の疲れを癒します。
さあ明日は、マレー半島縦断旅で最後の滞在都市となるマラッカへと出発です。
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