【プライオリティパス】改悪の楽天から乗り換える最安クレジットカード
世界最大級の提携空港ラウンジ・ネットワークを誇る会員制プログラム「プライオリティパス」。
出張だけでなく、近隣諸国に遊びに行く機会の多いシンガポール在住者はもちろん、トラベラー必須のアイテムです。
しかし昨年、日本人のほとんどが利用していた楽天プレミアムカード経由のプライオリティパスに関して、2025年より無料の利用回数を年間5回に制限すると発表。
プライオリティ界隈が一気にザワつく事態となりました。
今回は、来年以降もプライオリティパスをフル活用するために、楽天カードからの乗り換え先をお探しの方に、ベストな代替クレジットカードをご紹介します。
プライオリティパス2025年問題
■ プライオリティパス取得の王道ルート
世界148以上の国・地域の約1,500ヵ所におよぶ空港で、ラウンジを使える最強カード「プライオリティパス」。
日本航空(JAL)や全日空(ANA)、シンガポール航空なども、上級会員用のラウンジを用意していますが、格安航空会社(LCC)やアライアンスの異なる航空会社のフライト搭乗時には利用することができません。
その点、プライオリティパスは搭乗する航空会社に関係なく、ラウンジやレストランなどでサービスを受けられるのが魅力です。
通常、オフィシャルサイトから、プライオリティパスのプレステージ会員(利用回数制限なし)になるには、US$469ドルつまり約7万2,000円という年会費が必要。
ただし日本人会員の大半は、この正攻法ではなく「楽天プレミアムカード」経由で無料付帯するプライオリティパスを入手。
カード年会費1万1,000円だけで、プレステージ会員同等の権利を享受する方法は、長年にわたり絶大な人気を集めてきました。
Priority Pass
■ 楽天の改悪!海外ラウンジ年間5回まで
ここに激震が走ったのは、昨年11月に楽天から発表された規約変更。
2024年12月31日まで | 2025年1月1日以降 |
---|---|
利用回数制限なし | 年間5回まで無料 |
今まで回数無制限で利用できた海外ラウンジを、2025年1月からは年間5回までに制限するというショッキングな内容。往復で使うとして、旅行・出張2.5回分で終わりとは、いただけない…。
この規制が発動される2025年までに、楽天プレミアムカードからの乗り換え先を探すことが、プライオリティパス愛用者の緊急課題というわけです。
楽天から乗り換えるなら、コレ!
■ 楽天の年会費11,000円と実質同額
代替カードの条件として譲れないのが、以下の3つ。
条件
#1年間費用は楽天同等の11,000円
#2プライオリティパス付帯
#3ラウンジ利用回数制限なし
あらゆる徹底調査(マーライオン・チャンネル調べ)を経て、楽天プレミアムカードに代わる最適解として浮上したのが、「セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード」です。
楽天プレミアムカード | セゾンゴールド・アメックス | |
---|---|---|
カード券面 | ||
年会費 | 11,000円(税込) | 《年会費優遇型》 初年度無料&2年目以降も年1回の利用で無料 |
プライオリティパス | 無料で申し込み可能 | 11,000円(税込・年間)で申し込み可能 |
海外ラウンジ利用 | (2025年から)年間5回まで | 制限なし |
■ 年会費優遇型:年1回以上の利用で無料
このセゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カードの最重要ポイントは「年会費優遇型」というもの。
年1回・1円以上の利用で、翌2年目以降の年会費も無料ーーーつまり実質、年会費が永年無料という驚きのシステムです。
セゾンゴールド・アメックスでかかる費用としては、プライオリティパスを発行するのに年間11,000円が必要ということ。
今まで払ってきた楽天プレミアムカードの年会費11,000円と同等の出費であれば、これは許容範囲内でしょう。
セゾンゴールド・アメックス4つの特典
代替カード候補が分かったところで、そのセゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カードについて、さらに詳しく優待特典・付帯サービスをチェック。
特に、海外を飛び回るプライオリティパス会員が気になる旅行関連の特典を、しっかりとおさえておきましょう。
4つの特典
❶ 永久不滅ポイント
セゾンカードの代名詞とも言えるのが、有効期限のない「永久不滅ポイント」。
セゾンゴールド・アメックスなら、通常1,000円(税込)につき1ポイントの国内での買い物が1.5倍、海外での買い物は2倍と、お得にポイントが貯められます。
❷ 国内空港ラウンジサービス
セゾンゴールド・カードでは、以下の国内空港ラウンジが(年会費優遇型カードの場合)年2回利用可能。
北海道 | 旭川空港、新千歳空港、函館空港 |
---|---|
東北 | 青森空港、仙台国際空港、秋田空港 |
関東 | 成田国際空港第1ターミナル、成田国際空港第2ターミナル、羽田空港第1ターミナル、羽田空港第2ターミナル、羽田空港第3ターミナル |
中部・北陸 | 新潟空港、富山空港、小松空港、富士山静岡空港、中部国際空港 |
近畿 | 伊丹空港(大阪国際空港)、神戸空港、関西国際空港 |
中国・四国 | 米子鬼太郎空港、岡山空港、広島空港、出雲空港(出雲縁結び空港)、山口宇部空港、徳島阿波おどり空港、高松空港、松山空港、高知空港 |
九州・沖縄 | 福岡空港、北九州空港、佐賀空港、長崎空港、熊本(阿蘇くまもと空港)空港、大分空港、宮崎ブーゲンビリア空港、鹿児島空港、那覇空港 |
ハワイ | ダニエル・K・イノウエ国際空港 |
いずれにしても「プライオリティパス」があれば、成田・羽田・関西・名古屋などの主要空港では対応ラウンジやレストランに困らないので、カードラウンジを利用する機会はあまりないかもしれませんが、地方空港などでは、いざというときに心強い味方です。
国内ラウンジサービス
❸ 旅行傷害保険
セゾンゴールド・アメックスに付帯する旅行傷害保険の内容は以下のとおり。
海外旅行傷害保険
本会員 | ご家族 | |
---|---|---|
保険適用条件 | 利用付帯 | |
最長保険責任期間 | 出国日から90日 | |
傷害死亡・後遺障害 | 5,000万円 | 1,000万円 |
傷害治療費用 | 300万円 | 300万円 |
疾病治療費用 | 300万円 | 300万円 |
賠償責任 | 3,000万円 | 3,000万円 |
携行品損害※ | 30万円 | 30万円 |
救援者費用等 | 200万 | 200万 |
寄託手荷物遅延費用 | 10万円 | 10万円 |
寄託手荷物紛失費用 | 10万円 | 10万円 |
乗継遅延費用 | 3万円 | 3万円 |
出発遅延費用 | 3万円 | 3万円 |
国内旅行傷害保険
本会員 | ご家族 | |
---|---|---|
保険適用条件 | 利用付帯 | |
傷害死亡・後遺障害 | 5,000万円 | 1,000万円 |
傷害入院日額 | 5,000円 | 5,000円 |
傷害通院日額 | 3,000円 | 3,000円 |
利用付帯ということで、保険適用の対象となるには、旅行に関わる費用のカード決済が必要となることに留意。
保険適用となる費用例(海外旅行の場合)
- パッケージツアー
- 航空券*
- 新幹線*
- リムジンバス*
*印があるものは、出国後の決済でも支払い時点から保険が適用可能。レンタカーやホテル代、空港使用料などは、保険適用の対象外です。
詳細は、下記公式情報を参照ください。
旅行傷害保険
サイトfutai_hoken/
❹ 国際線手荷物宅配サービス
国際線で帰国した際、スーツケースや手荷物を空港から自宅まで届けてくれる「手荷物宅配サービス」。
往路(自宅⇒空港) | 復路(空港⇒自宅) |
---|---|
スーツケース1個につき100円割引 | 対象カード1枚につきスーツケース1個まで無料。2個目以降1個につき300円割引。 |
セゾンゴールド・アメックスの場合、復路のみスーツケース1個まで無料。
縦×横×高さ3辺の合計が160cm、重量25kgまでの手荷物が対象となります。
国際線手荷物宅配サービス
超重要!カードを申し込む前の注意点
■ 一般申し込みは「年会費優遇型」適用なし
乗り換え先の詳細もクリアになったところで、早速「セゾンゴールド・アメックス」に申し込もうという人もいるかも知れませんが、ちょっと待ってください!
というのも、セゾンゴールド・アメックスには「一般型」と「年会費優遇型」に2種があり、以下の4点に違いがあります。
4つの違い
#12年目以降の年会費
#2家族カードの費用
#3国内空港ラウンジの利用制限
#4セゾンマイルクラブへの登録
一般型 | 年会費優遇型 | ||
---|---|---|---|
年会費 | 初年度 | 無料 | |
2年目以降 | 11,000円 | 年間1回以上の利用で翌年の年会費無料 | |
家族カード | 1,100円 | 無料 | |
ポイント還元率 | 国内 | 1,000円につき1.5ポイント | |
海外 | 1,000円につき2ポイント | ||
プライオリティパス | 発行可能 (年11,000円) |
||
国内空港ラウンジ | 制限なし | 年間2回まで | |
旅行傷害保険 | 海外・国内とも最高5,000万円 | ||
手荷物無料宅配 | 復路のみスーツケース1個無料 | ||
セゾンマイルクラブ | 登録可能 (年9,900円) |
登録不可 | |
申し込み | 公式HPからの申し込み | パールカードからの切り替え |
しかもトリッキーなことに、公式ホームページから普通に申し込みすると、発行されるのは「一般型」カードのみ。
肝心の「年会費優遇」が適用されず、2年目以降は年会費11,000円が請求されるので要注意です。
セゾンゴールド・アメックスの入手方法
それでは、「年会費優遇型」セゾンゴールド・アメックスを手に入れるには、どうすればいいのか?
まずは一般カードである「セゾンパール・アメックス」を発行して、6ヶ月後にゴールドカードへ切り替えをするという2ステップが必要となります。
2ステップ
❶ セゾンパール・アメックスを発行
まず、セゾン発行のアメックスカードの中でも、最もベーシックなカード「セゾンパール・アメックス」を発行します。
初年度の年会費無料、さらに年1回の利用で翌年度の年会費も無料となるので、カード取得に料金は不要。
セゾンパール・アメックス | ||
---|---|---|
カード券面 | ||
年会費 | 初年度 | 無料 |
2年目以降 | 年1回(1円)以上の利用で翌年度も無料 | |
家族カード | 無料 | |
ポイント還元率 | 国内 | 1,000円につき1ポイント |
海外 | 1,000円につき2ポイント |
オンラインで簡単に申し込み可能。
パールカードには物理カードとデジタルカードの2種類がありますが、デジタルカードは切り替えの対象外となっているので、物理カードを選択しましょう。
❷ 6ヶ月後、セゾンゴールドに切り替え
次に、「セゾンパール・アメックス」から上位カードである「セゾンゴールド・アメックス」へ切り替えるわけですが、ここにも2つのルートがあります。
2つの切り替え方法
#1インビテーション(招待)が届く
#26ヶ月後、自分で切り替え申請する
1つ目の方法は、セゾン側から『カードをランクアップしませんか?』という招待状が来るケース。周囲で受け取った人の話を聞くと、早い人だと3ヶ月後くらいがくるようです。
ただ、このインビテーションが送られる人の条件などは公開されていないので、届くか届かないかは運次第。
インビテーションには過度に期待せず、パールカード取得から6ヶ月経ったら、自分で切り替え申請をするほうが確実でしょう。
切り替えの条件・注意点
- 入会後6ヵ月を経過していること
- 直近6ヵ月以内でカード利用代金の支払いに遅延がないこと
- セゾンパール・アメックスのDigitalは切り替え対象外
切り替えは、下記よりオンラインで申請可能。
画面には『特別なお切り替え特典』の文字―――ちゃんと年一回以上の利用で翌年度の年会費が無料になる「年会費優遇型」となっています!
これで、楽天プレミアムカードと同等、年11,000の出費でプライオリティカードを発行できる「セゾンゴールド・アメックス」をGET。
2025年の年始からプライオリティカードを最大限に活用するためにも、パールカードを発行&6ヶ月後に切り替えと、今から準備しておきましょう。
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