【日本人に告ぐ】今こそ海外に出よ!シンガポールで転職・就職のすすめ
『ここ20年、日本人の給料が上がってない』という問題が取り上げられる中、海外で働くという選択肢が注目されています。
東南アジアのなかでも、屈指の発展を遂げるシンガポール。南国のトロピカルな気候に、クリーンで美しい街並み。
英語が通じることから、世界中のグローバル企業が集まり、多くの日本企業も進出しています。
グローバルな環境で活躍したい方。日本での仕事や将来に疑問を感じる方。何か新しいことにチャレンジしたい方。今こそ海外に飛び出してみませんか?
本記事では、10年近くシンガポールで働いてきた管理人が、
についてまとめました。
日本からシンガポールへの転職・就職を考える方は必見です!
転職先としてのシンガポールの魅力
■ 世界経済・多国籍企業のアジアハブ
シンガポールは東南アジアの小さな島国でありながら、アジア太平洋地域のハブ(中核)として、世界経済の中で重要な役割を果たしています。
- 東南アジアの中心に位置し、アジア各国へのアクセスが容易
- 安定した政治・社会環境。
- 英語が通じる(公用語の一つ)
- 税制・金融面における優遇措置
- 先進的なインフラ
上記のような理由から、多くのグローバル企業がシンガポールに進出。
かくいう管理人の勤務先も、APAC(アジア+オーストラリア・ニュージーランド)全域をコントロールする統括する拠点として、シンガポールにアジア本社を置いている多国籍企業の一つです。
英語や税制面で不利な東京や、政情不安のある香港と比べても、シンガポールの優位性は今後ますます高まっていくことが予想されます。
■ シンガポールで働くメリットとデメリット
シンガポールのメリットとデメリットについて語り出すと長くなるので、ここでは仕事周りに絞って簡潔に。
いい点 | 悪い点 |
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次項でも説明しますが、シンガポールの就労ビザ取得には、最低給与が設けられています。
現在の規定だと、エンプロイメント・パスが$5,000(約50万円)以上、Sパスが$3,500(約35万円)以上。2023年9月には更なる引き上げ予定。基本的にシンガポールで(いわゆるホワイトカラーの)外国人を雇うには最低でも、これ以上の給与が必要だということです。
欧米系企業は給与水準も高いので、シンガポールに拠点を置くグローバル企業であれば、最低額以上の給与が期待できます。
逆に、海外就職で一番気になるポイントは、年金や健康保険。
日本の法人からシンガポールに出向する駐在員は、日本の社会保障制度(厚生年金・健康保険・雇用保険)に継続加入できるので問題はありませんが、海外企業で働く場合には、厚生年金には加入できません。
任意となる国民年金や民間の医療保険に加入するか、しないかは自分で選択する必要があります。
海外転職で理解しておくべき「年金」・「健康保険」については、以下の詳細記事をチェック。
その他、シンガポール(海外)で働く醍醐味といえば、日本以外のマーケットやビジネスに携わったり、若いうちから大きな裁量権を任せられたりすること。プレッシャーもありますが、年齢・性別に関係なく、大きなキャリアアップ・成長のチャンスがあります。
仕事のオン・オフがハッキリしていて、仕事以外を楽しむ時間・余力があること、社会にギスギスした閉塞感がもないことも、シンガポールの良い所だと思います。
シンガポールで働くための就労ビザ
■ シンガポールにおける就労ビザの種類
外国人がシンガポールで働くためには、就労パス(就労ビザ)が必須。
所得・技能レベル・従事する業務などに応じて、(投資家ビザからメイド用ビザまで)20種類以上のビザがありますが、日本人の場合、エンプロイメント・パスもしくはSパスでの就労となることがほとんどです。
エンプロイメント・パス | Sパス | |
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対象 | 専門職・管理職・経営層 | 熟練技能労働者 |
最低給与額 |
$5,000以上 23歳から年齢に応じて段階的に増加。45歳以上で最高$10,500以上。 |
$3,000以上 23歳から年齢に応じて段階的に増加。45歳以上で最高$4,500以上。 |
有効期間 | 初回:2年 更新:3年 |
2年 |
家族帯同 | (パスホルダーの月給が$6,000以上の場合)可能 |
基本的に就労ビザは、雇用主側(企業)が申請する形になりますが、就労者側で用意しなければならない書類(例えば英文卒業証明書など)もあります。
採用が決まったら、早めに企業側の担当者に、就労パスの手続き・必要書類について確認をしておくと良いでしょう。
EPやSパスの申請プロセスや、帯同する家族用ビザなど、シンガポールのビザに関する詳細は、以下の関連記事をチェック。
シンガポールで働くために必要な資格・スキル
シンガポールでは、どんな人材が求められているのか?
シンガポールで働くにあたって、必要な資格やスキルなど、よくある質問とともに、まとめてみました。
■ 必要な英語力はどれくらい?
シンガポールのみならず海外で働く、いや海外で生きていくために、英語は必要不可欠。
しかし仕事上、要求される英語レベルというのは、会社・職種・ポジションによって、大きく異なります。
例えば日系企業のシンガポール支社で、日本の本社やクライアントと日本語でのやり取りが主な業務の場合、そこまでの英語力は求められないでしょう。
逆に同じ日系企業でも、現地クライアントとの商談が必要な営業職だったら、英語力は必要です。
ただ、ここでいう英語力というのは、ビジネス英会話におけるコミュニケーション能力という意味。
以下の2点は、シンガポールで10年近く働いてきた個人としての持論です…。
日常英会話と異なり、自分の業務範囲内でのビジネス英会話は、慣れてくれば、ある程度身につくもの。
日本語でも、業界特有の専門用語などは最初は訳が分からなくても、徐々に覚えていきますよね? 使う語彙・話題が限られているビジネス英語も同じ、「習うより、慣れよ」です。
「シングリッシュ」と呼ばれるほど、独特のアクセントや表現の多いシンガポール人の英語。シングリッシュだけでなく、オーストラリア人・インド人・韓国人・フィリピン人と、世界各国の人が働くシンガポールでは、英語を聞いただけで出身がわかるほど、それぞれ特有のインドネーションがあります。
日本人のジャパニーズ・イングリッシュもしかり。完璧主義者が多いのか、日本人の中には、ちゃんとした英語で話さないといけないという恐怖観念に囚われている人がいますが、ビジネス英語は、言語の異なる人々がコミュニケーションを取るためのツール(共通語)。
訛りのある英語が飛び交う環境で、仕事をする —— それがグローバルで働くってこと。
こちとら日本語すら訛っている関西人。関西弁上等! ジャパニース・イングリッシュもドンと来いです!
もちろん、上のポジションに進むにつれ、要求される英語力も高くなってくるので、日々のブラッシュアップは欠かせませんが、最初からペラペラにしゃべれる必要はありません。
英語が得意でないからと、尻込みをしてしまう前に、まずは一歩を踏み出してみましょう!
■ 学歴は必要?
『海外勤務に学歴は必要ない!』と言いたいところですが、シンガポールでは就労ビザ(EP)申請時に、学歴が審査基準の一つとなっています。
シンガポール労働省(MOM=Ministry of Manpower)によると、審査はポイント制。指定トップ大学の卒業者には20ポイント、トップ校以外の学士保有者には10ポイント、学士を持っていないものには0ポイントが付与される仕組み。
日本の大学で、トップ校に指定されているのは、東京大学、京都大学、大阪大学、東北大学、東京工業大学の5校です。
ポイント | 該当する日本の大学 | |
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トップ大学卒業 | 20pt | 東京大学、京都大学、大阪大学、東北大学、東京工業大学 |
学士と同等の資格あり | 10pt | 4年制大学(学士取得) |
学士と同等の資格なし | 0pt |
2023年9月からのビザ審査には、就労する個人だけでなく、雇用する企業側の状況(国籍の多様性・ローカル人材の比率など)も精査されます。
したがって個人の学歴は、あくまでも審査の一基準であり、その他の項目で補完することができるので、学歴だけで諦める必要はありません。
シンガポールで求人ニーズの高い分野・職種
① 金融サービス業
「グローバル金融センター指数(GFCI)」において、首位のニューヨーク、2位のロンドンについで、3位となり、名実とともにアジアの金融センターとしての地位を確立したシンガポール。
マリーナベイ南岸のシェントン・ウェイから、シンガポールリバー沿いのラッフルズプレイス周辺は、シンガポールの金融街と呼ばれるエリア。世界中の名だたる銀行・証券・保険会社が集結しています。
比較的カジュアルな服装が多いシンガポールにおいて、ピシッと決めたスーツ率が高いのも、この業界の特徴。
外資系はもちろん、多くの日系の金融機関も進出しているので、金融業界には多くの仕事があります。
② IT・デジタル・情報通信分野
「世界デジタル競争力ランキング」第4位を誇るデジタル先進国シンガポール。
大企業からベンチャーまで多くの企業が参入し、最先端イノベーションを牽引しています。
以下の情報通信系の職種は、国家戦略における優先度や国内での需要度によって、シンガポール労働省が選ぶ「不足職種リスト(SOL=Shortage Occupation List)」に認定。
- AIサイエンティスト/エンジニア
- アプリケーション/システムプログラマー
- クラウド・スペシャリスト
- サイバーリスク・スペシャリスト
- サイバーセキュリティ・アーキテクト
- サイバーセキュリティオペレーション・スペシャリスト
- データ・サイエンティスト
- デジタルフォレンジック・スペシャリスト
- ペネトレーションテスト・スペシャリスト
- プロダクトマネージャー(デジタル)
- ソフトウェアおよびアプリケーションマネージャー(技術リード/スーパーバイザー)
- ソフトウェア開発者
- ウェブおよびモバイルアプリケーション開発者
上記の職務に携わる高度熟練人材は、通例2年間である就労パスの期間が5年間になる特例も用意されています(給与など、その他の条件をクリアする必要あり)。
③ 研究開発職(R&D)
シンガポール西郊外に「ワンノース」と呼ばれる学研都市(研究開発拠点)を建設し、世界的大企業や大学・病院の誘致を進めているシンガポール。
特に注力する生物医学や、情報通信・メディア・科学技術の分野において、積極的な人材登用を行っています。
④ 観光業界(ホテル・旅行)
世界有数の観光都市であるシンガポール。
コロナ後、活況を取り戻しつつある観光業界ですが、パンデミック中に離職した人も多く、人手不足が続いています。
日本人観光客に人気のホテルでは、常駐スタッフとして、日本語を話せる人材を募集するケースも。
シンガポールで働くなら、今、需要の高いホテル・旅行関係は狙い目かもしれません。
⑤ 日系サービス業
2022年の外務省統計によると、シンガポールに暮らす日本人は約3万2千人。
スーパーから、病院やヘアサロン、レストランまで、多くの日系フランチャイズ進出し、日々の暮らしで日本の商品や食に困ることは、ほとんどありません。
日本食の料理人、お医者さん、美容師さんといった、高度な専門技術・スキルを持つ日本人の方々が、シンガポールで活躍されています。
未経験から管理職まで!シンガポールの求人
■ 海外&シンガポール求人一覧
タイトル | 職種 | 給与 |
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【シンガポール駐在】管理部アシスタントマネー … |
経理・管理 | 700万円~900万円 |
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【シンガポール勤務】 日系会計事務所での経理 … |
経理・監査マネージャー | S$84,000 - 108,000 |
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シンガポール法人MGR職/営業・経営戦略の立 … |
営業・経営戦略の立案 | 454万円~800万円 |
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シンガポール支社の立ち上げ(人材紹介のライセ … |
シンガポール支社の立ち上げ | 700万円~1,000万円 |
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【シンガポール】内部監査■英語求人■眼鏡やコ … |
内部監査 | 800万円~1,000万円 |
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【神戸・東京・シンガポール】マーケティング・ … |
マーケティング | 600万円~750万円 |
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【シンガポール勤務】戦略コンサルタント/日系 … |
戦略コンサルタント | SGD6,000 - SGD15,000 |
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【海外】建築施工管理 /年間休日124日/東 … |
建築施工管理 | 800万 ~ 1200万 |
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経営企画候補 |
経営企画・経営戦略 | 800万 ~ 1000万 |
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信託銀行での内部監査業務(グローバル監査) |
内部監査・内部統制・金融事務(業務・管理)・リーガル・コンプライアンス | 1000万 ~ 1600万 |
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シンガポール転職に役立つ3つの方法
実際にシンガポール転職もしくは海外転職を目指す人に向けて、おすすめのアプローチを3つご紹介します。
① 転職エージェントで、求人の相場をつかむ
まず最初は、転職エージェントに登録からスタート。
業界最大手、圧倒的求人数を誇る「リクルートエージェント」で、どんな求人があるか・給与相場はどれくらいなのかをチェック。
「ビズリーチ」では、スカウトメールで、ヘッドハンティングや海外勤務などのハイクラス案件を狙います。
グローバル企業・外資系に特化した「サムライ・ジョブ」には、ワンランク上のキャリアアップを目指す人におすすめ。
特徴・強み
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② 現地求人はLinkedIn(リンクトイン)で情報収集
2003年に誕生したビジネス特化型のSNS「LinkedIn(リンクトイン)」。
日本ではイマイチ浸透していませんが、全世界で登録ユーザー数は7億人以上。海外の就職活動において、定番となっているビジネス・プラットフォームです。
登録は、もちろん無料。自分の職歴・スキル・資格などのプロフィールを公開して、ネットワークを広げたり、求人募集や転職情報の閲覧も可能。
日本の転職エージェントには載っていないシンガポール求人のチェックに有益です。
特に、お目当ての企業があるときには、会社名検索で募集があるかどうか確認してみましょう。
③ シンガポールで働いている知人に声をかける
最後の方法が、『シンガポールで働いている知人に声をかけるなんて、ふざけているのか!?』と思うかも知れませんが、これはウソでも冗談でもありません。
海外では、従業員が自分の知り合いを勤務先に紹介・推薦する「リファラル採用」という文化があります。
企業側にとっても、自社の社風・職務に精通している従業員からの紹介なら、ミスマッチが起こる可能性も低く、採用コストも抑えられるというWin-Winの採用手法。
昔の職場の同僚と、コーヒー片手に話をしていたらトントン拍子に入社・転職が決まるというのは、本当によくある話です。
ありとあらゆるコネクションを駆使して、既にシンガポールで働いている友人、知人、知人の知人などに思い切って連絡してみましょう。
どんな正攻法のプロセスよりも、この「類は友を呼ぶ」作戦が、実は一番確実な方法だったりします。
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