シンガポールの眠らない街ゲイラン!24時間営業の飲茶「旺角点心」
シンガポールの市街中心部から少し東に位置する「ゲイラン(Geylang)」。
昔ながらの古い街並みが残る周辺エリアは、シンガポール政府公認の風俗街として有名ですが、同時に安くて美味しいグルメタウンでもあります。
今回、普通のガイドブックでは、なかなか取り上げられることのないゲイランに潜入。
眠らない街で人々を胃袋を満たす、24時間営業の飲茶に行ってきました。
シンガポールの赤線地帯「ゲイラン」の素顔
■ 庶民の日常が残るノスタルジックな下町
「ゲイラン」は、MRT東西線(緑色)のアルジュニード(Aljunied)駅の南側に広がるエリア。
年季の入った雑居ビルやショップハウスが連なる古い街並みは、どこにでもありそうなノスタルジックな「下町」という雰囲気。
周辺では、露天商がドリアンを売っていたり、カエル料理の食堂があったりと、飾らない庶民の日常がそのまま残っています。
■ 大通り「ゲイランロード」と路地「ロロン」
街を横断するメインストリート「ゲイランロード」を中心に、ロロン(Lorong)と呼ばれる小道が上下に伸びています。
「置屋」が並んでいるのは、偶数番号のロロン。特に16〜20のあたりに多いようです。
夜、ロロン路を歩いてみましたが、一見ちょっと古めの平屋が整然と並んでいるだけ。店名の看板はあるものの、外から中の様子を伺い知ることはできませんでした。
■ 安くて美味しいB級グルメの宝庫
雑然としたゴチャゴチャ感はありますが、家族連れの姿もあり、心配していたほど治安は悪くない「ゲイラン」。特に大通りのゲイランロードには、昼夜を問わず多くの人で賑わっています。
彼らのお目当は、安くて美味しいB級グルメ。舌の肥えたシンガポーリアンが絶賛するローカルフードの宝庫なのです。
いつでも飲茶が食べられる「旺角点心」
■ 眠らない街で、毎日24時間営業中!
アルジュニード駅から、ゲイランロードをずっと西へ進んでいくこと約15分。ロロン8との角地に立つ「旺角点心(モンコック・ディムサム)」にやってきました。
名前のとおり、ここは「点心」の専門店。しかも24時間営業で、昼しかやっていないことが多い「飲茶」を、いつでも楽しむことができる貴重なお店です。
■ オープンエアのテーブル席
室内は扉・窓のない半屋外の造りで、丸テーブルが十数個。夜などのピーク時には、店の外にも、折りたたみテーブルを出して増床する仕組み。
クーラーは効いていませんが、前も横もオープンになっているので、風通しのよい店内。活気ある街の空気を肌で感じながら、ローカル食堂で飲茶するのも楽しいです。
ゲイランの片隅で飲茶三昧
■ 本格点心をリーズナブルな価格で!
表と裏に、豊富なラインナップがぎっしり詰まったメニュー。
写真付きなので、どんな料理かわかるのがGood。点心だけでなく、おかゆ、炒飯や野菜の炒め物、ドリンクからデザートまで、揃っています。
点心はだいたい$4前後。一品料理(炒飯や野菜炒め)などは、$5〜8くらいのものも。リーズナブルな価格設定で、ついアレコレ試してみたくなります。
注文は紙に記入して、定員さんに渡せばオッケー。
ドリンクを飲みながら、しばし待機。冷たいドリンクが、体を内側からクールダウンしてくれます。
■ クオリティの高い飲茶を心ゆくまで!
次から次へと運ばれてきた点心の数々。一気にテーブルが美味しそうな料理でいっぱいに!
エビのプリプリした食感がたまらない「ハーガオ」と、豚肉がキュッと詰まった「シュウマイ」、ジューシーな肉汁が溢れる「小籠包」は、、飲茶では外すことのできない三種の神器。
甘辛いタレが絡んだシルキーな腸粉は、ツルンとした喉越しが絶妙。
緑の皮が鮮やかな「ほうれん草餃子」も、見た目も味もバッチリで気に入りました!メニューにおすすめのマークがついていただけあります。
■ 熱々ホカホカの「叉焼包」
大好きな「叉焼包(チャーシューパオ)」も、もちろんオーダー。
小ぶりの饅頭の中にはチャーシューと甘辛いタレがたっぷり。熱々、ホカホカをいただきます。
■ マントウと「チリクラブ・ソース」
こちらは、「チリクラブソース」と「マントウ」。
チリクラブに行ったときに、『カニはいらないからソースだけ欲しい』って思ったこと、ありませんか?
まさにその願望を叶える夢のようなメニューです。
■ 大根餅「キャロットケーキ」
大根餅を炒めた「キャロットケーキ」も、シンガポールでは人気のローカルグルメ。もちもちした生地で、お好み焼きのような風味。
■ 雪見だいふく!「マンゴーもちアイス」
デザートにオーダーしたのは、「マンゴーもちアイス」。雪見だいふくのように、アイスをお餅でつつんだもの。
半屋外の店内での楽しい飲茶を締めくくるのに、ぴったりの冷たいアイスデザートでした。
「旺角点心」はサービス料なし、GST込の値段設定。たらふく食べて一人$20くらいという安さで、大満足の飲茶でした。
今回が、ゲイラン散策も兼ねて、アルジュニード駅から歩きましたが、お店に近いのはカラン駅。といっても、駅からはちょっと離れているので、手取り早く行きたいときはタクシーでどうぞ。
Mongkok Dim Sum
広告