シンガポールのアラブストリートで本格トルコ料理「ダルヴィーシュ」
イスラム教の聖なる月「ラマダン(断食月)」が終わりを迎える本日、ご紹介するのは「ダルヴィーシュ」。
「アラブストリート」のシンボル、サルタンモスクのお膝元に位置するレストランで、本格的トルコ料理を味わいながら、イスラムの祝祭・雰囲気を楽しみましょう。
サルタンモスクを望む「ダルヴィーシュ」
■ 修行僧(ダルヴィーシュ)の看板が目印
サルタンモスクへと通じる参道、「ブッソーラ・ストリート」。
黄金ドームが輝くモスクを間近に望む一等地にお店を構えるのが、トルコ料理レストラン「ダルヴィーシュ」。
ダルヴィーシュとは、旋回舞踊で知られるスーフィー教団の修道僧のこと。
白い衣の裾を広げながら、クルクル回る信者たちの姿―――世界史の教科書に載っていた写真を、覚えている人もいるかもしれません。
エキゾチックなタイルで装飾された、美しい店内。
サルタンモスクを見ながら食事を楽しめる、外のテラス席もおすすめです。
世界三大料理の一つ、トルコ料理
■ ケバブにフムス!本場トルコ名物を堪能
「ダルヴィーシュ」のメニューには、トルコ・地中海周辺の名物料理が並びます。
アペタイザーには、ヒヨコ豆のペースト「フムス」。
風船のように膨らむパン「ラヴァシュ」も、一緒にオーダーしました。
トルコ料理いえば、忘れてはならない代表格がケバブ。
シシケバブの1種である「クズ・シシ」は、一口大のラム肉を「シシ」と呼ばれる串に刺して焼いたもの。
香ばしく串焼きされたラム肉は、全くクセがなくジューシー。スパイスの効いた秘伝のソースで、美味しさも倍増です。
■ ファイヤー!燃えさかる壺焼きケバブ
メインにおすすめなのが、トルコの中でもカッパドキア地方の名物料理だという「テスティ・ケバブ」。
テーブルの中央に運ばれてきたのは、ラグビーボール型の壺。これに火をつけて、そのまま煮込むという「壺焼きケバブ」。
目の前で燃え盛る炎とともに、食事の場も盛り上がります。
料理が出来上がると、店員さんが蓋部分にしてあった封を割って、大皿にサーブしてくれるという趣向。
壺の中から出てきたのは、お肉と野菜を煮込んだシチューのようなもの。
ライスかパンと一緒に召し上がれ!
珍しい郷土料理以外にも、ボロネーゼやカルボナーラといった日本人にもお馴染みのメニューもあり。
長いボート型をした「ピデ」は、イタリアのピザの起源とも言われるトルコ風のピザ。ぜひ、ご賞味あれ。
■ 絶品デザート「キュネフェ」はマスト
最後のデザートは、もちろんトルコの伝統菓子。
薄い生地をパイのように幾層にも重ねて焼き上げたものに、甘いシロップをかけた「バクラヴァ」。
オーブンで焼きあげたトルコ風ライス・プディング「フルン・スュトラッチ」。
試してみたいスイーツがたくさんあって迷ってしまいますが、一つを選ぶとしたら、イチオシは「キュネフェ」。
小麦粉を極細の麺状にしたカダイフと呼ばれる生地を、10cmほどの円盤型にして焼き上げたお菓子。
外側はパリパリ、サクサク。シロップの染みたほんのり甘い生地の中からは、コクのあるチーズがとろーり。
今までにない組み合わせと食感が、クセになる絶品スイーツ。
シンガポールで一番との呼び声高い「ダルヴィーシュ」のキュネフェ。頼んで後悔のない一品です。
あまり日本では、食べる機会の少ないトルコ料理。
シンガポールに来たら、異国情緒いっぱいのアラブストリートで本場の味を体験してみてはいかがでしょうか。
Derwish Turkish Restaurant
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