シンガポール在住者御用達「ヒルマン」ペーパーチキンを難波で喰らう

※ 記事内に広告を含む場合があります

「ヒルマンレストラン(Hillman Restaurant)」

現地シンガポール人には全く知られていないけれど、なぜか日本人の間では人気沸騰の中華料理店。

建物も店内もお世辞にもキレイとはいえないにもかかわらず、あれほど清潔感に神経質な日本人で賑わっているという摩訶不思議なレストランです。

ヒルマン・シンガポール本店の外観

ヒルマンシンガポール本店でのディナー

在住者はもちろん、最近はガイドブックなどに記載されるようになったせいか、観光客の間でも『シンガポールで行きたいレストラン』上位にランキングされるほど。

ほとんどのテーブルが日本人で占められているという日も、珍しくはありません…。

この日本人たちの熱いラブコールに答えたのかどうか定かではありませんが、ヒルマンが日本に進出したのが4年前。

先日、この日本のヒルマンで食事する機会があったので、レポートしたいと思います。

 


ヒルマンが日本に出店したら、こうなった


日本1号店がオープンしたのは大阪一の繁華街ミナミ

難波駅から徒歩数分、「なんさん通り」を一本奥に入った路地裏に広がる飲食街エリア、通称「裏なんば」

その一画にある比較的大きめの建物の2階に、「ヒルマン」なんば店がありました。

ヒルマン難波店の外観

コンクリートと鉄筋のクールな外観。モダンなロゴをシンプルに配した看板や垂れ幕で、全体的に小洒落た感じに変身。

あのベタなローカル色満載のシンガポール店の面影は全くありません

ヒルマン難波店の店内

店内も、おしゃれです。

オープンな造りでワンフロアが広く感じる店内。シンガポール推しというよりは、無骨でクールな雰囲気を軸にした無国籍風インテリア。

そして、日本では基本となる清潔感も標準装備でございます!

平日の夜でも、ミナミの人気飲み屋街にあるということもあってか、会社員だけでなく、大学生のグループ、女子会など、幅広い客層で満員御礼

こちらでも予約は必須のようです。

 


名物ペーパーチキンも、セットメニューも◎


さてさて席について、メニューを見ていると、ヒルマンコースなるものを発見。

内容は、店のシグニチャーであるペーパーチキンはもちろん、シンガポール名物チリクラブ、シメのチャーハン、デザートと8コースついて、1人2,800円というもの。

安〜い! 日本のセットメニューのお得さに感激しながら、こちらを注文しました。

■ 本日の前菜2種盛合せ

ヒルマン難波店の前菜

注文後すぐにサーブされた前菜は、チキンの蒸し物とポテトサラダ。

チキンのほうは、シンガポールの国民食チキンライスを意図しているのかと思いきや、お味噌のソースがかかった似て非なるものでした。

ポテトサラダは明太子とちょっとチリがピリッと効いたもの。

両方ともシンガポール料理とは関係ない前菜でしたが、美味しかったです。

■ 甘海老のシリアルバタープラウン

ヒルマン難波店のシリアルバタープラウン

続いて出てきたのが、「シリアルバタープラウン」。

これはシンガポールのいろんな店でも、よくみるメニュー。海老が甘エビだったかは別にして、サクサクしたシリアルの食感と甘辛味がGood。

■ ペーパーチキン

ヒルマン名物のペーパーチキン

そして運ばれてきたのが、ヒルマンの看板メニュー「ペーパーチキン」。大ぶりのチキンを一つ一つパラフィン紙に包んで料理した一品。

熱々、プルプルのチキンを頬張ると、じゅわ〜っと溢れ出てくるたっぷりの肉汁。最高です!

このペーパーチキンの再現度はかなり高いと思います。

ヒルマン難波店のペーパーチキン

■ 渡り蟹のチリクラブ + 蒸し・揚げマントゥ

こちらのチリクラブは、辛いものが苦手な日本人の嗜好に合わせて、チリは控え目。

スパイシーなチリクラブが好みの人には物足りないかもしれませんが、個人的にはオッケー。揚げパンをおかわりしてソースまで平らげました。

ヒルマン難波店のチリクラブ

■ 揚げ豆腐とフォーの土鍋仕立て

フォーという時点で、もはやシンガポール料理ではないと思われる一品ですが、料理としては美味。

ちょっとトロミのあるスープとフォーの優しい味が、コッテリ系が続いたコースで箸休め的な存在

ヒルマン難波店のクレイポットヌードル

■ シンガポール風炒飯

シンガポールで炒飯というと、揚州炒飯や、海鮮炒飯というのがポピュラーだと思いますが、シンガポール風炒飯というのは初めてです。

『どこら辺がシンガポール風なんだろうか』

と内心で首を傾げながら一口。うん、上にかかっているソースは余計かも…。

ヒルマン難波店のチャーハン

■ 本日のデザート

最後はマンゴープリン。

もうお腹がはち切れんばかりでしたが、一口大サイズのデザートで、コースのラストを締めくくってくれました。

ヒルマン難波店のマンゴープリン

 


日本人好みの中華料理が味わえるという点で人気を博しているヒルマン・シンガポール店。

なんば店は、そこから更に日本人の嗜好に合わせた味付け・メニュー構成・雰囲気になっているような感じ。

「シンガポール料理」と銘打ちながらも、7割は中華料理がベース(+その他のエスニック料理)。

「中華」に飽きた日本人に、「シンガポール料理」という新しい切り口で、斬新さや今どき感を付加しようという意図なのかも知れません。

今では1号店だけではなく、梅田に2号店まで出店したというから、ビジネスは順調のよう。シンガポールにゆかりある人間として、ヒルマンの日本での成功を応援したいと思います。

  • 本帰国してペーパーチキンが恋しくなった人
  • シンガポールに行く予定はないけどペーパーチキンを食べてみたい人

ヒルマンなんば店にどうぞ!

ヒルマン難波店の地図

[ヒルマン・レストラン]

大阪市中央区難波千日前15-16 オクバビル 2F
http://www.hillmanrestaurant.com/

にほんブログ村 海外生活ブログ シンガポール情報へ