シンガポール建国60周年「ナショナルデー2025」必見のパレード&花火
【更新】2025年の情報をアップデート
8月9日(土)は、シンガポールの建国記念日「ナショナルデー」。
毎年、国を挙げて盛大に祝われる一大行事です。

ナショナルデー当日はもちろん、6月ごろから始まるリハーサルなど、パレードや航空ショー、花火など、この時期ならではの見逃せないイベントが目白押し。
2025年はシンガポール建国60周年を迎える節目の年ということで、今まで以上の盛り上がりをみせるナショナルデーの最新情報をお届けします。
知っておくべき!シンガポール独立の裏側
■ 必聴!リー・クアンユー氏の名演説
シンガポールが、マレーシア連邦から分離・独立をしたのは、1965年の8月9日。今から60年前にあたります。

シンガポールの場合、自分たちが望んだ「独立」というよりは、マレーシア連邦から切り捨てられた状況下での、不本意な「独立」。
苦渋と無念を滲ませながらも、新しい国の信念・理想を国民に語りかけるシンガポール初代首相リー・クアンユー氏の演説は心に響きます。
2025ナショナルデー・パレード(NDP)
■ テーマ:Majulah Singapura
2025年のテーマは、国歌の題名にもなっている『Majulah Singapura』。マレー語で「進めシンガポール」を意味しています。
建国60年という節目を迎えるにあたり、シンガポールの原点に立ち返り、さらなる前進を目指すというメッセージが込められています。
■ メイン会場:パダン
ナショナルデーのメインイベントといえば、華やかな「ナショナルデー・パレード」。通称NDP(National Day Parade)。
今年2025年のメイン会場となるのは、去年に引き続き「パダン(The Padang)」。1965年8月9日、シンガポールの独立が宣言された、まさにその場所での開催となります。
シンガポール・ナショナル・ギャラリーは、パダンの真正面に位置するベストスポット。
大統領や首相をはじめとするシンガポールの閣僚や、各国来賓のための貴賓席が設置されています。
■ 2025年リハーサル日程・スケジュール
ナショナルデーの季節を告げるのは、リハーサルで上空で飛ぶヘリコプターや戦闘機の轟音。
6月中旬から毎週土曜日、段階的なリハーサルが実施されています。
- 6/14(土)CR1(Combined Rehearsal)
- 6/21(土)CR2
- 6/28(土)NE1(National Education Show)
- 7/5(土)NE2
- 7/12(土)NE3
- 7/19(土)NE4
- 7/26(土)Preview 1
- 8/2(土)Preview 2
人混みが苦手な方は、パレードはリハーサルで楽しんで、当日はテレビ鑑賞というのもオススメです。
■ NDPの見所・タイムテーブル(予想)
今までに実施されたリハーサルから、予想される見所・タイムテーブルは下記のような感じ。
変更の可能性もあるので、ご参考まで。
17:50pm〜 |
パラシュート降下
|
---|---|
18:34pm |
国歌斉唱 |
18:35pm |
国旗飛行 |
18:38pm |
航空飛行❶:F15×6機 & F16×4機 |
18:39pm |
礼砲 |
18:50pm |
航空飛行❷:F15×6機 & F16×4機 |
19:06pm |
航空飛行❸:F15×3機 |
〜19:00pm |
戦車パレード |
19:05pm〜 |
海上保安船パレード |
19:08pm |
航空飛行❹:エアバス+ガルフストリーム+F16 |
19:09pm |
航空飛行❺:ヘリコプター6機 |
19:12pm |
航空飛行❻:C-130 + Fokker |
19:55pm |
パフォーマンス |
20:04pm〜 |
花火
|
マリーナのメイン会場のほか、翌8月10日(日)には島内5ヶ所の会場でもNDPイベントが開催されます(→詳細)。
■ 国旗の飛行ルート2025
ナショナルデーのアトラクションは、メイン会場であるパダンだけでなく、シンガポール各地で楽しめます。
大人気の国旗飛行隊は、東回り・西回りの2組に分かれて島内を巡回。
■ ショー&花火!おすすめ観覧スポット
会場に入るには、チケットが必要ですが、マリーナ周辺からも、十分に航空ショーや花火を楽しむことができます。特に人気の観覧スポットは、下記のとおり。
- マーライオン公園
- エスプラネード・ドライブ沿い
- ウォーターフロントプロムナード
- マリーナベイサンズ前の広場
- ザ・プロモントリー@マリーナベイ
花火を見るなら、「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」のイーストガーデンもおすすめ。「マリーナベイサンズ」、「シンガポールフライヤー」といったシンガポールを代表するランドマークの間から打ち上がる花火は、壮観の一言。
■ お出かけ前の留意点
パレードの詳細は、下記公式ページでご確認ください。
また、ナショナルデー当日だけだけでなく、リハーサルの日も含めて、交通規制や道路封鎖が行われるので、お出かけの際は要注意。
National Day Parade
ナショナルデーの風物詩・景色
ナショナルデーの時期になると、あちこちで目にする「シンガポール国旗」。
「人類すべての友愛と平等」を表す上半分の赤と、「永久不変の清廉と美徳」を表す下半分が白。この2色が、国のシンボルカラーとなっています。
■ UOBのプロジェクション・マッピング
UOB(United Overseas Bank)の創業90周年と、シンガポール建国60周年を記念したプロジェクション・マッピングが、2025年6月28日〜8月9日まで開催中。
シンガポール・リバー沿いにそびえ立つ280mのUOBプラザに投影される映像は、世界で最も高く長いものとしてギネスに認定されました。
内容は、大まかに以下の3つ。
- UNITY:90年にわたるUOBの歴史
- SG60:シンガポール60周年を記念したもの
- UOB Painting of the Year:UOBが支援したアート作品
開催時間は、月曜〜土曜日の19時26分〜23時まで。日曜日は行われないのでご注意を。
UOB Projection mapping
■ 風物詩!HDBに掲げられた国旗
シンガポール国民の8割が住むと言われているHDB(公営団地)。ナショナルデーの時期には、各戸のバルコニーや通路に旗が掲げられているのを目にします。
中でも、有名なのセレジーロード沿いに建つ「Selegie House」という公団住宅。
ここまで規則正しく各世帯の国旗が並ぶと、もはやアートの域!?
う〜む、お見事! 天晴れです。
Selegie House
■ ナショナルデー・ライトアップ
毎年、思わぬところで出くわす、赤と白の国旗カラーに染まったイルミネーションも、楽しみの一つ。
代表的なのが、シンガポール国立博物館のナショナルデー・ライトアップ。
荘厳な歴史的建造物に映し出される特大の国旗は、圧巻の一言。
国立博物館のライトアップは、2025年7月18日〜8月9日まで、毎日19時半〜24時です。
National Museum Singapore
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