「シンガポール航空」関空発シンガポール直行便・エコノミー搭乗記
スカイトラックスの2023年度「World’s Best Airline」ランキングで1位に輝くなど、世界的に評価の高いシンガポール航空。
日本では、東京(羽田・成田)、大阪、名古屋、福岡、広島の5都市にも就航しており、なかでも日本↔シンガポール間の直行便は、特に人気が高い路線です。
今回は、関西国際空港からシンガポール・チャンギ空港まで、エコノミークラスに搭乗し、シンガポール航空の魅力を余すことなくレポート。
シンガポール旅行を計画中の方や、航空会社選びに迷っている方は必見です。
出発前に知っておきたい基本情報
■ 毎日3便!関空⇔シンガポール時刻表
関西↔シンガポール間の直行便を、毎日3往復しているシンガポール航空。
2024年6月現在のフライト・スケジュール(時刻表)は以下のとおり。
空港 | 便名 | 出発➡到着 | 所要 |
---|---|---|---|
関空発(往路) | SQ619 | KIX10:55 ➡ SIN16:40 | 6h45m |
SQ621 | KIX17:25 ➡ SIN23:05 | 6h40m | |
SQ623 | KIX23:25 ➡ SIN04:40 | 6h15m | |
シンガポール発(復路) | SQ618 | SIN01:25 ➡ KIX08:50 | 6h25m |
SQ620 | SIN08:30 ➡ KIX16:10 | 6h40m | |
SQ622 | SIN13:55 ➡ KIX21:35 | 6h40m |
旅の予定やスケジュールに合わせて、午前・午後・深夜発と、3つの時間帯から選べます。
■ シンガポール入国に必要なもの
日本国籍の人が、30日以内の観光や商用目的でシンガポールに滞在する場合は、ビザは不要です。
- パスポート(残存有効期間が最低6ヶ月以上必要)
- 電子入国カード
シンガポールに入国する旅行者は、「電子入国カード(SG Arrival Card)」の提出(紙の入国カードは廃止・オンラインのみ)が必須となっています。
入国管理局のホームページで、シンガポール到着日の3日前から手続きできるので、出発前にやっておきましょう。
電子入国カードの詳細については、下記を参照してください。
関西空港でチェックイン&出国
■ ターミナル1・国際線出発フロア(4階)
数ヶ月ぶりの関西国際空港。
ターミナル1の4階にある国際線出発フロアは、日本人・インバウンド外国人の利用客で大賑わい。
数年前のコロナ禍で、ガランとしていたときがウソのようです。
フライト情報が表示された電光掲示板で、シンガポール航空のカウンター番号を確認して、チェックインカウンターへと向かいます。
■ オンライン・チェックインで列をスキップ
チェックインといっても、実はフライトの2日前くらいに送られてきたメールで、オンライン・チェックインは完了済。
カウンターでは、手荷物を預け入れます。
出発フロアの南端に位置するシンガポール航空のHカウンターは、すでに長蛇の列。
ただしオンライン・チェックインが完了していれば、手荷物のドロップオフ専用レーンを利用可能。
空港内には、セルフ・チェックイン機も並んでいます。
受付時間 | |
---|---|
オンライン・チェックイン | 出発予定時間の48時間前から1.5時間前まで |
カウンター・チェックイン | 出発予定時間の3時間前から40分前まで |
行列をスキップするためにも、オンライン・チェックインを事前に済ませておきましょう。
搭乗開始!機内サービス・座席紹介
■ シンガポール航空のエコノミー席
荷物検査&出国審査を経て、制限区域内(エアサイド)へと入ります。
シンガポール航空の機体が横づけされたゲートから、いよいよ搭乗開始。
エコノミークラスは、3−3−3の座席配列。シートの幅・足元のスペースとともに、ごくごく一般的なサイズ。
まくらとブランケットも付いています。
個人的にお気に入りの座席位置は、ここだけ2席並びになっている最後列。
窓側にスペースが空いているため、ゆったりとしていて、何だか得した気分。
最後尾なので、到着時の降機は遅くなりますが、急いでいない人はおすすめです。
■ 充実!機内設備&エンターテインメント
シート前方には、タッチパネル式のスクリーンが完備。
約400の映画・930以上のTV番組・770以上の音楽など、機内エンターテインメントが充実しています。
スクリーンの下には、ライト(照明)やサービスコールのボタンとともに、USB充電ポートとイヤフォンジャックあり。
イヤフォン自体は、搭乗するときに機体ドアの手前で配布しています。
PC作業などで電源が必要な人は、座面の下部あたりにコンセントがあるので利用可能です。
■ クリスフライヤー会員はWiFi無料
シンガポール航空では、全ての機材(ボーイング737-800NG型機を除く)において、機内WiFiを提供。
しかも、ファースト・ビジネスクラスだけでなく、エコノミークラスの乗客も、シンガポール航空のマイレージプログラム「クリスフライヤー」の会員であれば無料で利用可能。
クリスフライヤーへは無料で入会できるので、公式サイトで出発前に登録しておきましょう。
フライト・マイルは、クリスフライヤーではなく、ANAなど他のスターアライアンス・プログラムに加算したい場合でも大丈夫!
オンライン/キオスク/カウンターなどでのチェックイン時に、マイレージ・プログラムを指定する欄とは別に、クリスフライヤーの記入欄が出てくるので、ここに会員番号を入力しましょう。
クリスフライヤーへの入会
上空でのお楽しみ!機内食
■ シンガポール・スリングで乾杯
離陸後ほどなく、安定した水平飛行に移ると、ドリンクサービスが始まります。
コーヒー、紅茶、ジュース以外にも、ワイン、ビール、ウイスキーなどのアルコールもオーダー可能。
なかでもシンガポール航空ならではのラインアップが、シンガポール発祥の名カクテル「シンガポール・スリング」。
ジンをベースに、パイナップルやチェリーなどのフルーツを使った美しいバラ色のカクテルで、これから旅の前祝い!
■ 美味しさに定評あり!機内食
続いては、機内食。
時間帯や路線によってメニューは異なりますが、インターナショナルもしくはローカルの2種類の料理から選択可能。
だいたいメインディッシュ1皿に、ざるそば、パン、副菜などが付いてきます。
ベストエアライン常連のシンガポール航空ですから、機内食の美味しさは保証済み。
牛肉、チキン、魚と、何を選んでもハズレなし。
ライスも白飯だけではなく、ときには五穀米を使ったり、春には茶そばが桜そばに変わるなど、随所に感じるこだわり。
ローカル料理として、和食以外に、チキンライスなどのシンガポール・グルメが登場するときもあって、楽しみの一つです。
■ 食後のアイスクリーム
食後のデザートは、アイスクリーム。
皆んな大好き「ハーゲンダッツ」に、海外で人気のチョコレートバー「マグナム(Magnum)」、名探偵コナンとのコラボ期間限定「桜もちアイス」など。
評判の高いシンガポール航空の機内食、存分に堪能いたしました。
トリビア!シンガポール航空の雑学
最後に、シンガポール航空にまつわるトリビアとして、以前見た機内誌(現在、機内誌は廃刊になった模様)に載っていた小話をシェアします。
■ シンボル!バティック柄のサロンケバヤ
シンガポール航空といえば、客室乗務員さんの制服ーーーシンガポールの民族衣装をモチーフにしたバティック柄の「サロンケバヤ」が有名ですよね。
カラーは4色あり、
- 青:フライト・スチュワーデス/スチュワード
- 緑:リーディング・スチュワーデス/スチュワード
- 赤:チーフ・スチュワーデス/スチュワード
- 紫:インフライト・マネージャ
クルーのポジションによって、制服(男性の場合はネクタイ)の色が異なるのだそう。
シンガポール航空を象徴するバティック柄は、機内販売「クリスショップ」のアイテムとしても大人気。
シンガポール土産の定番ブランド「TWG」や「Bacha Coffee」も、シンガポール航空とのコラボ商品を販売中。
地上の実店舗では購入できない「クリスショップ」限定品ですので、欲しい人は機内販売でGETしましょう。
■ 「クリス」とは?
前述の「クリスショップ」に始まり、マイレージ・プログラム「クリスフライヤー」や、ラウンジ名「シルバークリス」など、シンガポール航空の様々なところに登場する「クリス」というワード。
一体何だろうと思ったことはありませんか?
機内誌によると、「クリス(Kris)」というのは、14世紀ごろマレーシアで使われていた護身用の短剣のことで、家宝のように時代を超えて大切に受け継がれるもののシンボル。
1947年、「マラヤン・エアウェイズ(Malayan Airways)」を前身に誕生したシンガポール航空は、その秀逸なクオリティと自社のルーツに敬意を込めて、「クリス」という言葉を選んだとのこと。
総評
関西空港から、約7時間に近いフライトを経て、シンガポールのチャンギ国際空港に無事到着いたしました。
基本的には、シンガポール航空の日本路線はターミナル2での発着となりますが、滑走路の都合などで他のターミナルに着陸することもあるので要確認。
近年、日本↔シンガポール路線において、価格を抑えたLCC(格安航空会社)が台頭するなか、フルサービス・キャリアとして王道を突き進むシンガポール航空。
チェックポイント
#1選択可能なフライト・スケジュール
#2機内食のクオリティ
#3機内エンターテインメント
一番のメリットだと思ったのは、自分の予定やニーズに合わせて、フライトの時間帯が選べること。
1日1便、深夜もしくは早朝発着の多いLCCに対して、午前便・昼便・深夜便と選択肢があるのは利点。
その他、機内食やエンターテインメントなど、充実したサービスで、飽きることなく過ごせた空の旅。
ベストエアラインも納得の、申し分のないフライトでした。
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