シンガポールで「吉野家」デビュー! カフェ風店舗で初めての牛丼
アラブストリート周辺を歩いていると、目に入ってくる蜂の巣のような模様に覆われた高層ビル「Duo Galleria」。
レストランやオフィス、レジデンス、そしてハイアット系列のラグジュアリーホテル「アンダーズ」が入った複合商業施設で、去年の秋にオープンしたばかりとか。
ずっと工事中だった地下道も、いつの間にか開通しており、Bugis駅から直結(E出口)。
真新しいビルを当てもなくブラブラと見学していると、1階のレストラン街に「Yoshinoya」の文字が。
『ん? Yoshinoyaって、あの吉野家?』
ここで会ったが100年目!
人生初の吉野家を、ここシンガポールで体験をすることに相成りました。
従来のイメージを覆すカフェ風店舗
日本の吉野家といえば、オレンジの看板に、デカデカと書かれた屋号がトレードマーク。
あまりにも強い「牛丼一筋」のイメージから、それほど牛丼に思い入れのない人間には場違いな気がして、今まで踏み入れることはありませんでした…。
しかし、目の前にある吉野家はどうでしょう?
新しいビルに似合う、スタイリッシュなガラス張りの外観。なんだか牛丼素人でも、暖かく迎え入れてくれそうな雰囲気じゃありませんか。
明るい木目調の家具と、植物のグリーンが配された店内は、まるでカフェ。
今まで勝手に思い描いていた「吉野家」に対する固定概念が、次々と壊れていきます。
カウンターで注文をしたら、好きな席に座って待機。
受け取り口のそばに、ドリンクコーナー(注文した人だけコップを渡される)や、カトラリーや紅ショウガなどが用意されていていました。
レシートに記載されている番号が呼ばれたら、自分で取りに行くセルフサービス方式です。
ファストフードの元祖「うまい・安い・早い」
■ 牛丼
ついに吉野家の名高い「牛丼」とご対面。
日本で食べたことがないので比較はできませんが、第1印象は「普通の牛丼」…。
細切れの牛肉と、玉ねぎで覆われたどんぶり。思ったより薄い色合いは、薄味なんでしょうか。
食べてみれば、一噛みごとに広がる、つゆと牛肉の脂身の甘さ。
薄味かと思ったお肉も、味が染み込んでいて、ちょうどいい具合。普通に美味しかったです。
女性ならレギュラーサイズでも、十分な満腹感。和食を食べようとすると、軽く20ドルは超えてしまうシンガポール。
そんななか、日本の味を$10以下で提供してくれるとは、驚きのコストパフォーマンス。さすが、「うまい・安い・早い」の吉野家!
■ 照り焼きサーモンセット
個人的には牛丼よりヒットだったのが、後日トライした「サーモンの照り焼き定食」。
脂がのったサーモンの、トロけるような味わい。ゆず胡椒風味の野菜が意外なほど美味しくて、お代わりしたかったほど。
味噌汁、ご飯がセットで、食事としてのバランスも完璧です。
■ 焼き鳥丼
がっつり食べたいときにぴったりなのが、「焼き鳥丼」。
しっかりボリュームのある焼き鳥がゴロゴロ。甘辛いタレと半熟卵が絡んだ濃厚な味は、白いご飯が進みます。
日本にいるときは、なかなか縁がなかった吉野家。日本が誇る元祖ファストフードの有り難さが、シンガポールで身に染みます。
これから、 ちょくちょくお世話になろうと思います。
[吉野家(Yoshinoya)]
7 Fraser St, #01-28/29 DUO Galleria, Singapore 189356
https://yoshinoya.com.sg
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