ラクサが人気「ミュージアム・カフェ」シンガポール文化遺産内の隠れ家
【閉店】
以前、プラナカン・タイルのギャラリーを併設したカフェとして人気だった「崇文閣カフェ(Chong Wen Ge Cafe)」。
2019年に閉店した際には、多くのファンが嘆き悲しみましたが、その後、同じ場所で、同じようなコンセプトを引き継いで開店したのが「ミュージアム・カフェ」。
市内中心部からも近いので、プラナカン・グルメを初体験するのに最適なスポットです!
シアンホッケン寺院に隣接「崇文閣」
■ 1852年建造!シンガポールの文化遺産
チャイナタウンに程近い、テロックアヤー(Telok Ayer)駅から徒歩4〜5分。
テロックアヤー・ストリートに面するシンガポール最古のお寺「シアンホッケン寺院」の隣に、「崇文閣」という建物があります。
門構えが似ているので、一見シアンホッケン寺院の一部のように見えるのですが、全く別物。
1852年に完成した「崇文閣」は、シンガポール初期に建てられた貴重な文化遺産の一つです。
敷地内には、文化と文学を司る道教の神である「文昌帝君(またの名を梓童帝君)」を祀っていたと伝えられている二重塔が。
■ 旧校舎を利用したカフェ・ギャラリー
中国風のパゴダの横にあるのは、1915年に設立された名門校の旧校舎。
「ミュージアム・カフェ」は、この歴史的建物の中にお店を構えています。
■ プラナカン・タイルで彩られた店内
床やテーブルに、プラナカン・タイルが使われた素敵な店内。
残念ながら、昔あったプラナカン・タイル・ギャラリーは移転してしまいましたが、お店の雰囲気そのものは、以前と大きく変わらず。
食事は、エアコンの効いた店内でとることも、二重塔の1階部分に設置されたテーブル席でとることもできます。
「ミュージアム・カフェ」の料理
■ お店の看板メニュー「ニョニャ・ラクサ」
「ミュージアム・カフェ」のメインメニューは、プラナカン料理。「ニョニャ」と呼ばれるプラナカンの女性たちによって受け継がれてきた秘伝レシピをもとにしたローカルグルメが並んでいます。
中でも、お店の看板メニューとなっているのが「ニョニャ・ラクサ」。
崇文閣カフェだったころから変わらぬ味で、不動の人気No.1。
濃いオレンジ色が、かなり辛そうに見えるスープ。
マイルドなココナッツミルクのベースに、時折ピリッとくるスパイシーさがクセになる絶妙なバランスです。
上には、尾頭つきの海老がドドンっ!
海老の殻を剥くのに、手がベトベトになるのが難点ですが、プリプリの海老の美味しさには代えられません。
ウェットティッシュを持って、挑みましょう。
■ 名脇役のアチャーが光る「カリーチキン」
もう一つのおすすめメニューは、「ニョニャ・カリーチキン」。
カレーのボウルには、大きな骨つき鶏もも肉が2〜3本入っていて、ボリュームたっぷり。
特筆すべきは、ライスの横に添えられているプラナカン風ピクルス「アチャー」。
日本のカレーについてくる福神漬けのように、ニョニャ・カレーに欠かせない添え物。
初めて食べましたが、シャキシャキした歯ごたえとお酢の酸っぱさが、箸休めにぴったり。気に入りました!
■ プラナカンの伝統菓子「ニョニャ・クエ」
プラナカンといえば、「ニョニャ・クエ(Kueh)」と呼ばれるお菓子も、忘れてはいけません。
馴染みのない色や形に、尻込みする人も多いのですが、材料や色素は天然のもの。
もち米や芋に、タピオカ、ココナッツミルク、パームシュガー、パンダンリーフなどを使った自然の風味とモチモチした食感が魅力の伝統菓子です。
「ういろう」や「おはぎ」といった和菓子に通じるところ素朴な味は、観光合間の休憩にぴったり。
オフィス街のお膝元にある穴場カフェ。
テロックアヤーは、チャイナタウンからも徒歩圏なので、チャイナタウンの観光ついでに足を伸ばしてみるのも、おすすめです。
Museum Cafe(旧Chong Wen Ge Cafe)
閉店
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