ミシュラン1つ星レストラン「アルマ」創作系キュイジーヌのディナー
オーチャード駅の交差点から、スコッツロード沿いを10分ほど歩いた場所にある「グッドウッドパーク・ホテル」。
とんがり屋根にヨーロッパの古城のような外観が素敵なコロニアル・ホテルです。
このホテルは、北京ダックで有名なレストラン「ミンジャン」や、ハイティービュッフェで人気のラウンジ「レスプレッソ」など、レベルの高いダイニング揃い。
今回は、ホテル1階(入口は駐車場側)にあるレストラン「アルマ・バイ・ファン・アマドール」にお邪魔しました。
ミシュラン1つ星の高級レストラン
■ 3年連続ミシュラン1つ星のレストラン
スペイン語で魂を意味する「アルマ」。
ヌーベル・キュイジーヌの旗手として知られるスペイン系ドイツ人シェフ、フアン・アマドール氏が、自身のルーツであるスペインやドイツの味をベースに、アジアのエッセンスをプラスした料理を目指してオープンしたレストラン。
シンガポール版ミシュランにおいて、2016年から7年連続で1つ星を獲得しています。
■ モダンなファイン・ダイニング
白と木目調のシックなインテリアに、鮮やかな赤がアクセントに使われた店内。上品さとモダンさを兼ね備えたファイン・ダイニングにふさわしい雰囲気。
クロスがピシッと敷かれたテーブルには、グラスやカトラリーがセッティングされています。
「アルマ」のディナーメニュー
■ 夜のディナーメニュー
「アルマ」のディナーに用意されたテイスティング・メニューは、2種類。
- 4品コース:$168++
- 5品コース:$228++
さすがミシュラン1つ星の高級レストラン、なかなかのお値段です。
テイスティング・メニューのほかに、シングル・モルト・ウィスキーの最高峰「ザ・マッカラン」とのペアリングが楽しめる「マッカラン・スペシャル・ペアリング・メニュー」($338〜)もあります。
創作ヨーロピアン・キュイジーヌのフルコース
■ 「アルマ」自慢のワインで乾杯
注文後、まずはワインで乾杯!
フランスからイタリア、スペイン、カリフォルニアなど、世界各国のワインが並ぶ「アルマ」ご自慢のワインセラー。
料理に合わせて、ワインのペアリングをお願いすることも可能です。
■ コース前から魅せるフュージョン・スナック
コースが始まる前に、アミューズとしてサーブされるのが、4種類の「スナック」と「ポテト・ブレッド」。
特におもしろかったのが、ウナギ風味のフォアグラが、コーヒートーストにサンドされた「フォアグラ・スナック」。
カヤトーストの袋を想起させる茶色いペーパーバックでの登場といい、まさにシンガポール文化に触発された一品です。
■ ヌーベル・キュイジーヌの真骨頂
スナックが終わると、いよいよコースがスタート。
1品目は「北海道産ホタテ」。
フレッシュで肉厚のホタテに、爽やかな酸味のパッションフルーツ・ソースがよく合います。
2品目の「あん肝レバー」は、赤い彩りを添えるビーツが、デザートのように美しい1品。
3品目の魚料理として、サーブされたのは「ブリ」。
ソースには味噌が使われており、和食のブリの照り焼きそのもの。ご飯が欲しくなる味です。
メインの一つ「イベリコポークの豚トロ」。
外側を備長炭で炙ったポークから漂う、食欲をそそる香り。
濃厚な豚トロの脂も、リンゴ・ピューレのおかげで、後味さわやか。あっという間にペロリと完食。
もう一品のメインは、「ピレネー産ラム肉」。
断面がローズ色のラム肉は、焼き加減がパーフェクト。
北アフリカのスパイス、スペイン産アンチョビ、アプリコットなどのソースを組み合わせることで、いろんな味が楽しめる一品です。
ディナーの最後は、「ホワイト・ロシアン」。
イタリアン・コーヒー「エスプレッソ」、メキシコのコーヒーリキュール「カルーア」、マレーシアの黒砂糖「グラマラッカ」を一皿にまとめげたデザート。
■ 食後のプチフール
デザートが出たところで、ディナー終了と思いきや、最後の最後にテーブルに並べられた「プチフール」の数々。
シンガポール在住者なら知っている「ジェム・ビスケット」を模していたり、一つ一つ凝っています。
食後のコーヒーもしくは紅茶を飲みながら、美しい焼き菓子もいただきました。
良い意味で予想を裏切る、料理の数々。
新しい味と食感に出会うフュージョンの妙に魅せられたディナーでした。
Alma by Juan Amador
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