シンガポール・バクテーの聖地!バレスティア「肉骨茶」街道をゆく8選

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「肉骨茶」と書いて、「バクテー」

ニンニクの効いたスープで煮込んだ豚肉は、柔らかく旨味がたっぷり。

滋養のあるスタミナ食として、昔から愛されているローカルフードです。

シンガポールでバクテーといえば、松發肉骨茶(ソンファバクテー)が定番ですが、今回はバクテーの聖地、下町バレスティアで食べ歩き。

いざ、老舗店が軒を連ねるバレスティア肉骨茶街道をゆく!

 


肉骨茶街道のルート紹介


■ ラングーン・ロードからバレスティアへ

バレスティアは、周囲にMRTの駅(Novena駅から徒歩15分以上)がないので、公共交通機関で近くまで行くとなると、バス一択。

それでもいいのですが、普通に行くのは面白くない!

どうせだったらと、バレスティアと同じくらいバクテーの名店が並ぶラングーン・ロードを経由して、バレスティアまで歩いていくことに決定。

 

■ ファーラーパーク駅から出発

出発地点であるラングーン・ロードは、リトルインディアの端。激安の殿堂として知られるムスタファセンターの最寄駅、ファーラーパーク駅・出口Bからすぐ。

バクテー専門店が並ぶラングーン・ロード

ここから、バレスティアまで約2km。遥なるバクテーの聖地を目指し、食べ歩き旅のスタートです。

 


❶ 嘉宾 巴生肉骨茶


■ マレーシア・クラン式のバクテー

トップバッターは、ファーラーパーク駅のB出口の向かいにある「嘉宾 巴生肉骨茶(ヂィアピィン・クラン・バクテー)」

クラン(巴生)とは、マレーシアの首都クアラルンプールから約26km、マレー半島の西側に位置する都市。

つまり、マレーシア・クラン式バクテーのお店ということですね。

「嘉宾 巴生肉骨茶(Jia Bin Klang Bak Kut Teh)」外観・店内

シンガポール・バクテー巡りなのに、一発目がマレーシア・バクテーって…とも思いましたが、目の前にあるお店をスルーするワケにはいきません!

「嘉宾 巴生肉骨茶(Jia Bin Klang Bak Kut Teh)」バクテー

こちらで注文したのは、「嘉宾肉骨茶」のドライ・バージョン。

白胡椒の効いたシンガポール式バクテーが『白バクテー』と呼ばれるのに対して、漢方と中国醤油がベースのマレーシア式は『黒バクテー』

濃厚なコクのある味付けで、ご飯がすすむ、すすむ!

マレーシア・バクテーの薬膳っぽいスープが苦手な人にも、ドライ・バージョンはおすすめ。

Jia Bin Klang Bak Kut Teh

 


❷ 興興砂鍋肉骨茶


■ あっさり系のクレイポット・バクテー

次に向かったのは、「興興砂鍋肉骨茶(ヘンヘン・クレイポット・バクテー)」

ラングーン・ロードの一つ横を走るオーウェン・ロードに、お店を構えています。

「興興砂锅肉骨茶(Heng Heng Claypot Bak Kut Teh)」外観・メニュー

バクテー1人分は、$7。アツアツの土鍋で登場!

「興興砂锅肉骨茶(Heng Heng Claypot Bak Kut Teh)」バクテー

胡椒にニンニク、ほのかにハーバル風味のするクリアなスープ。
がっつりというより、さっぱり系のバクテーは朝食にぴったり。

Heng Heng Bak Kut Teh

 


❸ 發伝人肉骨茶


■ レジェンダリー・バクテー

再びラングーン・ロードに戻り、北へ向かって歩くと見えてくるのが、「發伝人肉骨茶(レジェンダリー・バクテー)」

「レジェンダリー・バクテー(發传人肉骨茶/Legendary Bak Kut Teh)」外観

胡椒やや強めのスープ。ビリッと痺れた舌先に、豚肉の甘味・旨味が、じんわりと染みます。

「レジェンダリー・バクテー(發传人肉骨茶/Legendary Bak Kut Teh)」バクテー

お肉もホロリと柔らかく、シンガポール白バクテーのお手本とも言えるような一杯でした。

Legendary Bak Kut Teh

 


❹ 黄亜細肉骨茶餐室


■ ガツンとくる強い胡椒がクセになる!

ラングーン・ロードの北端にあるのが、「黄亜細肉骨茶餐室(ン・アー・シオ・バクテー)」

「黄亜細肉骨茶餐室ン・アー・シオ・バクテー(Ng Ah Sio Bak Kut Teh)」外観・店内

こちらのバクテーは、先ほどの「レジェンダリー・バクテー」よりも、更にガツンとくる強烈な胡椒が特徴。

「黄亜細肉骨茶餐室ン・アー・シオ・バクテー(Ng Ah Sio Bak Kut Teh)」バクテー

個人的には、胡椒はもう少し控え目のほうが好みですが、通に言わせると、このくらい胡椒が濃くないと味が引き締まらないとのこと。

奥が深いバクテー道、まだまだ精進せねば。

 


古き良き下町バレスティア


ラングーン・ロードから、いよいよバレスティア・ロードへと入ります。

バクテー専門店が並ぶバレスティア・ロード

通りの両脇に連なるショップハウスは、見るからに年代もの。

キレイにお色直しされたカトンのショップハウスとは、また異なる歴史・魅力を感じます。

下町バレスティア

どこからともなく漂ってくる、アノ匂いの正体は、ドリアンの出店

バレスティア・ロードのショップハウス

飾らない庶民の生活が息づく町バレスティア。歩いているだけでも楽しい発見がいっぱいです。

 


❺ 333 肉骨茶


■ サイド2品付きで$7.9のセットミール

バレスティアでの1軒目は、「333 肉骨茶」

ベトナムに、「333(バーバーバー)」というビールがありますが、それとは関係なさそうです(未確認)。

「333 肉骨茶」店舗とセットミールメニュー

しっかり効いた胡椒の中で、豚肉の旨味も感じられるスープ。

食べやすいサイズにカットされた豚肉は、骨からスルっと剥がれるほどの柔らかさで文句なし。

「333 肉骨茶」のバクテー

何よりもポイントが高いのは、その値段。

スープ1品に、サイドディッシュ2品とライスがついて、$7.9というお得なセットミール

コスト・パフォーマンス大賞を贈呈します!

 


❻ 發起人肉骨茶


■ 有名チェーン店の肉食系バクテー

有名チェーン店「發起人肉骨茶(ファウンダー・バクテー)」の本店もバレスティアにあります。

積極的な展開で、シンガポール各所で見かけていた支店も、コロナ禍でかなり閉店した模様。

「ファウンダー バクテー(發起人肉骨茶/Founder Bak Kut Teh)」外観

こちらのバクテーは、ボウルから飛び出んばかり、立派な骨付きポークリブが入った肉食系。

こちらも、手で骨を持って、肉に喰らいつくのが正しいスタイル。

「ファウンダー バクテー(發起人肉骨茶/Founder Bak Kut Teh)」バクテー

バクテー1杯$9.8(ライス・サイドは別料金)と、少々お高めですが、肉の量・サイズは、今回のバクテー巡りでNo.1。

我こそは肉食系!という方に、おすすめの一杯です。

Founder Bak Kut Teh

 


❼ 馬里士他肉骨茶


■ 黄金色のクリアスープが絶品

お次は、「馬里士他肉骨茶(バレスティア・バクテー)」

ここは、コーヒーショップ内にあるストール型と、ショップハウス内にあるレストラン型と、同じ店舗が数軒離れた飛び地で営業しています。

クーラーが必要な人はレストラン、外の景色を見ながらまったりしたい場合はコーヒーショップと、気分次第で選択可能。

「バレスティア・バクテー(馬里士他肉骨茶/Balestier Bak Kut Teh)」外観・店内

お椀に大ぶりの肉が積み重なったクラシック・バクテー。ライス、油条、烏龍茶をつけて、全部で$10.3。

「バレスティア・バクテー(馬里士他肉骨茶/Balestier Bak Kut Teh)」バクテー

骨からはスルっと離れる、柔らかなお肉。

何よりも、この黄金色に澄んだスープ。胡椒も控えめ、豚肉の旨味が凝縮された証。個人的ベストな一杯です!

 


❽ 亜合肉骨茶


■ 強い胡椒が特徴!バクテー

バレスティア・バクテー巡り、最後を飾るのは、「佳園(カイジュアン)」というコーヒーショップ内にある「亜合肉骨茶」

「佳園餐室(カイジュアン)」の中にある「亜合肉骨茶(Ah Hak Bak Kut Teh)」のストール

煤けた壁に、床タイル、プラスチックの椅子と、ただならぬレトロな佇まい

これだけで100点満点!

「亜合肉骨茶(Ah Hak Bak Kut Teh)」レトロな店内

バクテー$6.5、ライス$0.5、油条$1。

キッチンで鍋をかき混ぜているアンティーに注文します。

「亜合肉骨茶(Ah Hak Bak Kut Teh)」バクテー

透明なクリアなスープは、胡椒控えめで、好みのタイプ。
ポロッととれる柔らかな肉も、文句なし!

レトロ空間でいただくバクテー、最高です。

Ah Hak Bak Kut Teh

 


ラングーンからバレスティアを巡った、今回のバクテー食べ歩き。

それぞれの店舗で、異なる味・こだわりに触れることができました。訪れた8軒のうち、個人的ベストは7番目の「馬里士他肉骨茶」

皆さんのお気に入りはどこですか? 

バレスティアで自分好みのバクテーを探してみてください。

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