【カトン】シンガポール女子旅におすすめ!プラナカン建築と雑貨の街
【更新】トムソン・イーストコースト線「マリン・パレード駅」が開通
シンガポールで、中国・マレー・ヨーロッパの伝統をミックスさせた独特のプラナカン文化が色濃く残るのが「カトン地区」。
「プラナカン(Peranakan)」とは「現地で生まれた」を意味するマレー語で、19世紀に貿易商人としてやってきた外国人と現地女性との間に生まれた子孫の総称として使われています。
フォトジェニックな建物や色とりどりの雑貨など、キュートなものに溢れている街は、特に女子旅に人気No.1のエリアです。
カトン地区の基本情報
■ アクセス:マリン・パレード駅から徒歩6分
中心部から少し離れた、シンガポール東部に位置するカトン地区。
以前は周囲に駅がなかったため、バスやタクシーなどで行くしかありませんでしたが、2024年7月23日MRTトムソン・イーストコースト線の延伸・開通!
カトン地区の最寄り駅として、「マリン・パレード(Marine Parade)駅」がオープンしました。
市内中心部のホテルからだと、だいたい30〜40分ほどです。
バスの場合、イーストコーストロードの「Roxy Square」向かい側にバス停があるので、そこで降りるのが便利。
■ 地図:モデルコース・所要時間
カトンのランドマークとなるのが、大型ショッピングセンター「i12 カトン」。
「イーストコーストロード」と「ジョー・チアットロード」の交差点であるこのポイントを、カトン散策の起点とします。
「イーストコーストロード」は、交通量の多く、大型ホテルやレストランなどが立ち並ぶメインストリート。
対して、観光の中心となるのが「ジョー・チアットロード」。古い建物やショップハウスが残り、街歩きが楽しい通りです。
プラナカン建築の聖地カトン
カトン観光で見逃せないのが、鮮やかな色と繊細なタイルモチーフで装飾されたプラナカン建築。
街には、今も美しいショップハウスが点在していますが、これらは普通に暮らしている人がいる現役の住居。
観光・写真撮影の際は、くれぐれもマナーを守って、住人や地元の人の迷惑にならないように心がけましょう。
■ 階段式テラスハウス
イーストコーストロード沿いを、カトンi12から東へ1ブロック進んだ小道には、シンガポールでも貴重な高床式のプラナカン・テラスハウスが残っています。
地面より一段高い位置に設けられた玄関へとつづく階段が素敵。
Conserved Terrace Houses
■ 有名なプラナカン建築群
ジョー・チアットロード(Joo Chiat Rd)を北上すること約10分。
クーンセン・ロード(Koon Seng Rd)との交差点で右折すると見えてくるのが、シンガポールで最も有名なプラナカン建築群です。
距離にして1ブロック50mほどの小さな通りですが、両側にカラフルなショップハウスが連なる様子はフォトジェニック!
ガイドブックや雑誌の写真などでも使われることが多いスポットです。
プラナカン建築の特徴といえば「タイル装飾」。それぞれの家を美しく彩るタイルは、色も柄も様々。
Peranakan Houses
カトンの街を彩る壁画アート
■ 街に点在する壁画アートめぐり
カトンの街をカラフルに彩るのは、プラナカン建築だけではありません。
路地や建物に描かれた壁画アートも、カトン散策の楽しみの一つ。
鮮やかな黄色の背景に、プラナカンを象徴するタイル模様が印象的な「Medley Alley」。
細い路地の真ん中に建つと、両壁に描かれたタイルが天使の羽根のように広がるという仕掛け。絶好の写真スポットです。
1938年の創業以来、カトン地区で営業を続けている老舗店「郭源發(Kway Guan Huat)」。
壁面には、民族衣装であるケバヤを身にまとい、名物「ポピア」を作っている女性が描かれています。
お土産に!プラナカン雑貨・菓子
美しい建築群を見て、プラナカン独特の文化に触れたら、プラナカン雑貨をお土産にいかが?
優美な色や模様が美しい品々は、特に女性に大人気。
■ プラナカン雑貨・陶器「ルマービビ」
セルリアンブルーの壁が、イーストコーストロードでも一際目出つ「ルマービビ」。
カラフルな陶器や、ビーズ刺繍のサンダルやウェアなど、店内に並んだ芸術的な工芸品にうっとり。
Rumah Bebe
■ ニョニャ菓子の老舗店「金珠」
「金珠(キムチュー・クエ・チャン)」は、クエと呼ばれるプラナカン(ニョニャ)伝統菓子の老舗店。
もち米や米粉、タピオカ粉をベースにしたニョニャ菓子は、モチモチした食感とほっこりした甘さが特徴。
華やかな模様と色のプラナカン雑貨も並んでいます。
2階はプラナカンの生活様式が垣間見れる無料の展示室。
プラナカンの豪華な婚礼家具は、一見の価値あり。
Kim Choo Kueh Chang
■ おしゃれな雑貨屋「キャット・ソクラテス」
ジョー・チアットロードにある「キャット・ソクラテス」は、シンガポールで人気の雑貨屋さん。
デザイン性の高いモダンなプラナカングッズや、シンガポールのお土産が豊富。
いつも店内の窓側で寝ているのが、お店のマスコットであるネコちゃん。かわいいネコ・モチーフのグッズも揃っています。
Cat Socrates
グルメ激戦区!カトンで食べ比べ
『絶対に負けられない戦いが、そこにはある』。
シンガポールの名物から人気急上昇フードまで、有名店が集まり、腕を競いあっているカトン。いろんなジャンルのレベルの高いグルメを楽しめます!
■ 元祖「カトン・ラクサ」を賭けた戦い
シンガポール名物の一つ「ラクサ」。
中でも、古くから名店が味を競ってきたカトンのラクサは、「カトンラクサ」として、シンガポーリアンに絶大な人気を誇ります。
「328カトンラクサ」はガイドブックの常連。イーストコーストロード沿いの路面店は、清潔感があり、観光客でも入りやすい雰囲気。
328 Katong Laksa
対する「オリジナル・カトン・ラクサ」は、328カトンラクサの向かい側、ロキシースクエア1階。店舗はかなりローカルな雰囲気。
「オリジナル・カトン・ラクサ」の継承者を自認するラクサは絶品です。
The Original Katong Laksa
■ 新旧対決!シンガポール名物カヤトースト
シンガポール定番の朝食といえば「カヤトースト」。
イースト・コーストロード沿いにある「チンミーチン(真美珍)」は、1950年代からコピティアム(喫茶室)を営んできた老舗店。
柔らかい円形パンが特徴の、チンミーチンのカヤトースト。
ノスタルジックな雰囲気漂うレトロ喫茶で、昔から地元民に愛されてきた味を召し上がれ!
カトン・ショッピング・センター2階にある「ジェニー・ザ・ベーカリー」は、ヨーロッパスタイルのパン工房。
イートイン・スペースでいただけるカヤトーストは、自慢のサワードウを使用。キャラメルのような色と艶のカヤジャムがキラキラと輝いています。
Janie The Bakery.
■ ベトナム人街で本場の味を
近年、ベトナム料理店や食料品店が続々とオープンし、「リトル・ベトナム」と化しているカトン地区。
シンガポールで本場ベトナムの味を楽しめます。
コッテリ中華で胃もたれ気味のときに、身体に染み渡るあっさりフォー。
ベトナム式サンドウィッチ「バインミー」の専門店も多く、食べ歩きにもぴったりです。
■ シンガポールの人気カフェが大集結
シンガポールの人気カフェが集結しているカトン地区、カフェ巡りも楽しいエリアです。
まず大型ショッピングモール「iI2カトン」の1階には、「PS.カフェ」と「プリヴェ」が出店。
イーストコーストロード沿いには、カップケーキで有名な「プレーンバニラ」と、インダストリアル系カフェ「ブラウン&ブレインズ」。
ジョー・チアットロード沿いには、「プレーリー by クラフツメン」に「コモンマン・コーヒー・ロースターズ」。
ついには「チョンバル・ベーカリー」までもがオープンし、人気カフェが勢揃い。
カトン地区で暮らすように泊まる
■ ホテル・インディゴ・カトン
カトン地区の中心に建つショッピング・センター「i12カトン」に隣接する「ホテル・インディゴ・カトン」。
プラナカン伝統的なモチーフを取り入れた客室のインテリアは、カラフルでキュート。特に女性に人気があります。
屋上には、インフィニティ・プールを完備。隣には、ショッピングモールが隣接し、食事や買い物にも便利。
観光とリゾートの両方を満喫できるホテルです。
Hotel Indigo Singapore Katong
★★★★
地図 86 East Coast Rd, Singapore 428788
エリア カトン(パヤレバ駅まで徒歩約25分)
空室・料金チェック
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他の観光スポットほど混雑しておらず、地元の人の日常に溶け込んだゆったりとした雰囲気が流れるカトン。
華麗なるプラナカンの世界に浸りながら、ちょっとした遠足気分で街の散策を楽しんでください。
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