【カトン】シンガポール女子旅におすすめ!プラナカン建築と雑貨の街

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【更新】最寄り駅「マリンパレード駅」が開通

シンガポールで、中国・マレー・ヨーロッパの伝統をミックスさせた独特のプラナカン文化が色濃く残る「カトン地区」

「プラナカン(Peranakan)」とは「現地で生まれた」を意味するマレー語で、19世紀に貿易商人としてやってきた外国人と現地女性との間に生まれた子孫の総称として使われています。

タイル装飾が美しいプラナカン建築

フォトジェニックな建物や色とりどりの雑貨など、キュートなものに溢れている街は、特に女子旅に人気No.1のエリアです。

 

VISITOR INFO

カトン地区の基本情報


■ アクセス:マリンパレード駅から徒歩6分

中心部から少し離れた、シンガポール東部に位置するカトン地区。

以前は周囲に駅がなかったため、バスやタクシーなどで行くしかありませんでしたが、2024年MRTトムソン・イーストコースト線の延伸・開通!

カトン地区の最寄り駅として、「マリンパレード(Marine Parade)駅」がオープンしました。

市内中心部のホテルからだと、だいたい30〜40分ほどです。

バスの場合、イーストコーストロードの「Roxy Square」向かい側にバス停があるので、そこで降りるのが便利。

 

■ 地図&見所

カトン地区を東西に走る「イーストコーストロード(East Coast Rd)」は、 大型ホテルやレストランといった商業施設が立ち並ぶメインストリート

対する「ジョー・チアットロード(Joo Chiat Rd)」沿いには、古いショップハウスや昔ながらの食堂など、観光の見所が集まっています。

カトンのランドマークとなるショッピングモール「i12カトン/112カトン(I12 Katong)」
i12カトン

この2つの通りが交わる交差点に建っているのが、大型ショッピングセンター「i12 カトン」。周辺のランドマークとなっているi12カトンを目印にしながら、カトン散策に出かけましょう。

 

EXPLORE

プラナカン建築の聖地カトン


カトン観光で見逃せないのが、鮮やかな色と繊細なタイルモチーフで装飾されたプラナカン建築。

街には、今も美しいショップハウスが点在していますが、これらは普通に暮らしている人がいる現役の住居

観光・写真撮影の際は、くれぐれもマナーを守って、住人や地元の人の迷惑にならないように心がけましょう。

 

■ 高床式テラスハウス

カトンi12からイーストコーストロード沿いを東へ1ブロック進んだ横道には、高床式のテラスハウスが残っています。

1960年代の埋め立て以前、海岸線だったイーストコーストロード一帯。海水の浸入や潮の満ち引きから守るため、このような高床式の家屋が建てられました。

プラナカン式テラスハウス(Peranakan Terrace House)

各戸の正面には美しい階段があり、1.5階にある玄関へと続いてます。

Conserved Terrace Houses 

 

■ 有名なプラナカン建築群

ジョー・チアットロード(Joo Chiat Rd)を北上すること約10分。

クーンセン・ロード(Koon Seng Rd)との交差点で右折すると見えてくるのが、シンガポールで最も有名なプラナカン建築群です。

カトンのプラナカン建築

距離にして1ブロック50mほどの小さな通りですが、両側にカラフルなショップハウスが連なる様は、まさに圧巻!

美しいプラナカンタイル

特に目を引くのは、花や鳥、幾何学模様などをモチーフにしたタイル装飾。ヨーロッパの伝統的なタイル技術と東洋の美意識が結集した「プラナカン・タイル」が、建物を華やかに彩っています。

カトンの「クーンセン・ロード」沿いのプラナカン建築群
淡いパステルカラーの色合いも素敵

シンガポールのガイドブックや旅行雑誌などには必ず登場するフォトジェニックなスポットです。

Peranakan Houses 

 

ART

カトンの街を彩る壁画


■ ストリートアート巡り

カトンの街をカラフルに彩るのは、プラナカン建築だけではありません。

路地や建物に描かれた壁画アートも、カトン散策の楽しみの一つ。

カトンの街をカラフルに彩るストリートアートや壁画

お気に入りは、鮮やかな黄色の背景に、プラナカンを象徴するタイル模様が印象的な「Medley Alley」

細い路地の真ん中に建つと、両壁に描かれたタイルが天使の羽根のように広がるという仕掛け。絶好の写真スポットです。

イーストコーストロード沿いの脇道にある「メドレー・アレイ(Medley Alley)」
Medley Alley

もう一つは、1938年創業の老舗店「郭源發(Kway Guan Huat)」の壁画。

民族衣装であるケバヤを身にまとい、名物「ポピア」を作っている女性が描かれています。

ジョーチアット・ロードにあるポピア老舗店「郭源發(Kway Guan Huat)」に描かれたウォールアート
Kway Guan Huat

一つ路地を曲がれば、また新しいアートが待っています。街を歩きながら、自分だけのお気に入りの壁画を探してみてください!

 

SHOPPING

お土産に!プラナカン雑貨・菓子


カトンの建築や文化に触れたなら、プラナカンのお土産はいかが?

プラナカンの工芸品や伝統菓子など、素敵な旅の思い出になるでしょう。

 

■ プラナカン雑貨・陶器「ルマービビ」

セルリアンブルーの壁が、イーストコーストロードでも一際目出つ「ルマービビ」

プラナカン雑貨店ルマービビ

店内には、カラフルな陶器やビーズ刺繍のサンダルやウェアなど、プラナカンの芸術的な工芸品が並んでいます。

 

■ ニョニャ菓子の老舗店「金珠」

「金珠(キムチュー・クエ・チャン)」は、クエと呼ばれるプラナカン(ニョニャ)伝統菓子の老舗店。

カトンのニョニャ菓子店「金珠(キムチュー・クエ・チャン/Kim Choo Kueh Chang)」

店頭には、色も形もとりどりのニョニャ菓子がズラリ。もち米や米粉、タピオカ粉をベースにした、モチモチした食感とほっこりした甘さが特徴です。

その他、プラナカン雑貨などの販売もあり。

カトンのニョニャ菓子店「金珠(キムチュー・クエ・チャン/Kim Choo Kueh Chang)」

2階はプラナカンの生活様式が垣間見れる無料の展示室

プラナカンの豪華な婚礼家具は、一見の価値あり。

Kim Choo Kueh Chang 

 

■ おしゃれな雑貨屋「キャット・ソクラテス」

ジョー・チアットロードにある「キャット・ソクラテス」は、シンガポールで人気の雑貨屋さん。

カトンにある人気雑貨店「キャット・ソクラテス」

出迎えてくれるのが、お店のマスコットである猫のZoo Zoo。窓際の定位置で、よくお昼寝しています。

プラナカン柄の雑貨類(ノート、クッション、コインポーチ、ランチョンマット)

プラナカン・モチーフを現代風にアレンジした商品や、ローカルデザイナーの商品など、おしゃれでセンスのあるものを探すなら、ココで決まり!

 

GOURMET

グルメ激戦区!カトンで食べ比べ


『絶対に負けられない戦いが、そこにはある』

シンガポールの名物から人気急上昇フードまで、有名店が集まり、腕を競いあっているカトン。いろんなジャンルのレベルの高いグルメを楽しめます!

 

■ 「カトン・ラクサ」の頂点を賭けた戦い

「ラクサ」は、東南アジア全域で親しまれている人気の麺料理。

中でも、ココナッツミルクをベースにしたクリーミーなスープと、短くカットされた麺が特徴の「カトン・ラクサ」は、シンガポールを代表する名物。数多くの名店が、「カトン・ラクサ」の頂点を追い求めて、昔から味を競い合ってきました。

328カトン・ラクサ

シンガポールで最も有名なラクサ専門店といえば、「328カトン・ラクサ」。カトンの中心部、イーストコーストロード沿いに建つ路面店は、いつも地元客と観光客で賑わっています。

ラクサの有名店「328カトンラクサ(328 Katong Laksa)」

この店のラクサは、ココナッツミルクとスパイスが絶妙に調和したスープが自慢。トニー・レオンやゴードン・ラムゼイなど、各界の著名人だちを虜にした味を、ご賞味あれ!

 

ジャングット・ラクサ

「328カトン・ラクサ」の向かい、ロキシースクエア1階に位置する「ジャングット・ラクサ(オリジナル・カトン・ラクサ)」は、カトン・ラクサの「元祖」として知られています(諸説あり)。

マリンパレードラクサ

創業当時の伝統的なレシピで作られたラクサは、シンプルながらギュッと凝縮された旨味が秀逸。プラナカンの伝統が息づく、カトン・ラクサの真髄が堪能できる一杯です。

Janggut Laksa/The Original Katong Laksa

 

■ 新旧対決!シンガポール名物カヤトースト

カヤトーストなくしては、シンガポールの朝は始まりません!

カトンで、新旧それぞれのカヤトーストが味わえる2店をご紹介します。

チンミーチン

イースト・コーストロード沿いにある「チンミーチン(真美珍)」は、1950年代からコピティアム(喫茶室)を営んできた老舗店。

カヤトーストの老舗「チンミーチン(真美珍/Chin Mee Chin)」円盤カヤトースト

柔らかい円形パンが特徴の、チンミーチンのカヤトースト。

ノスタルジックな雰囲気漂うレトロ喫茶で、昔から地元民に愛されてきた味を召し上がれ!

 

ジェニー・ザ・ベーカリー

「ジェニー・ザ・ベーカリー」は、カトン・ショッピング・センター2階にある知る人ぞ知るパン工房

「ジェニー・ザ・ベーカリー(Janie The Bakery)」のカヤトースト

小さなイートイン・スペースでいただけるのは、ヨーロッパ・スタイルの特製サワードウに、キャラメルのような色と艶のカヤジャムが輝くカヤトースト。ひと噛みごとに、口福が広がります。

 

■ ベトナム人街で本場の味を

近年、ベトナム料理店や食料品店が続々とオープンし、「リトル・ベトナム」と化しているカトン地区。

サンドウィッチサイゴンのフォー
サンドウィッチ・サイゴンのフォー

ホッと身体に染み渡るあっさりフォーに、ベトナム式サンドウィッチバインミー

カトンに集まるベトナム・バインミーのお店

シンガポールにいながら、本場ベトナムの味を楽しめます。

 

■ 人気店が集結!カトンでカフェ巡り

シンガポールの人気カフェが集結しているカトン地区は、カフェ巡りも楽しいエリアです。

まず大型ショッピングモール「iI2カトン」の1階には、PS.カフェが出店。

イーストコーストロード沿いには、カップケーキで有名なプレーンバニラと、インダストリアル系カフェ「ブラウン&ブレインズ」

ジョー・チアットロード沿いには、プレーリー by クラフツメンコモンマン・コーヒー・ロースターズ

ついにはチョンバル・ベーカリーまでもがオープンし、人気カフェが勢揃い。

 

HOTEL

カトン地区の中心に泊まる


■ ホテル・インディゴ・カトン

カトン地区の中心に建つショッピング・センター「i12カトン」に隣接する「ホテル・インディゴ・カトン」

プラナカン建築で有名なカトン地区にある「ホテル・インディゴ・シンガポール・カトン(Hotel Indigo Singapore Katong)」の部屋
© Hotel Indigo Singapore Katong

プラナカン伝統的なモチーフを取り入れた客室のインテリアは、とにかくフォトジェニック!屋上にはインフィニティ・プールを完備。シンガポールの絶景を眺めながら、くつろぐことができます。

プラナカン建築で有名なカトン地区にある「ホテル・インディゴ・シンガポール・カトン(Hotel Indigo Singapore Katong)」のロビー・プール
© Hotel Indigo Singapore Katong

隣には、ショッピングモールがあるので、食事や買い物にも便利。さらにMRTの最寄り駅「マリンパレード駅」まで徒歩7分ほど。

魅力溢れるカトンを満喫するのに最適な拠点となるでしょう。

Hotel Indigo Singapore Katong

★★★★

地図 86 East Coast Rd, Singapore 428788

エリア カトン(マリンパレード駅まで徒歩約7分)

空室・料金チェック

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プラナカン建築やニョニャ料理など、時代を超えてプラナカンの伝統を受け継ぐカトン地区

街を散策すれば、シンガポールの新たな一面を発見することができるでしょう。

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