【攻略】シンガポール「マーライオン公園」と公認マーライオン6体巡り
シンガポールを訪れた旅行者なら一度は行くであろう定番の観光スポット「マーライオン公園」。
マリーナ湾に向かって、水を吐く「マーライオン像」は、シンガポールを象徴する風景の一つです。
今回は、マーライオンの由来とともに、マーライオン公園へのアクセス、周辺ガイドなど、マーライオン観光に役立つ情報を大特集。
また、マーライオン公園以外にも、シンガポール各地に点在している公認マーライオンもご紹介します。
「マーライオン」の基本情報
■ マーライオンの由来・歴史
ライオンの頭に、魚の尾をもつ姿から、「Mer(海)」+「Lion(ライオン)」と名付けられた「マーライオン(英語:Merlion/中国語:鱼尾狮)」。シンガポールの建国神話をもとにした架空の生き物です。
ライオンの頭は、別名ライオン・シティとも呼ばれるシンガポールの象徴。
その昔、サング・ニラ・ウタマ王子(Sang Nila Utama)が、シンガポールへ上陸した際にライオンに出会ったことから、この土地を「シンガプーラ(サンスクリット語で「ライオンの都」という意味)」と命名したことに由来します。
魚の尾は、小さな漁村(テマセック)から貿易港として発展を遂げたシンガポールの海洋国としての起源を示したもの。
1972年、シンガポールの初代首相リー・クアンユー(Lee Kwan Yew)氏によって、除幕式が執り行われました。
■ マーライオン公園の場所・行き方
マーライオンがあるのは、シンガポール川がマリーナ湾に合流する河口地点に広がる「マーライオン公園」。
MRTの最寄り駅であるラッフルズプレイス(Raffles Place)駅から、徒歩約7分ほど。
また、ダウンタウン(Downtown)駅からも徒歩約10分で行くことができます。
Merlion Park
■ 入場無料!営業時間と定期清掃
マーライオン公園は、年中無休・24時間オープン。入場料は無料です。
ただマーライオン像自体は、定期清掃やら工事修理などで、たまに非公開になる(囲いで覆われる)ことがあります。
メンテナンスの日程については、シンガポール観光局の公式ページに掲載されるので、気になる方は確認しましょう。
Singapore Tourism Board
シンガポールの象徴「マーライオン」
■ 世界三大がっかりスポット返上!
高さ8.6メートル、重さ70トンという巨大なマーライオン像。
昔は「世界3大がっかりスポット」の1つと揶揄されたこともありましたが、マリーナベイ地区の再開発とともに、正真正銘シンガポールを代表する観光名所となりました。
2010年に開業した統合型リゾート「マリーナベイサンズ」を背景に、口から水を吐き出すマーライオンの堂々たる勇姿。
もう、がっかりスポットなんて言わせません!
マーライオン像の移転
1972年の建設当時は、今よりもっとシンガポール川の河口に近い場所に設置されていたマーライオン。1997年にエスプラネード橋が完成すると、マーライオンが遮られてしまう事態に陥ったため、2002年に現在の位置(120m東)へと移転しました。
■ 小さいミニ・マーライオンも必見
マーライオン本像と背中合わせに立っている「ミニ・マーライオン」も、お忘れなく!
こちらは高さ約2メートルと、本像に比べて約1/4の大きさ。
つぶらな黒い瞳に、チョロチョロと水を吐く健気な姿にキュンとします。
■ 毎夜開催!レーザーショーとの競演
青空に映える昼のマーライオンもいいけれど、ライトアップされた夜のマーライオンも見逃せません。
シンガポールのきらめく夜景に浮かび上がる白亜の姿。
毎日2回(金・土は3回)開催されるマリーナベイサンズのレーザーショー「Spectra」との光の競演は圧巻です。
Spectra
日時日〜木:20時・21時、金・土:20時・21時・22時
■ プロジェクション・マッピングで七変化
毎日のライトアップとは別に、イベントなどに合わせて実施されるのが、プロジェクション・マッピング。
まばゆいゴールドや、シンガポールの国旗カラーである赤と白など、さまざまな色や模様をまとうマーライオン。
この年末、マリーナベイのカウントダウン・イベントに合わせて、2023年12月26日〜31日の間、プロジェクション・マッピングが実施される予定です。
マーライオン公園の周辺ガイド
■ マリーナベイ地区の定番観光スポット
マーライオン公園のあるマリーナベイ周辺には、マーライオン以外にも観光スポットがたくさん。
シンガポール近代化の父と呼ばれるラッフルズ卿の上陸地点に、歴史的なコロニアル建築が集まるパダン周辺。
対岸には、シンガポールのランドマーク「マリーナベイサンズ」や、近未来型植物園「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」など、見どころがいっぱい。
マーライオン観光後に訪れたいマリーナベイ地区の定番観光スポットについては、以下の記事にまとめました。
■ マーライオン公園近くのレストラン
マーライオン観光のあとに、近くで食事やカフェ休憩をするなら、マーライオン公園内にある商業ダイニング施設「ワン・フラトン(One Fullerton)」がおすすめ。
シンガポールのおしゃれカフェを代表する「PS.カフェ」に、グルメハンバーガーが人気のアメリカン・ダイナー「OverEasy(オーバーイージー)」、シンガポール名物チリクラブの有名店「パームビーチ」など、多彩なレストラン・カフェ・バーが10店舗以上。
「スターバックス」や「モスバーガー」といった、お馴染みのチェーン店もあります。
また、マーライオン公園の近くには、「フラトンホテル」と「フラトンベイホテル」があるので、高級ホテルでアフタヌーンティーや飲茶というのはいかが?
「ザ・ランディングポイント」や「ジェイド」ともに、人気のスポットなので、早めに予約をしておきましょう。
■ 公園内には、お土産ショップはなし
シンガポール随一の観光スポットであるにもかかわらず、マーライオン公園内には、お土産ショップはありません。
マーライオン型のマーライオン・クッキーやチョコなど、シンガポールの定番土産については、以下の特集記事を参照してください。
公認マーライオン6体を制覇せよ
シンガポールには公式マーライオンが何体いるか、ご存知ですか?
マーライオン公園にある本家マーライオン以外にも、政府公認のマーライオンは全部で6体。
島内各地に点在するマーライオン像を巡りながら、全制覇を目指しましょう!
❶ マーライオン公園のマーライオン像
1972年に制作されたオリジナル(本物)が、マリーナ湾のほとりに立つマーライオン像。
最も有名なマーライオン像と行っても過言ではないでしょう。
❷ マーライオン公園のミニ・マーライオン
2体目は、本像と同じく、マーライオン公園にいる「ミニ・マーライオン」。
小さいながらも、ちゃんと水を吐いています。
Mini Merlion
❸ マウント・フェーバーのマーライオン
シンガポールの南西部、海抜約100メートルの小高い丘の頂上に広がるマウント・フェーバー(Mount Faber)公園。
セントーサ島とシンガポール本島を結ぶケーブルカーの乗り場があることでも有名なスポットです。
この公園内には、全長約3mのマーライオン像が鎮座しています。
Mount Faber Park
❹ シンガポール観光局のマーライオン
「シンガポール政府観光局(Singapore Tourisum Board)」は、シンガポールの観光全般を監督し、マーライオンの管理をも担う政府機関。
オーチャードの西端、グレンジロード沿いにある観光局のエントランス(車寄せ)には、ちょっと面長のマーライオン像が立っています。
Singapore Tourism Board
❺・❻ アンモーキオの双子マーライオン
シンガポールの北東部に位置する郊外の町アンモーキオ(Ang Mo Kio)にあるのが、地域の自治体によって建立された「双子マーライオン」。
HDB(公団)の駐車場ゲート前を左右に1体ずつ、さながら門番のごとく1対のマーライオンが見守っています。
実はこの双子マーライオン、制作前にシンガポール観光局の事前承認を得ていなかったため、撤去されそうになったこともあったとか。
今では観光局のお墨付きを得て、正式に公認マーライオンとなりました。
Ang Mo Kio Merlion Twins Statue
【解体】セントーサ島のマーライオンタワー
かつて、公認マーライオンの1つに数えられていた「マーライオンタワー」。
セントーサ島のド真ん中にそびえ立つランドマークとして、長年親しまれていましたが、一帯の再開発プロジェクトにともない2019年に閉鎖・解体されました。
広告